#author("2022-04-21T01:53:26+00:00;2014-12-28T09:54:34+00:00","","") *初心者による初心者のためのブルグンド王国 [#qdbd09b6] ***本章の登場人物 [#a579d0ca] &ref(farhan.jpg); カリフFarhan(エジプト領主) &ref(bekele.jpg); 元帥・Bekele II世 &ref(leopold.jpg); 神聖ローマ皇帝Leopold &ref(maurice.jpg); テンプル騎士団長Maurice &ref(albano.jpg); ホルピタル騎士団長Albano ***これまでのあらすじ [#h8767717] 失敗に失敗を重ねていた十字軍運動だったが、4回目の十字軍は、神聖ローマ帝国の全面的な参加を得て、はじめて戦果を残し、イェルサレムにはキリスト教の王国が建国されたのだった。 **エルサレム王国の攻防 (1226年) [#afdb52f4] &ref(farhan.jpg); あれから10年もの歳月が流れたというのか。 &ref(bekele.jpg); はい。時の流れははやいものです。 &ref(farhan.jpg); だが、この怒り!屈辱!まったく色褪せぬわ。 &ref(bekele.jpg); ええ。わたくしめも、忘れようはずがございません。 &ref(farhan.jpg); カトリックの虫けらども。今に目にものを見せてくれよう。 &ref(bekele.jpg); Farhan様、ついにその時が訪れたのですね! &ref(farhan.jpg); そうだ。長きに渡る雌伏の時代も、もはや終焉を迎えるのだ。 &ref(jihad.jpg); &ref(farhan.jpg); ジハードの時だ。 &ref(bekele.jpg); 分かりました。世界中のムスリムに参戦を要請いたします。 &ref(farhan.jpg); Bekeleよ、苦労を掛けるな。 &ref(bekele.jpg); 滅相もございません。私は今、歓喜に震えてございます。 1226年、カリフFarhanはイェルサレム奪回を目指すべく、全面戦争の開戦を宣言、幾万もの軍勢を率いてシナイ半島を北上した。 この報せは時を隔てることなく、神聖ローマ帝国の宮廷にもたらされた。 &ref(farhan.jpg); あれから10年もの歳月が流れたというのか。~ &ref(bekele.jpg); はい。時の流れははやいものです。~ &ref(farhan.jpg); だが、この怒り!屈辱!まったく色褪せぬわ。~ &ref(bekele.jpg); ええ。わたくしめも、忘れようはずがございません。~ &ref(farhan.jpg); カトリックの虫けらども。今に目にものを見せてくれよう。~ &ref(bekele.jpg); Farhan様、ついにその時が訪れたのですね!~ &ref(farhan.jpg); そうだ。長きに渡る雌伏の時代も、もはや終焉を迎えるのだ。~ ~ ~ &ref(jihad.jpg);~ ~ ~ &ref(farhan.jpg); ジハードの時だ。~ &ref(bekele.jpg); 分かりました。世界中のムスリムに参戦を要請いたします。~ &ref(farhan.jpg); Bekeleよ、苦労を掛けるな。~ &ref(bekele.jpg); 滅相もございません。私は今、歓喜に震えてございます。~ ~ 1226年、カリフFarhanはイェルサレム奪回を目指すべく、全面戦争の開戦を宣言、幾万もの軍勢を率いてシナイ半島を北上した。~ この報せは時を隔てることなく、神聖ローマ帝国の宮廷にもたらされた。~ ~ ---- ~ &ref(maurice.jpg); 皇帝陛下。我がテンプル騎士団からの情報によると、ファーティマ朝が兵を挙げたようでございます。~ &ref(leopold.jpg); そうか。いずれこの時が来るだろうとは覚悟していたが、思ったよりも早かったな。~ &ref(maurice.jpg); それで、我々はいかがいたしましょう。~ &ref(leopold.jpg); 現地の軍勢だけでは歯が立つまい。出陣の準備をせよ。予も戦場に向かう。~ &ref(maurice.jpg); おお!それは心強い。すばらしい決断でございます。~ &ref(leopold.jpg); 受けて立とうではないか。聖なる都を簡単に手放す訳にはいかぬ。~ ~ ~ 皇帝Leopoldは軍勢を率い、パレスチナに向かうガレー船に乗り込んだ。~ ところが、現地に到着した皇帝を待ち構えていたのは、海岸線を覆いつくさんばかりに蠢くムスリムの大軍であった。~ ~ &ref(taigun.jpg);~ ~ ~ &ref(albano.jpg); 陛下、申し訳ございません。我々ホスピタル騎士団の守備隊も奮闘したのですが、多勢に無勢。私も命からがら逃げ延びた体でして……。~ &ref(leopold.jpg); 大儀であった。あれだけの大軍を前に持ちこたえることなど、もともとできまい。~ &ref(albano.jpg); ありがたきお言葉でございます。~ &ref(leopold.jpg); だが、戦争はまだ始まったばかりである。予が到着したからには、これ以上の負けは許されぬぞ。~ &ref(albano.jpg); もちろんです。~ &ref(maurice.jpg); しかし、陛下。我が軍は守備隊の残党を併せても3万程度に過ぎません。~ &ref(leopold.jpg); 充分な軍勢ではないか。~ &ref(maurice.jpg); 敵軍はおよそ5万に上るのです。到底勝ち目はございますまい。~ &ref(leopold.jpg); 勝ち目だと?腑抜けたことを言いおる。全軍に突撃を命じよ。~ &ref(maurice.jpg); 皇帝!それは無謀です!~ &ref(leopold.jpg); これが我らが持ちうるすべての軍勢。その総力を投じてなお勝てぬのであれば、我らに未来は無い。~ &ref(albano.jpg); そんな……。~ &ref(leopold.jpg); 今、決戦に打って出ずしていつ戦うというのだ?~ &ref(maurice.jpg); それは……。~ &ref(leopold.jpg); 皆の者、ついて来るが良い!~ ~ 神聖ローマ皇帝Leopoldは自ら先陣に立ち、ムスリムの軍勢への突撃を敢行した。~ 戦線は乱戦模様となり、敵となく、味方となく、怒号が飛び交った。~ 双方の流した鮮血が死海を赤く染めたと伝えられる激戦は、幾日にも渡って続けられた。~ 一時、戦線は膠着したものの、次第に数の利を得たムスリム側が優位に立った。~ そして……1228年8月1日。~ ~ ~ &ref(death.jpg);~ ~ ~ 神聖ローマ皇帝Leopoldは戦場の華と散った。~ 皇帝には1歳となったばかりの長男Bernhardがあったが、彼の帝位継承は認められなかった。~ ノイエンブルク朝はLeopoldの戦死を以って断絶し、帝位はロンバルディア公Lutbertに受け継がれた。~ ~ 遺児となったBernhardはイェルサレム王位を受け継いだが、王国はまもなくパレスチナの支配を喪失した。~ その後、Bernhardはフリースラントへ逃れ、亡命政権としてイェルサレム王を名乗り続けることとなる。~ ~ &ref(frisia.jpg);~ &ref(maurice.jpg); 皇帝陛下。我がテンプル騎士団からの情報によると、ファーティマ朝が兵を挙げたようでございます。 &ref(leopold.jpg); そうか。いずれこの時が来るだろうとは覚悟していたが、思ったよりも早かったな。 &ref(maurice.jpg); それで、我々はいかがいたしましょう。 &ref(leopold.jpg); 現地の軍勢だけでは歯が立つまい。出陣の準備をせよ。予も戦場に向かう。 &ref(maurice.jpg); おお!それは心強い。すばらしい決断でございます。 &ref(leopold.jpg); 受けて立とうではないか。聖なる都を簡単に手放す訳にはいかぬ。 皇帝Leopoldは軍勢を率い、パレスチナに向かうガレー船に乗り込んだ。 ところが、現地に到着した皇帝を待ち構えていたのは、海岸線を覆いつくさんばかりに蠢くムスリムの大軍であった。 &ref(taigun.jpg); &ref(albano.jpg); 陛下、申し訳ございません。我々ホスピタル騎士団の守備隊も奮闘したのですが、多勢に無勢。私も命からがら逃げ延びた体でして……。 &ref(leopold.jpg); 大儀であった。あれだけの大軍を前に持ちこたえることなど、もともとできまい。 &ref(albano.jpg); ありがたきお言葉でございます。 &ref(leopold.jpg); だが、戦争はまだ始まったばかりである。予が到着したからには、これ以上の負けは許されぬぞ。 &ref(albano.jpg); もちろんです。 &ref(maurice.jpg); しかし、陛下。我が軍は守備隊の残党を併せても3万程度に過ぎません。 &ref(leopold.jpg); 充分な軍勢ではないか。 &ref(maurice.jpg); 敵軍はおよそ5万に上るのです。到底勝ち目はございますまい。 &ref(leopold.jpg); 勝ち目だと?腑抜けたことを言いおる。全軍に突撃を命じよ。 &ref(maurice.jpg); 皇帝!それは無謀です! &ref(leopold.jpg); これが我らが持ちうるすべての軍勢。その総力を投じてなお勝てぬのであれば、我らに未来は無い。 &ref(albano.jpg); そんな……。 &ref(leopold.jpg); 今、決戦に打って出ずしていつ戦うというのだ? &ref(maurice.jpg); それは……。 &ref(leopold.jpg); 皆の者、ついて来るが良い! 神聖ローマ皇帝Leopoldは自ら先陣に立ち、ムスリムの軍勢への突撃を敢行した。 戦線は乱戦模様となり、敵となく、味方となく、怒号が飛び交った。 双方の流した鮮血が死海を赤く染めたと伝えられる激戦は、幾日にも渡って続けられた。 一時、戦線は膠着したものの、次第に数の利を得たムスリム側が優位に立った。 そして……1228年8月1日。 &ref(death.jpg); 神聖ローマ皇帝Leopoldは戦場の華と散った。 皇帝には1歳となったばかりの長男Bernhardがあったが、彼の帝位継承は認められなかった。 ノイエンブルク朝はLeopoldの戦死を以って断絶し、帝位はロンバルディア公Lutbertに受け継がれた。 遺児となったBernhardはイェルサレム王位を受け継いだが、王国はまもなくパレスチナの支配を喪失した。 その後、Bernhardはフリースラントへ逃れ、亡命政権としてイェルサレム王を名乗り続けることとなる。 &ref(frisia.jpg); **キャラのステータスなど [#xeb4d900] Leopold the Cruel, Emperor of Holy Roman Empire(Charismatic Negotiator) 外交17 戦術11 管財8 謀略13 学問9 Strong Crusader Patient Cruel Gregarious Deceitful Zealous Just Brave 皇帝Leopoldは名君といえる能力を備えていたが、結局は勇敢さが仇となる形で戦死してしまった。 皇帝Leopoldは名君といえる能力を備えていたが、結局は勇敢さが仇となる形で戦死してしまった。~ ---- [[初心者による初心者のためのブルグンド王国>AAR/初心者による初心者のためのブルグンド王国]] ---- #comment ----