プロヴァンス女公Matilda(10歳)
姉Cecilia
密偵長Carles
外務大臣Joan
プロヴァンス公Bertrand II世は戦場で捕らえられ、獄中にこの世を去った。その後を継いだのは未だ幼い幼女、Matildaだった。
お姉ちゃん、誕生日おめでとう!
ありがとう!
お姉ちゃん、何歳になったの?
22歳だけど……。
まだ独身なんだよね。
それを言うのはやめてよね。
いい相手がいるんだけど……フランスの王子様でね!
ほんと?!それ!すごーい!
ダメです。
なによ。摂政だからって生意気なんだから。
ダメです。
えぇ~。何で?お姉ちゃんかわいそう!
ダメなものはダメなんです。
結婚がダメなら、戦争ね!
奪われて久しいヴィエンヌを取り返すわよ!
それも、ダメです。
どうして?!わたしはこの国の当主なのよ!みんな私の命令に従うべきだわ!
私は摂政としてこの国のすべてを任せられているのです。
当主とは言え、国を乱すような勝手な真似はさせられません。
そうですか、そうですか。じゃあ、あんたクビね。
残念ながら、それもできない決まりなのです。
もーーーーーぅ(怒)!いったい、どうしろっていうのよ!!
いいわ。じゃあ、遊びに行きましょ!
うーん。。。それくらいなら、いいでしょう。
たまにはこうして野に出るのも楽しいですね。
そうね。でもどうせ馬に乗るのなら、貴方と一緒じゃなかった方がよかったわ。
……。とんだませたガキだこと。
何か言った?
いえいえ、お嬢様。何でもありません。では、もう少しスピードを上げていきますよ!えいっ!
お嬢様?私はこの家の当主よ!そんな口を聞いてるようだと、ゲンコツだぞっ!
ポカンッ
おっと、わっ、わっ、わわわわわわわ!
ということで、Carlesは落馬事故で死んじゃったんだよね。
口ぶりがうれしそうなのは気のせいということにしておくわ。
もう誰にも縛られないですむのよ!何せ私が当主なんだから!
悪びれもしないのね(苦笑)
お姉ちゃんももっと喜ぶべきよ!これで結婚できるのだからね!
そうは行きませんよ、お嬢様。
誰?まずは名乗りなさい!
外務相のJoanです。今日からは私が摂政を務めさせていただきます。
!!
今はこの国始まって以来の危機なのです。Matilda様。もうしばしご辛抱を。
もう分かったわ。でも、お姉さまの結婚だけは許可してよね。
うーーーん。……まあ、それくらいはいいですかね。
国王が幼少の場合、再起不能となった場合、捕虜となった場合など、家臣のなかから摂政が選ばれ国務全般を一任される形となります。この状態は、国としてはそれだけで危機的な状況です。なぜならば、摂政がついている状況というのはstrong claimだけではなく、weak claimを請求しての宣戦布告が可能となる条件のひとつだからです。
危機的な状況であるにもかかわらず、プレイの選択肢はかなり限られてしまいます。他国に宣戦布告をすることから、家の結婚の斡旋に至るまであらゆることに摂政の承認が必要となってしまうからです。摂政が自発的にすることといったら、イベントで当主のOpinionを上下させたり、当主の権益の簒奪を狙ったりするのが関の山です。能力値が国家としての各ステータスに加算されるのがせいぜいのメリットかと思います。
当主の提案を拒否するか承諾するかは摂政の当主に対するOpinionの高さに依存しているため、摂政のOpinionを最大限高めておくことが非常に重要です。これが低いとほとんどどんな行動も取れなくなってしまうからです。しかも、摂政をクビにしたり、閣僚を兼任している摂政を更迭したり、能動的に殺害を試みたりすることは一切できません。どうしてもOpinionが低い場合は、摂政下の固有イベントを待ちましょう。特に幼君と摂政関連のイベントは多数用意されていますが、事故で摂政が死んでしまう選択肢が提示されることがあります。Opinionが低い摂政は迷わず殺してしまいましょう。とはいっても、代わりの摂政が登場するだけなので、抜本的な解決には至らない可能性も相当に高いですが。