ねぇ、Bosonくん?
何でしょうGuilhem様。
僕ってどうなのかな?
そりゃあ、最高にいい男ですよ。
ふふ。ありがとう。
でもそういうことじゃないんだよ。何だか、最近、自信が持てなくて。
Guilhem様らしくもない。
メルゲイルの攻略戦の勇姿を私は忘れられませんよ。
やめてくれ、あれは母さんの残した宿題を片付けただけだよ。
それでも、アキテーヌ王国から領土を奪い取ったのですから。快挙です。
アキテーヌ王国?トゥールーズ公の間違いだろう?
あの時、彼らは内戦のさなかにあったんだからね。
隣国の内乱は勢力拡大のチャンスだ。
いずれにしても、ボソン家の勢力拡大はとどまる所を知らない。
そうかな。
そうですとも。私が小さいころはプロヴァンスの小領主に過ぎませんでした。
だが、……勢力の拡大も随分と反感を買っているらしい。
さすがの僕も、近隣諸侯に加えて配下の半数に結託されたら、堪えるよ。
Plotによる内戦。まさに四面楚歌の状況。
戦争には勝ったのですから。
勝つには勝ったが、傭兵を雇う資金で国庫の半分近くを消費してしまったよ。
悩む前に祝杯を挙げましょうよ。
だがこの状況は一向に改善しそうもない……。
仕方がないですよ。それとも何か秘策でもあるんですか?
実はそのことで相談なんだ。まずはこの手紙を読んでくれ。
親愛なるGuilhem様 ジェノヴァ公位相続おめでとうございます 同じ帝国に仕える公爵として心よりお歓び申し上げます ところで、話はかわりますが、 Guilhem様は「出る杭は打たれる」という言葉をご存知でしょうか
Bona様が幾度となく受け取っていたコピペじゃないですか。これがどうしたのです?
差出人はあいも変わらないサヴォイア公とドーフィネ公だが、
よく見ると「プロヴァンス公位をヴェネッサン女伯のElenaに譲れ」と書いてある。
いつもと同じにしか見えませんが。
僕は、この提案を呑もうと思うんだ。
え!!?待ってください。Guilhem様、プロヴァンスは代々受け継いできたボソン家の本拠ですよ!
だが、そうすれば、奴らもそれ以上文句は言って来れまい。
それはそうですが……、だからと言って……。
Elenaは戦死した父の跡を継いだばかりの7歳だ。
それが何か?
Elenaを我が子Amaneusに嫁がせるのさ。
そうすれば一時的にプロヴァンスを失ったとしても、孫の代で再統合される。
確かに、Amaneus様は6歳。年齢は相応ですが、そううまくいくものでしょうか?
ダメなら、そのときに考えればいいのさ。
しかし、Guilhem様、ご再考を。私には……。
こうして、プロヴァンス公位はオランジュ家に移った。
ジェノヴァ公国は分離したプロヴァンス公国を取り囲むように存在することとなった。
ところで、Bosonくん。君は結婚はしているのかな?
いいえ。聖職者ですから。
ふふ。それは良かった。……とても。
君の名前には何か、運命的なものを感じていたんだ*1。
近隣国で内戦が勃発する場合があります。これは、周囲を自分より強大な勢力で囲まれている場合、勢力を拡大する数少ないチャンスでもあります。内戦中の勢力へ宣戦布告することで、通常時と比べると遥かに小規模な勢力との交戦で戦果を得ることができるからです。
この際、注意することは2つあります。
戦争が長期化していくと消耗戦となり、反乱軍も正規軍も動員している軍隊の規模がどんどんと小さくなってしまいます。小さい軍隊を叩いてもポイントにはなりづらいので、早期介入で野戦ポイントを稼がないと、多くのポイントを占領から得る必要があり、戦争にかかる時間が長くなってしまいます。さらに、戦争が長引くと、長引いている間に内戦に決着がついてしまい、反乱軍への宣戦布告が無効になってしまうことがあります。このため、特に反乱軍を相手にした戦争では、電撃的に勝利条件を達成することが重要になります。
Bona包囲網で紹介した通りですが、このころのプレイではもっぱら、周辺諸侯による「プロヴァンスに新領主を」Plot対策に追われています。結局は、要求を呑んだ上で新領主(女)と自分の息子を結婚させるという方法で問題を先送りにしました。次代で状況が変わっていることに期待したともいえます。王権が低下すれば戦争に訴えられるし、上昇していればそもそもこのPlotが発生しないですし、何らかの王位が獲得できていればやはりPlotが成立しません。
※Bona包囲網で述べた通り、最新versionではこのPlotは無効化されています。