簡易列伝

11世紀

bertrand.jpg Bertrand II, Duke of Provence

 ベルトランⅡ世。神聖ローマ皇帝ハインリヒⅣ世に従い、帝国各地を転戦したが、スポレート軍に捕らえられ、獄死した。

matilda2.jpg Matilda, Duchess of Provence

 マティルダ・ド・プロヴァンス。ベルトランⅡ世の娘。父の跡を継ぎ、僅か10歳でプロヴァンス女公となった。国内を纏め上げ、ブルグンド女王即位を志向したが志半ばで斃れた。

felipe.jpg Felipe, Prince of Aragon

 フェリペ・デ・アラゴン。アラゴン王サンチョの息子だったが、イスラムの攻勢から逃れるようにしてプロヴァンス宮廷に婿入りした。プロヴァンス時代は宰相も務めた。

12世紀

ruprecht.jpg Ruprecht I the Great, Holy Roman Emperor

 神聖ローマ皇帝ルプレヒトI世。ヌーシャテルの在地貴族の生まれで、前帝ヴォルフガングの急死を受け皇帝に即位した当時は「中継ぎ」と目されたが、前帝の遺児の叛乱を鎮圧し、本格王朝の祖を築いた。ノイエンブルク朝の祖であり、ルプレヒト大帝と称される。

rudger.jpg Rudger di Ancona

 ルトガー・ディ・アンコナ。マティルダとフェリペの長男。跡継ぎと期待され神聖ローマ皇帝ヴォルフガングの皇女と結婚したが、ザーリアー朝の終焉とともに没落した。アンコナ=ボソン家の祖。

gautier.jpg Gautier de Savoie

 ゴーティエ・ド・サヴォワ。マティルダとフェリペの次男。軍略に優れ、「プロヴァンスの猛牛」の異名を取った。プロヴァンス公位の継承はならなかったが、サヴォイアを拝領し、サヴォイア家の礎を築いた。

thommas.jpg Toumas d'Orange

 トマス・ドランジュ。フェリペの後任の宰相として頭角を現し、政権の簒奪をも狙ったが果たせなかった。ボナの代となり再び宰相を務め、プロヴァンス公の勢力の拡大に尽力した。

bona.jpg Bona, Duchess of Provence

 プロヴァンス女公ボナ。マティルダの長女。神聖ローマ皇帝ルプレヒトⅠ世の次男と結婚し、外交的手腕を発揮してトマスの野望を打ち破り、公位に就いた。北伊への侵攻を盛んに行ったが、晩年は近隣諸侯の抵抗に苦戦した。

ruprecht2.jpg Ruprecht von Neuenburg

 ルプレヒト・フォン・ノイエンブルク。ルプレヒト大帝の次男だったが、プロヴァンス女公ボナの元に婿入りした。ボナとの熱愛は後世に伝えられるほどだった。Toumas亡き後、宰相に就いたが、目立った活躍はしていない。

pons.jpg Pons de Provence

 ポンス・ド・プロヴァンス。ボナの長男。シチリア=ボソン家の祖ではあるが、本人はシチリア王女を娶っただけでシチリアには何の関与もしていない。ボナの後継者と期待されドイツ宮廷へ留学したが、文化的な軋轢を背景に暗殺されることとなる。彼の死後、紆余曲折を経て妻のエリアがシチリア女王に就いたため、シチリア王位は彼の息子の家系に継承されることとなった。

guilhem.jpg Guilhem, Duke of Genoa

 ジェノヴァ公ギレム。ボナの三男。兄がいずれも若くして死去したため母の跡を継ぐ。好色で快楽主義の同性愛者であることが教会に嫌われ、ボソン家の当主として初めて教皇から破門を宣告される人物となった。周辺諸侯の圧力に屈し、プロヴァンスを封臣である幼女に譲ったが、後年、その幼女と自らの息子を結婚させ、勢力の維持に努めた。


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