プロヴァンス公Bertrand II世
妻Mathilde
次女(嫡子)Matilda(4歳)
密偵長Carles
家系の存続のために子孫を残さねばならないプロヴァンス公Bertrand II世だったが、皇帝の戦争に従軍させられ、帝国の領土を東奔西走する毎日だった。
こたびの戦争は負け戦だったが、部隊の統率の術を学ぶことができ、有意義なものだった。
もうじき戦争は終わりそうだ。そろそろ帰れると思う。待っていてくれ。
……なんて手紙が届いてたけど、よく見たら4年も前の日付けで差し出されているのよね。
パパ、帰ってこないの?
戦争はとっくに終わってるはずよね。当然のように負けたようだけど。
いや、戦争はそれで終わった訳ではなかったのですよ。
……。てゆーか、あんた、誰?
密偵長のCarlesです。殿からは留守中の政務全般を任されています。まずは、これを思い出し下さい。
オレンジ色の地域があるでしょう?
ええ。
スポレート公国です。彼らも独立派だったのですが、ホラントの呼びかけには応じなかったんです。
独立戦争の直前にトスカーナ公国から離脱していた手前、乗り遅れたのが実情なのでしょうが、
戦争が長引く間に彼らも蜂起を決行したのです。
ふーん。
Bertrand様は「ロンバルディアとトスカーナの独立は好都合だから手を抜くけど、スポレートの勝手にはさせん」などと
息をお巻きになってましたから、きっと獅子奮迅のご活躍をされておられるかと存じますよ。
なになに?スポレート公から手紙?
どうやら、殿はスポレート公に捕まり、捕虜となったようですな。
えぇ~~っ!!?
パパ、帰ってこないの?
捕虜は滅多に殺されませんが、開放されるのを待つか、身代金を支払うしかありません。
そんな!身代金っていくらなのよ!?
そうですね。大体150前後でしょうか。
そんなお金無いわ!国庫の半分に迫る金額じゃないの!
それもこれも、あの人の財務能力(stewardship)がゼロなのがいけないのよ。収入が低いったらありゃしない。
しかし、支払いをしなければ帰って来られる保障はありませんよ。
でもですね!そもそも戦争に巻き込んだのは皇帝なのですから、お金は皇帝が払うべきなんじゃないですか!
もーーーっ!ケンカは止めて!私はパパに会いたいのっ!
そうよね。ごめんなさい。この子は生後1ヶ月の時以来お父さんに会っていないのよね。
おっ。そんなことを言っていると、またスポレート公から手紙だ。なになに……
どうやら、殿は、亡くなられたようです。
なんですって!!
ぅゎ~ん
それで、国の跡継ぎはどうなるんです?!
……。この子が継ぐしか無いでしょうね。
ぐすん
主君が戦争を始めると、領地からの軍隊の供出を求められます。この際、当主自身が出陣することがありますが、自らの戦争では部隊長を陪臣や廷臣から選択できるのに対して、主君の軍隊の指揮官は選択できないので、結果として当主が先頭に立って戦い、戦死したり捕虜になったり、怪我を負ったり再起不能になったりすることは避けることができません。戦争では今回のようにOrganizerなどのプラスのtraitが付く事も多々ありますが、それが死亡などのリスクを埋めることはできないでしょう。
捕虜になると戦った部隊を指揮していた国の首都に送られます。外交画面から開放を求めることができますが、爵位などに応じた金額の身代金が要求されることとなります。捕虜となることのデメリットはいくつかありますが、最大の問題は獄中では後継者となるべく子供を儲けることができないことでしょう。また、この時代の慣習に則って、捕虜が処刑されることは滅多にありませんが、獄中生活はhealthにマイナス補正が付きますので、このように急死してしまうリスクも増大します。
という訳で、さっそく男系が断絶してしまいました。 まあ、でも、女系結婚を用いることでゲームは続きます。
Matildaが暗殺されたりしたらすぐに詰みそうではありますが。