プッリャ公タンクレード: 1187年10月2日、エルサレムが降伏した。 だが、まだ十字軍国家は残っている。 きっと教皇が再度の十字軍を宣言してくださるだろう。
タ: これが我がプッリャ公爵領。 プッリャ、レッチェ、レッジョの3プロビを所有している。
タ: 私はオートヴィル家の庶子の家柄。 シチリアの初代国王ロジャー2世(ルッジェーロ)の長男ロジャーの妾の子だ。 現国王ウィリアム2世(グリエルモ)は従兄弟。 叔母コンスタンスは神聖ローマ帝国の王子ハインリヒ6世に嫁いでいる。 ご覧の通り王の嫡男は夭折しており、史実では私が王位を継いだ。
タ: これが我が主君、ウィリアム2世。
タ: …って、えええ!?後継者が私じゃなくて叔父のサイモンになってる!
タ: ま、まあいいや。どうせ庶子だもん。 庶出なのにオートヴィル家の一員として認めてもらえたんだ。 その恩を忘れずに忠誠を尽くすよ…。
長男ロジャー: ところで、父さん。 タ: なんだ、息子よ。 ロ: 領地が広すぎて、税の取りたてに漏れがあるって家令のひとが言ってたよ。 たったの3プロビなのに。
タ: 仕方ないのだ。パパは管理3なんだもん。 てか、お前も管理3じゃないか! ロ: ぼ、ぼくはまだ12歳で、伸びしろがあるし…。 タ: ともかく、まずは中央集権法の段階を一つ上げることが目標だな。 オピニオンが低い封臣には名誉称号を配ろう。
タ: 開始早々、アッバース朝カリフのアル・ナーセルがビザンツ帝国領へのジハードを宣言したぞ。 ロ: サラディンの活躍に触発されたってことなのかな。 タ: お、主君から指揮官に任命された。 ロ: きっと、もうすぐ十字軍が宣言されるんだよ!ぼくも行きたいなぁ…。
タ: と思ったら、ベネヴェントにある教皇所有の男爵領への戦争だった! ロ: あわわ…。 タ: あ、パパも指揮官として招集されたので行ってくるわ。
タ: 8千対4千で緒戦は勝利。だが、王が破門されてしまったぞ…。 ロ: 残当。
タ: 教皇との戦争は終結。男爵領はシチリア王国のものとなったが…。 ロ: これからが心配だね。 タ: 信仰25を払えば、王の破門を解除するよう封臣の私から要請することもできるんだが、今は教皇が納得してくれなくて決定ボタンをクリックできない。 ロ: 残当(2回目)
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タ: ふう、荒れ果てていた庭の大改造が終わったぞ。 なんだか管理能力も上がった気がする。 ペナルティ無しで持てる領地がふえるよ! ロ: やったね父さん! タ: おいやめろ。 …さて、次は継承法を変えねばならん。 分割相続制のままでは、お前の弟のウィリアムが独立してしまう。 ロ: 殺っちゃえば? タ: 馬鹿もん! …だが、継承法変更に必要な「統治10年」という条件は厳しいな。 パパ、史実では1194年に死んでるし。 まあ、分割されても同じシチリア王国の封臣なんだし、受け入れるとしよう。
タ: 十字軍はいっこうに宣言されないな。 ロ: イングランドのヘンリー2世は対立教皇を立てちゃうし…。 タ: ところで、お前も15歳。結婚について考えねばならん。 史実ではビザンツ帝国の皇女を娶ったが、これはパパが王になってからのことだからな。 公爵の身分では提案しづらい。 そこで、ナバラ王の娘で、良特質を兼ね備えて管理9の同い年の姫がいる。 さっそく婚約しよう。 ロ: ほーい。
ロ: 父上、無事に成人いたしました。 タ: おお、言葉づかいも一丁前になりおったな。…って!
タ: 管理は6に成長したものの、戦闘1ってひど杉内。 ロ: 文句なら、私を教育した後見人に言ってください。
タ: おや、また王から指揮官に任命されたぞ。 ロ: またどこかを攻めるつもりですかな…。
タ: やっぱり!今度はベネチアに対する禁輸戦争。 ロ: 138隻って…、やばくないですか? タ: よし、私兵を率いて参戦するぞ。指揮官はお前だ。 ロ: えっ、戦闘1なのに? タ: だからこそだ。このままでは、次代は動員兵数が大幅に減るぞ! (それに、戦死してくれれば継承者が一人になるし…) ロ: 何か言いました? タ: い、いや…。あ、ほら!エルサレムへの十字軍が宣言されたぞ!このタイミングで。
ロ: これ、史実よりも2年遅れた原因は、絶対、シチリアと教皇とのあの戦争ですよね…。 タ: とはいえ、まずはベネチアを退けるのが先だ。 私兵を出していてよかったぞ。これで兵数はこちらが完全に上だ。
ロ: 我らが野戦に勝利した後もベネチア軍は留まり、我が方の城を包囲しています。 王はそれを無視してベネチア本国へ向かうようですね。 タ: もう大丈夫だな。では、お前は十字軍に参加するんだ。 プラス15の補正で、教皇のオピニオンをマイナスから脱することもできる。 とはいえ、それでもシチリア王の破門解除は取り合ってもらえなかったが…。
ロ: よし、ダルムに上陸したぞ。 絶対ムスリムなんかに負けたりしない!(キッ
ロ: サラディンには、勝てなかったよ…。 タ: ロジャー!! …そら(2万の敵軍の近くで上陸すれば)そうよ。 ロ: (牢内からSkypeで通信) サラディンに身代金の交渉を持ちかけたのですが、今は応じてもらえません (つД`)
タ: 敵軍の数が多すぎる。それに加えて十字軍側は分散してしまっているから全く勝てない…。 ロ: そんな折、中央集権法「Low」が可決されました。 タ: ま、これは良し。
タ: シチリアがベネチアに勝利し、指揮官から解除されたぞ。 早速私も十字軍に参戦だ。
タ: 出港したとたん病気にかかってしまった…。 ロ: 老骨に鞭打ったら、年寄りの冷や水となってしまいましたね。 タ: ともかく到着だ。今度は敵からうんと遠く離れて上陸するぞ。
――と、そこへ王の使者が――
『カラブリア公爵を与えるよ』 タ: なんと!?ありがたき幸せ! ロ: 今のプッリャ公と合わせて、プッリャ・カラブリア公となったわけですな。 タ: プッリャ・カラブリア公と言えば、家祖ロベルト・ギスカルドが1059年に教皇より封じられて以来の歴史ある称号ではないか! ロ: ベネチア戦で援軍を出したことが評価されたのでしょう。 タ: うおお!これからも忠誠を尽くしまするうううう! ロ: といっても、レッジョの北のカタンツァーロ伯が我らの封臣になっただけなのですが。
タ: 普通の公爵授与とは重みが違うんだよ、重みが。 よーしパパ頑張っちゃうぞー。 戦地に降り立ったら病気も治ったし。
――しばらくして――
タ: なかなか決戦に参加できない…。 鬱になっちゃった。 さらには肺炎にも…。
タ: だめだ。私は先に帰国するぞ。後は任せた。
――帰国開始から数日後―― 57歳で死去。 長男ロジャーがプッリャ公を継いでロジャー5世となり、 次男のウィリアムがカラブリア公を継いでウィリアム2世となった。
ロ: え…、私はまだ牢屋の中なんだけど…。