AAR/ハプスブルグ家で普通にプレイ/第5話 公爵オットー2世
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[[AAR/ハプスブルグ家で普通にプレイ]]
**はじめに [#de304e3e]
私がその知らせを受けたのは、逆賊コチルダを討伐するために...
「父さんが死んだだと!?」
私の驚いた表情を見て、側近の一人が私をなぐさめるかのよう...
「お父君のご逝去、心中お察しいたします。」
私は側近をギロリと睨み付ける。
「で、ですがこれで晴れてオットー様が公爵になられたわけで...
私の睨み顔にびっくりしたのか、側近がしどろもどろにそう言...
「まあその通りだな。」
私は睨み顔をやめて笑みを浮かべる。側近がそれを見て安堵の...
「ここは新公爵として、父の遺志を継ぎ、何としてもコチルダ...
「は、はい。おっしゃる通りです!オットー様こそハプスブル...
「誉めすぎだ。だが、とても嬉しいぞ。私は愉快だ。」
私は上機嫌で馬へとまたがる。
「全軍に伝えよ。上ブルグンド公爵オットー・ハプスブルグの...
私の号令の下、上ブルグンド軍は統制のとれた見事な隊列で進...
#ref(5話その1.jpg)
新たに公爵に就いた私の肖像。
**コチルダ討伐 [#uf216aff]
1162年の初め。私が新たに公爵に即位し、さらに士気の高...
#ref(5話その2.jpg)
上ブルグンド公爵領内にてコチルダを支持するものは皆無であ...
良き伴侶として夫を支え、公爵領を盛り立てることを期待され...
#ref(5話その4.jpg)
野望多き女コチルダ。
そもそも、いくら公爵夫人だったとはいえ先代との間に子のな...
この女の権力基盤は実家にあった。この女狐、たちが悪いこと...
#ref(5話その3.jpg)
コチルダの父、皇帝ハインリヒ5世。
実家、皇帝ザーリア家の威光を利用して宮廷内で着々と支持者...
「義母様、父がまだ元気な頃より父に何かあった際には私が摂...
大勢の廷臣を引き連れ、私に摂政の座より退くよう要求してき...
「オットーよ、わたくしは畏れ多くも皇帝陛下の娘ですよ?」
物事の正しき筋道を説く私に、コチルダは予想通りの返しをし...
「だから何なのですか?貴女が摂政に就く正当性はありません...
「わたくしが父に頼めば、そなたらから公爵位を剥奪させるこ...
「いくら皇帝であろうと、そのような暴挙許されません。そも...
「ぶ、無礼者!皇帝の娘であるわたくしをないがしろにする気...
私が皇帝の威にも屈しないことが予想外だったのか、コチルダ...
「お引き取り下さい。おい、衛兵!」
私は勝ったと感じ、衛兵にこの身の程知らずの女狐を逮捕する...
ところが、駆けつけてきた衛兵は何を血迷ったのか私を取り押...
「お前たち、自分が何をしているのかわかっているのか?」
内心動揺しているものの表面上は冷静を装いながら私は尋ねた...
「愚か者め!すでにここの衛兵はこちらが買収済みだわ!!」
ああ、何ということだろうか。
これによって、コチルダは晴れて父の摂政となり、私は宮廷内...
#br
その後、諸君も周知のことだと思うが、コチルダ一派がカプア...
あの屈辱、簡単に忘れられるものではない。カプアの城壁を見...
#br
1162年の末。1年近い包囲にとうとうコチルダは根を上げ...
#ref(5話その5.jpg)
女狐はカプアの地を剥奪され、獄につながれた。
この時ほど愉快な出来事を私は知らない。私がかつて受けた屈...
#br
そんな時、都より皇帝の使者が来た。
「皇帝陛下はコチルダ様の釈放を強く願われております。コチ...
コチルダを解放するように、との皇帝からの要請だった。皇帝...
さて、どうしたものか。まあ、答えは最初から決まっているの...
もちろんNOだ。
「コチルダ様は犯した罪によって正当な投獄をされているので...
皇帝といえどもしょせんは諸侯の盟主にしか過ぎない。皇帝と...
私の回答は娘可愛さに物事の道理が見えなくなっている皇帝に...
#br
私の回答に対し、皇帝からの返答は「上ブルグンド公の言う通...
それ以降、皇帝より娘のことに関する要求は一切無かった。
ただ、皇帝も内で思うことがあったのだろう、私が都に参集を...
結局私が死ぬまで皇帝とは疎遠だったなあ。
まあ、コチルダを死ぬまで牢から出さなかったから当然といえ...
#ref(5話その6.jpg)
投獄から2年後、コチルダは獄死した。
**バルダリッチ・ハプスブルグという男 [#f2f3318a]
私がまだコチルダ討伐でカプアを包囲していたころのこと。上...
「ネウチャテル伯バルダリッチ様が自らが上ブルグンド公爵に...
#br
バルダリッチ・ハプスブルグは初代ネウチャテル伯にして我が...
もともと彼は先代の3男であり本来なら伯爵領を継ぐ立場では...
この辺りの経緯がどうもきなぐさい。
彼の長兄こそ幼い頃に患った肺炎による死なので何もおかしな...
次兄の死に関して、バルダリッチが何かしら関わっているとし...
#br
こんな感じで、私はバルダリッチに対してはずっと警戒してお...
#ref(5話その7.jpg)
陰謀が発覚した時点で、穏便に済ませたい私はその愚かな計画...
しかし、彼は強気だった。
#br
「私はそのような陰謀を企んではいない。仮に貴方が言うよう...
#br
彼は頑なに拒絶したのだ。
当時、コチルダ討伐と、次に語るシチリア遠征で余裕のなかっ...
そして、悔しいことにそれは事実なのだ。
#br
結局私は密偵頭に今後も監視を怠らないように厳命し、バルダ...
その後この愚かな陰謀に賛同者が現れることはなく、彼も最終...
ああ、そうそう。このバルダリッチという男は、その後の我が...
**シチリアの支配者 [#cac598c1]
コチルダの討伐が落着してすぐに、私は亡き父の悲願を達成さ...
#ref(5話その8.jpg)
1162年末。我が妻ヨランダをシチリア王に就けるべく、シ...
当時シチリア王位にあったのはセルビア人の幼女。
いくら祖母が先々代王の姉だとはいえ、正当性は皆無に等しい。
シチリア王国は誇り高きノルマン人の築いたオードブィル家の...
今こそ正当なるオードブィル家の女王を迎え、シチリアは混乱...
もっとも、シチリアを今の混乱状況に追い込んだ黒幕は我がハ...
#br
宣戦布告と同時に上ブルグンド軍7000はシチリア領内へと...
#ref(5話その9.jpg)
混乱状態にあったシチリアは周辺勢力からの宣戦布告や相次ぐ...
たった1公爵の兵力でも余裕で倒せる相手だったのさ。
シチリア王軍およそ2000を破った我が軍は王都アプリアを...
#ref(5話その10.jpg)
まあ、この時点で我々の勝利は確定していたね。後は敵にこれ...
#br
1169年。足掛け7年近くに及ぶ戦は我々の勝利に終わった。
#ref(5話その11.jpg)
これにより我が妻はシチリア女王となり、元シチリア女王はア...
これで妻の次のシチリア王は我が息子だ。
シチリア王冠がハプスブルグ家のものとなったのだ!私はとて...
#ref(5話その12.jpg)
新シチリア王である我が妻ヨランダ。
** [#mad47d51]
その驚愕する知らせが届いたのは、妻をシチリア王に就けて1...
#br
「シチリア王位の継承法が年長者相続に変更されました。」
#ref(5話その13.jpg)
何ということだ。
私はその知らせを信じることができなかった。
「どうしてそんなことになるのだ?」
「シチリア国内のオードブィル一族が圧力を掛けて強引に変更...
「仮に反乱になったとしても妻には我々がついている。負ける...
「どうやら奥様にもそこまで拒む気は無かったようです。奥様...
「私は妻に裏切られたというのか。」
「恐れながら・・・」
#br
ああ、なんということだろうか。目前にまで迫っていたシチリ...
おのれぇ、おのれぇ。
#br
#br
諸君よ、よく集まってくれた。私も長くはない。諸君らに言っ...
ハプスブルグ家はシチリア王冠を絶対に諦めない!
それと、オードブィル家を絶対に許さない!
どのような手を使ってでも絶対にシチリア王位を手に入れてや...
#br
ふう、少々興奮してしまったよ。後のことは息子に託すとしよ...
息子なら必ずや父と私の悲願を果たしてくれるであろう。
1177年5月。5代目上ブルグンド公爵オットー・ハプスブ...
後世、祖父のオットーと区別して、「オットー2世」「小オッ...
後は嫡男ワーラムが継いだ。
#ref(5話その14.jpg)
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[[AAR/ハプスブルグ家で普通にプレイ]]
**はじめに [#de304e3e]
私がその知らせを受けたのは、逆賊コチルダを討伐するために...
「父さんが死んだだと!?」
私の驚いた表情を見て、側近の一人が私をなぐさめるかのよう...
「お父君のご逝去、心中お察しいたします。」
私は側近をギロリと睨み付ける。
「で、ですがこれで晴れてオットー様が公爵になられたわけで...
私の睨み顔にびっくりしたのか、側近がしどろもどろにそう言...
「まあその通りだな。」
私は睨み顔をやめて笑みを浮かべる。側近がそれを見て安堵の...
「ここは新公爵として、父の遺志を継ぎ、何としてもコチルダ...
「は、はい。おっしゃる通りです!オットー様こそハプスブル...
「誉めすぎだ。だが、とても嬉しいぞ。私は愉快だ。」
私は上機嫌で馬へとまたがる。
「全軍に伝えよ。上ブルグンド公爵オットー・ハプスブルグの...
私の号令の下、上ブルグンド軍は統制のとれた見事な隊列で進...
#ref(5話その1.jpg)
新たに公爵に就いた私の肖像。
**コチルダ討伐 [#uf216aff]
1162年の初め。私が新たに公爵に即位し、さらに士気の高...
#ref(5話その2.jpg)
上ブルグンド公爵領内にてコチルダを支持するものは皆無であ...
良き伴侶として夫を支え、公爵領を盛り立てることを期待され...
#ref(5話その4.jpg)
野望多き女コチルダ。
そもそも、いくら公爵夫人だったとはいえ先代との間に子のな...
この女の権力基盤は実家にあった。この女狐、たちが悪いこと...
#ref(5話その3.jpg)
コチルダの父、皇帝ハインリヒ5世。
実家、皇帝ザーリア家の威光を利用して宮廷内で着々と支持者...
「義母様、父がまだ元気な頃より父に何かあった際には私が摂...
大勢の廷臣を引き連れ、私に摂政の座より退くよう要求してき...
「オットーよ、わたくしは畏れ多くも皇帝陛下の娘ですよ?」
物事の正しき筋道を説く私に、コチルダは予想通りの返しをし...
「だから何なのですか?貴女が摂政に就く正当性はありません...
「わたくしが父に頼めば、そなたらから公爵位を剥奪させるこ...
「いくら皇帝であろうと、そのような暴挙許されません。そも...
「ぶ、無礼者!皇帝の娘であるわたくしをないがしろにする気...
私が皇帝の威にも屈しないことが予想外だったのか、コチルダ...
「お引き取り下さい。おい、衛兵!」
私は勝ったと感じ、衛兵にこの身の程知らずの女狐を逮捕する...
ところが、駆けつけてきた衛兵は何を血迷ったのか私を取り押...
「お前たち、自分が何をしているのかわかっているのか?」
内心動揺しているものの表面上は冷静を装いながら私は尋ねた...
「愚か者め!すでにここの衛兵はこちらが買収済みだわ!!」
ああ、何ということだろうか。
これによって、コチルダは晴れて父の摂政となり、私は宮廷内...
#br
その後、諸君も周知のことだと思うが、コチルダ一派がカプア...
あの屈辱、簡単に忘れられるものではない。カプアの城壁を見...
#br
1162年の末。1年近い包囲にとうとうコチルダは根を上げ...
#ref(5話その5.jpg)
女狐はカプアの地を剥奪され、獄につながれた。
この時ほど愉快な出来事を私は知らない。私がかつて受けた屈...
#br
そんな時、都より皇帝の使者が来た。
「皇帝陛下はコチルダ様の釈放を強く願われております。コチ...
コチルダを解放するように、との皇帝からの要請だった。皇帝...
さて、どうしたものか。まあ、答えは最初から決まっているの...
もちろんNOだ。
「コチルダ様は犯した罪によって正当な投獄をされているので...
皇帝といえどもしょせんは諸侯の盟主にしか過ぎない。皇帝と...
私の回答は娘可愛さに物事の道理が見えなくなっている皇帝に...
#br
私の回答に対し、皇帝からの返答は「上ブルグンド公の言う通...
それ以降、皇帝より娘のことに関する要求は一切無かった。
ただ、皇帝も内で思うことがあったのだろう、私が都に参集を...
結局私が死ぬまで皇帝とは疎遠だったなあ。
まあ、コチルダを死ぬまで牢から出さなかったから当然といえ...
#ref(5話その6.jpg)
投獄から2年後、コチルダは獄死した。
**バルダリッチ・ハプスブルグという男 [#f2f3318a]
私がまだコチルダ討伐でカプアを包囲していたころのこと。上...
「ネウチャテル伯バルダリッチ様が自らが上ブルグンド公爵に...
#br
バルダリッチ・ハプスブルグは初代ネウチャテル伯にして我が...
もともと彼は先代の3男であり本来なら伯爵領を継ぐ立場では...
この辺りの経緯がどうもきなぐさい。
彼の長兄こそ幼い頃に患った肺炎による死なので何もおかしな...
次兄の死に関して、バルダリッチが何かしら関わっているとし...
#br
こんな感じで、私はバルダリッチに対してはずっと警戒してお...
#ref(5話その7.jpg)
陰謀が発覚した時点で、穏便に済ませたい私はその愚かな計画...
しかし、彼は強気だった。
#br
「私はそのような陰謀を企んではいない。仮に貴方が言うよう...
#br
彼は頑なに拒絶したのだ。
当時、コチルダ討伐と、次に語るシチリア遠征で余裕のなかっ...
そして、悔しいことにそれは事実なのだ。
#br
結局私は密偵頭に今後も監視を怠らないように厳命し、バルダ...
その後この愚かな陰謀に賛同者が現れることはなく、彼も最終...
ああ、そうそう。このバルダリッチという男は、その後の我が...
**シチリアの支配者 [#cac598c1]
コチルダの討伐が落着してすぐに、私は亡き父の悲願を達成さ...
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1162年末。我が妻ヨランダをシチリア王に就けるべく、シ...
当時シチリア王位にあったのはセルビア人の幼女。
いくら祖母が先々代王の姉だとはいえ、正当性は皆無に等しい。
シチリア王国は誇り高きノルマン人の築いたオードブィル家の...
今こそ正当なるオードブィル家の女王を迎え、シチリアは混乱...
もっとも、シチリアを今の混乱状況に追い込んだ黒幕は我がハ...
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宣戦布告と同時に上ブルグンド軍7000はシチリア領内へと...
#ref(5話その9.jpg)
混乱状態にあったシチリアは周辺勢力からの宣戦布告や相次ぐ...
たった1公爵の兵力でも余裕で倒せる相手だったのさ。
シチリア王軍およそ2000を破った我が軍は王都アプリアを...
#ref(5話その10.jpg)
まあ、この時点で我々の勝利は確定していたね。後は敵にこれ...
#br
1169年。足掛け7年近くに及ぶ戦は我々の勝利に終わった。
#ref(5話その11.jpg)
これにより我が妻はシチリア女王となり、元シチリア女王はア...
これで妻の次のシチリア王は我が息子だ。
シチリア王冠がハプスブルグ家のものとなったのだ!私はとて...
#ref(5話その12.jpg)
新シチリア王である我が妻ヨランダ。
** [#mad47d51]
その驚愕する知らせが届いたのは、妻をシチリア王に就けて1...
#br
「シチリア王位の継承法が年長者相続に変更されました。」
#ref(5話その13.jpg)
何ということだ。
私はその知らせを信じることができなかった。
「どうしてそんなことになるのだ?」
「シチリア国内のオードブィル一族が圧力を掛けて強引に変更...
「仮に反乱になったとしても妻には我々がついている。負ける...
「どうやら奥様にもそこまで拒む気は無かったようです。奥様...
「私は妻に裏切られたというのか。」
「恐れながら・・・」
#br
ああ、なんということだろうか。目前にまで迫っていたシチリ...
おのれぇ、おのれぇ。
#br
#br
諸君よ、よく集まってくれた。私も長くはない。諸君らに言っ...
ハプスブルグ家はシチリア王冠を絶対に諦めない!
それと、オードブィル家を絶対に許さない!
どのような手を使ってでも絶対にシチリア王位を手に入れてや...
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ふう、少々興奮してしまったよ。後のことは息子に託すとしよ...
息子なら必ずや父と私の悲願を果たしてくれるであろう。
1177年5月。5代目上ブルグンド公爵オットー・ハプスブ...
後世、祖父のオットーと区別して、「オットー2世」「小オッ...
後は嫡男ワーラムが継いだ。
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