初心者による初心者のためのブルグンド王国

本章の登場人物

heinrich2.jpg 神聖ローマ皇帝Heinrich VI世 dietmar.jpg 次男Dietmar ruprecht2.jpg リェイダ伯=元帥Ruprecht ruprecht3.jpg バルセロナ伯=密偵長Ruprecht

バルセロナ伯とリェイダ伯は互いに甥と叔父の関係にあたり、いずれも「天才」バルセロナ伯Philipp de Viennneの子孫である。

これまでのあらすじ

皇帝に即位したAdalbert。しかし既に高齢であり、まもなく死去した。その跡を継いだのはノイエンブルク朝の皇統にも当たるHeinrich VI世だった。

海上十字軍 (1320年)

heinrich2.jpg 聖戦でセビリアを獲得し、ブランデンブルクとマイセンを再統合した。 dietmar.jpg 父上、精がでますね。 heinrich2.jpg ブランデンブルクとマイセンが独立した理由が未だ不可解だがな。   meissen.jpg

2ヶ国がHeinrichによる帝国の継承時に自動的に独立した。これについての考察は章末に記載する。

  dietmar.jpg 確かにそうですね。     ruprecht3.jpg 殿!!!大変です。 heinrich2.jpg そんなに慌ててどうしたんだ、密偵長? ruprecht3.jpg 教皇が、十字軍を呼びかけるようなんです。 heinrich2.jpg なんと!渡りに船じゃないか。 ruprecht3.jpg それが……。目標はハンガリー。あの黄金のオルドが領有する土地なのです。   golden.jpg

黄金のオルドは大帝国を作り上げている。

  heinrich2.jpg そうか!すぐに応じよう。モンゴル連中にお灸を据える良いチャンスだ。 ruprecht3.jpg 皇帝!だめです! heinrich2.jpg 何故だ?わが軍は向かうところ敵無しだというのに。 ruprecht3.jpg いいえ。彼奴らの軍事力は我々を凌駕しています。   army.jpg   heinrich2.jpg 強大な軍だな……。。。 dietmar.jpg 今回は十字軍です。我々は独りではないですよ。 heinrich2.jpg ああ、その通りだ。傭兵を雇い入れ東へ派遣せよ。シュトゥットガルトからならば敵に先んじて戦地に辿り着くはずだ! ruprecht2.jpg お言葉ですが、陛下。 heinrich2.jpg どうしたんだ、元帥まで。 ruprecht2.jpg 奴らの軍事力は、その兵力だけではありません。 heinrich2.jpg どういうことだ? ruprecht2.jpg これをご覧下さい。   mongol.jpg   ruprecht2.jpg 奴らの主力です。ものすごい数の軍勢ですが、注目して頂きたいのはこの季節です。 dietmar.jpg 冬だね。 ruprecht2.jpg ええ。ハンガリーは荒地が多く、兵站が困難な土地です。 ruprecht3.jpg ましてや冬の寒さとなれば、我々だったら1万人規模の軍勢を維持するのが精一杯だろう。 ruprecht2.jpg ええ。彼らの本当の強さはここにあります。我々は同規模の軍勢で野戦を挑むことさえできないでしょう。 heinrich2.jpg しかし、教皇の呼びかけを無視する訳にもいくまい。破門されてしまうのが目に見えておる。 ruprecht2.jpg いえ、ですから、応じるなとは一言も申し上げてございません。 dietmar.jpg え?でも、勝ち目が無いんでしょう? heinrich2.jpg 元帥。何か良い作戦があるということだな。 ruprecht2.jpg ええ。まずは思い出して下さい。10年前のイベリア半島を。   jihad.jpg

1304年、帝位継承から1年も経たないHeinrichはジハードの標的となったがなんとか撃退に成功した。

  ruprecht2.jpg あの時、我々は敵の大群を次々に打ち破りました。   results.jpg

特に同数の敵を一方的に殲滅したタラゴナの戦いやサン・クガの戦いは歴史にも名高い会戦であった。

heinrich2.jpg その通りだ。 ruprecht2.jpg 戦況は我々が圧倒的に優勢でしたが、それでも敵軍は3年もの間、粘りだけで戦っていました。 heinrich2.jpg まことに、しつこい奴らだったことよ。 ruprecht2.jpg 1309年、我々はジブラルタル海峡を越えました。そして、敵のプロビンスのひとつを完全制圧*1したのです。   ocupation.jpg

敵地を占領する帝国軍。

  heinrich2.jpg そうだった。それで彼らは降伏したのだったな。   results2.jpg

残りの50%の勝利ポイントはジハードの標的であるアラゴン王国が完全に領有下にあることから得ている。

  ruprecht2.jpg たったひとつのプロビンスの攻略が3年に渡った野戦に勝る結果を残したということです。 heinrich2.jpg なるほどな。 ruprecht2.jpg 何も、野戦での勝利にこだわる必要はありません。敵地の占領を優先すべきでしょう。 heinrich2.jpg しかし、ハンガリーでの戦いに勝利せずして、どうやって奴らの領地を攻め落とすというのだ? ruprecht2.jpg 良い手があります。   around fleet2.jpg

南方艦隊、北方艦隊はそれぞれ4万ほどの兵力を抱えている。
乗船ができない場合は、船団を合流させるなどうまく工夫することが必要だ。

  ruprecht2.jpg ジェノヴァ沖とフランドル沖に大艦隊を用意しました。 heinrich2.jpg ほう。 ruprecht2.jpg そこから北方艦隊はバルト海へ、南方艦隊は黒海へ向かわせます。 dietmar.jpg 敵の背後を取るのだね。 ruprecht2.jpg そういう事です。敵軍の遊撃隊が接近したら船上に引き揚げて下さい。奴らはそこまでは追いかけてきません。 ruprecht3.jpg それから、北方艦隊は冬が訪れたら一旦撤収するというのはいかがでしょう? ruprecht2.jpg 名案ですね。冬の寒さが最後の懸念材料だったのです。船のなかは暖かいですから。 heinrich2.jpg ……。お前たちの作戦は完璧だな。

ジハードの撃退や十字軍を成功に導いたことなどにより、皇帝Heinrich VI世はいつしか「授福帝」とあだ名されるようになっていた。

モンゴルの軍勢

全エピソードのなかで最も多くの回数のリロードを行った場面です。(とはいえ、実際にリロードを繰り返したのは何とかハンガリーでの野戦でモンゴル軍を打ち破れないかと四苦八苦していたからで、それを諦めてからはほとんどしていません。)

モンゴル軍は移動速度が速く、攻撃力も高い、そのうえ冬の荒地でも消耗しないというチートに近い特性を持っており、さらに合計10万に近い大軍を動員してくるため、正面からの野戦でこれを打ち砕くのは極めて困難です。特に、ハンガリーのようなインフラの低い内陸ともなればなおさらのことでしょう。しかし、戦争の規模が増大するにつれ、野戦の価値が相対的に低くなることもまた事実だと思います。   野戦によって得られるポイントは勢力全体で動員可能な兵力に応じて変動し、同じ規模の軍勢を倒した場合でも、巨大兵力を誇る敵が相手の場合、得られる勝利ポイントは小さくなってしまいます。一方、占領による勝利ポイントは比較的に変動が少ないため、相対的に価値が上がる訳です。さらに言えば、国の総動員兵力が大きくなっても、各城を守る守備兵の数は変わらないため、強襲攻撃(assault)が成功しやすく、攻囲戦によって膨大な時間がかかるという欠点も補われるのです。   今回の黄金のオルドとの戦争では、ハンガリーでの激突を避けつつ、背後に回り込み、クリミア半島やバルト海周辺の占領を試みました。これには複数の意味があります。まず重要なのは主力軍同士の野戦の回避できることですが、それに加え、ハンガリーよりも背後の地域の方が城砦レベルが低いプロビンスが多く、10000人程度の軍勢で強襲攻撃を掛けられる場面が増えるからです。さらに、モンゴル軍の本体をハンガリーから遠く離れさせることで、ハンガリー領内のプロビンスを占領する隙を作ることができます(ハンガリーの全プロビンスを保持された状態だと時間とともにモンゴル側に勝利ポイントが加算されてしまいます)。

モンゴル軍AIの行動パターン

黄金のオルドの主力部隊は合計でおよそ10万の兵力を持つ2つのユニットです。彼らは各個撃破を避けるため、両ユニットはそれほど離れて行動することがありません。このため、遠く離れた複数の領土に敵軍が侵入してくる状況にあまり対応できないのです。一般に、陥落した領土の回復よりも版図内の敵の軍隊の排除を優先するため、いくつかの目標を攻略した状態で海上に引き揚げてしまうと、陥落した土地を放置したままで遠方の敵軍を追いかけてしまうことが多いのです。   around baltic.jpg

クリミア周辺、バルト海周辺に数プロビンスずつを占領し40%程度ずつの勝利ポイントを得ている。

crusade.jpg hungary.jpg

十字軍は成功し、ハンガリー王にはデンマーク王の叔父が就いた。  

マイセンとブランデンブルクの独立

Heinrichの継承の際にマイセンとブランデンブルクが自動的に独立しました。独立したといっても、臣従を要求するといずれも承諾してきましたし、そのうえ、両国の公位とブランデンブルク伯位のstrong claimが発生したので何も損はしていないどころか、(いつでもブランデンブルクを直轄化できるという意味で)むしろ結果的にはおまけがついてきたようなものではあったのですが……。

この現象の原因ははっきりしませんが、継承によってVessal Limitが41→39と減少していることとが関連しているかも知れません。チートコンソールを利用してAdalbertを殺害し、継承を検討した結果、ザクセン公国を加えた3ヶ国のうち1~3ヶ国が独立するという点では再現性があったものの実際にどの国が独立するかにはばらつきがありました。また、これらの公のAdalbertのopinionを上昇させても独立現象には変化がありませんでしたが、あらかじめ封臣の数を39以下まで減らしておいたところ、この現象は起きなくなりました。


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*1 全holdingsを占領したということ。

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