マニュアル/ゲームガイド抄訳

相続法;メリットとデメリット

はじめに

相続法はゲーム内でとても重要な要素である。誰がどの称号を相続するのかを決定し、また封臣のopinionに様々な補正がされる。ここでは各相続法のデメリットとメリットを検討し最後にまとめてみたい

相続法の種類

相続法には全てで7種類あるが、プレイヤーが使えるのはその内の4つのみとなる

  1. Gavelkind(分割相続) 当主の称号は資格のある子供の間で分割される
  2. Seniority(年長者相続) 相続資格のある一族の年長者が相続する(子供だけではないことに注意)
  3. Primogeniture(長子相続) 相続資格の年長の子供が相続する
  4. Feudal Elective(封建選挙制) 当主より1つ格下の位(帝国の場合は2つ格下まで可)の封臣及び当主の子供が候補者となる。候補者の中で互選され最も票を集めた人物が相続する
  5. Open-Agnatic/Turkish Succession 一族で最も有力な称号を持っているものが相続する。プレイヤーは選択不可
  6. Catholic Bishopric ローマ法王または支配者が誰が司教になるかを指名する プレイヤーは選択不可
  7. Open Elective 封建選挙制と同じだが、すべての封臣及び廷臣に投票権がある。プレイヤーは選択不可

Gavelkind(分割相続)

分割相続には、支配できる領地の制限数を30%増やすというメリットがある。例えば普通は8領地が制限数の場合でも分割相続を選択することによって10まで制限数を増やすことができる。これにより手にした領地を支配できる制限値に引っかかってすぐさま封臣に分け与える必要がなく、しばらく自分の手元に残しておき適切な人物が登場した時に分け与えるなどのが可能になる。これにより序盤の拡張がやりやすいという利点がある。 opinion補正は、年長の後継者以外の相続者に30ポイントがプラスされる。また他の一族の者に10ポイント、すべての封臣に5ポイントプラスされる

分割相続には、このメリットを打ち消すほどの大きなデメリットが存在している。分割されることのよって受け継がれる領土は少なくなる。複数の国王を兼ねている状態でも分割によって複数の王国に引き裂かれるだろう。また最年長の後継者に-10のopinion補正がある。

このような状態を防ぐためには後継者を一人になるようにしないといけない。そのための方法は幾つかあるが、最も簡単なのは跡継ぎ候補以外を全て司教にしてしまうことである。しかしこれには司教の叙任権を握っている必要がある

2つ目の方法として邪魔な後継者を暗殺することである。しかしこれは肉親殺しの特徴を得る可能性があり、その結果一族にマイナスのopinion補正や外交能力に悪い影響がある。また暴君になってしまうと全ての封臣の怒りをかってしまうことになる

3詰めの方法として跡取りが一人生まれた段階で妻を殺すなり、禁欲の特徴を得てこれ以上子供を生まないようにすることである。しかしこれも肉親殺しの特徴を得る可能性がある。2番目と3番目の方法を取った場合、残った後継者が急死してしまうと次に続く後継者がいないことになる。自分の死までに後継者を新たに生むか相続法を変更しないとゲームオーバーになってしまうだろう。

Seniority(年長者相続)

年長者相続は一族の中で最も年をとった者が相続する法である。王権はMediumかhighにしないと変更することができない。 この相続法のメリットはまず長子以外の一族のメンバーに+10のopinionボーナスがあたえられる。他にも後継者不足で家系断絶の恐れが非常に少なくなるというメリットもある。最後に先の分割法と違い保持する称号全てを纏めて継承できる。 一族全体に継承権があるので、ゲーム開始時を除いて継承者不足でゲームオーバーになるという危険性を回避できるし、opinionボーナスによって継承時の内戦も予防することができる。 この相続法の賢い使い方として、たとえば一族の最年長のものがイングランド国王となっていたとする。自プレイヤーはノルマンディー公爵だとして、ノルマンディー公爵の相続法を年長者相続に変更すると、自キャラクターが死んだ時に担当するキャラクターは最年長のイングランド国王となる。このような使い方はゲーム開始時でいえば、イベリア三兄弟王国やロシアの諸公爵で設定するのが相応しいだろう。

デメリットだが、長子に-30、その他の子供に-20のopinion補正がつく。最も大きな問題が高年齢の者が継承するため、統治期間が短くなりがちである。当地が長いとopinionに大きな+補正があるがそれを受け取るのは中々ムズカシイであろう。 また後継者の範囲が大きいため、一族の間で暗殺合戦が起こりやすいだろう。 この継承法に設定すると-10のopinion補正が一族でない封臣につく。年長者相続法を設定するのであれば、封土は一族にのみ行うべきであろう。

Primogeniture(長子相続)

長子相続は最も年長の子供が相続する法である。これは王権がHighかAbsoluteの場合のみ選択できる。

メリットは以下の3点がある

  1. 年長の息子に20のopinionボーナスがある
  2. 後継者が誰になるのかが事前に把握できるために特徴の管理がしやすい
  3. 子供が誕生する限り一族に全ての称号を相続させ続けれる

個人的には後継者が誰になるのかが事前にわかるてんを重視する。後継者が分かることによって適切な教育者をあてがったり配偶者をあてがったりすることができるからだ。 また年長者相続と違い若くして相続する可能性もあるため、長い統治のopinionに対するプラス補正が受けやすい。

デメリットとして相続時に僭称者との間で継承戦争が起こりやすいことがあげられる。また長子以外の子供に-20のopinion補正が、他の一族に-5のopinion補正が与えられる。 他にも兄弟間で王位を巡って暗殺合戦が頻繁に起こりやすい。また子供だけが大正なため年長者相続に比べても後継者のプールが少ないこともデメリットにあげられるだろう。長子かつ唯一の子供が白痴の特徴を得たりすると目も当てられないだろう

Feudal Elective(封建選挙制)

封建選挙制を最後に説明する。こちらは当主の一つ下の位(公爵の場合は伯爵)の封臣が投票権を持つ選挙制のことである。皇帝選挙の場合は、一つ下の位の国王だけではなく公爵も投票者になる。選挙候補者は、当主の子供及び投票権を持つ者である。この場合爵位を複数兼ねていても一票にしかならないことに注意。同点の場合は最も高位の人物(現当主)が投票している人物が選ばれる。


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