神聖ローマ皇帝Erich
長男、皇太子Amadeus
皇后、フィンランド女王Tuuli
皇太子妃、ビザンティン皇女Pulcheria
神聖ローマ皇帝Erichはイェルサレムへの十字軍により聖地奪還に成功した。
ね……ねぇ、Pulcheria……。
なぁに、気持ち悪いわ。
そりゃ、な…ないだろ。き…君は僕のつ…妻なのに。
思ったことを言って何が悪いの。
そ…そういわれても困る…んだけど……。
用は無いの?だったら、私はもう行くわ。
ビザンティン皇帝の娘であったPulcheriaは神聖ローマ帝国の皇太子Amadeusに嫁いでからもプライドの高い女性だった。
しかも、正教で当時主流を成していた偶像破壊主義を貫いており、このことも度々不和の原因となっていた。
すっかり勢力を縮小したビザンティン帝国だが、偶像破壊主義(iconoclast)を貫き、宗教的な独自性は保っている。
ちょっと、ま…待って。
何なのよ、もう。
Pulcheriaはさ……、じょ…女帝になりたいと思ったことは無い?
女帝?いい響きね。
そ…それじゃあ!
……、でも無理よ。あの国が女の皇帝なんて許すはずがないわ。
と、いう訳なんだ。ち…父上、何か上手い手立てはないものですか?
妻の歓心を買うために、ビ…ビザンティンの帝位を手に…入れたいというのだね?
はい。
あら。良い心がけじゃない。
君は黙ってなさい。
ですが、女帝はみ…認められないと、妻は申していまして……。
そ…そんなことは無い。知る限り、ビ…ビザンティンでは女性のそ…即位も認められていたはずだ。
でも、か…簡単じゃないみたいなんですよ。
そうなのか?
Pulcheriaは確かに前帝のむ…娘ですが、九人兄弟のなかで、い…一番継承順位が下なんです。
なぁに、簡単なことよ。
君は、い…いいから。
お義母さん。何か、…いい手が……あるんですか?
父上に聞きなさいな。十何年前に実際使った手なんですから。
つ…使った?お義母さんがフィ…フィンランドの女王となった際のことですか?
そう。私も継承順位は低かったのよ。でも、未成年の女王が即位したのを狙って政権を転覆したの。
な…なんと!でも、そ…そんなに上手くいくものです?
ほ…本当に話すのか?
あら、いまさら、悔やんでるとか言わないでよ。
……あ、暗殺さ。わ…私は、フィンランド王を…暗殺したのだ。
!!きな臭いですね。
こういう場合に、しゅ…手段を選んでいてはならん。
ですが、さ…賛同者は…現れるでしょうか?
あ…現れる、のではない。つ…作るのだよ。
1427年、皇帝Erichの放った刺客によりビザンティン皇帝Alexiosは暗殺された。 彼の後を継いだのは未成年の弟Isaiasで、好機と捉えたErich帝は皇女Pulcheriaの継承権を主張してビザンティン領に攻め込んだ。 そして1429年、神聖ローマ帝国の皇太子妃Pulcheriaはビザンティン帝国の帝位を手中に収めたのだった。
この結果、祖父のErich懺悔帝王にあやかってErichと名づけられたAmadeus皇太子の長男は、 神聖ローマ帝国とビザンティン帝国、ふたつの帝国の王位継承権を握ることとなったのである。
「叛乱と暗殺はCK2の華」と言われています(誰が?)。叛乱については何度も取り上げてきたので、今回は暗殺を取り上げたいと思います。暗殺は以前のバージョンでは金銭をかけることでコマンドとして実行できていたようですが、現在はPlotによる暗殺のみとなっています。Plot暗殺の欠点は、実行まで最低でも数ヶ月、時には数年間、ランダムイベントの発生を待つ必要があるというところですが、暗殺は依然としてCK2に於いて重要な役割を果たしています。 今プレイでは序盤から中盤にかけて暗殺をあまり積極的には用いていなかったのですが、終盤に入り、ビザンティン帝国とフィンランドの獲得に際して用いています。
暗殺の意義は敵対する有力者の抹消、既婚者と無理矢理結婚する、ライバルによる暗殺を未然に防ぐ、都合の悪い後継者を殺害しておく*1など様々な応用があり、説明しつくすことはできませんが、もっとも有用な意義のひとつとして「王位継承の操作」があります。 もっとも単純なのは、兄を暗殺することで自らが父の称号の後継者となる、といったものですが、軍事力の行使と組み合わせることで応用の幅は広がります。たとえば、自分の妻がある称号の弱い請求権を持っていたとします。この際、通常は戦争に訴えて称号を得ることはできませんが、暗殺が成功して未成年の君主が即位すれば、妻の請求権を主張して宣戦布告をすることができるようになります。(妻の王位は息子の代で統合できるかもしれません。)暗殺を避けるために「隠遁生活に入る」というコマンドも利用可能ですが、君主が隠遁している国には摂政が立てられるので、この場合も宣戦布告が可能になります。結局、(本気の相手から)「弱い請求権の行使」を防ぐことは簡単ではありません。
暗殺に必要なのは、当主の謀略スキルではありません。当主のスキルが高いことで有利にはなるのですが、それよりもいかに多くの共謀者を集めるかが遥かに重要になります。暗殺したい人物と同じ宮廷にいる者たちが主に共謀者の候補となります。 共謀者を集め、Plot Powerが100%を超えるとランダムで暗殺イベントがトリガーします。また、トリガーの頻度はPlot Powerが高いほど多いです。暗殺成功にはPlot Powerを高めることが必要なのですが、これには、たくさんの共謀者を集めるのがもっとも有効なのです。配偶者や高い謀略スキル値を持っている人物は大きなPlot Powerを持っていて、共謀者に呼び込めるとかなり有利になります。それ以上に重要なのが該当国の密偵長で、参加により非常に大きなボーナスを得ることができます。(1人で70%程度のPlot Powerを持っていたりします。) 共謀者を集めるのに有効な方法には宮廷内の人物に贈り物を送って自らへのopinionを高めるなどがありますが、それだけでは足りない場合も少なくありません。その際は、自らへのopinion値の高く、できるだけ謀略スキルの高い人物を婚姻を通じて目標の宮廷に送り込むことが非常に有効だと思います。
親類で謀略値の高い人物を女系結婚でビザンティン宮廷に送り込んだところ、ひとりで15%のPlot Powerを獲得してきてくれた。 宮廷に送り込めればよいので、敵国の適当な廷臣などとの婚姻で構わない。
Amadeus, Prince of Holy Roman Empire(Midas Touched) 外交5 戦術11 管財15 謀略4 学問12 Stutter Honest Zealous Gregarious
Erich懺悔帝の長男、Amadeusは父から吃音症を受け継いでしまいました。 スキル自体は悪くないのですが、外交値が低いことと、優秀なふたりの弟がともにambitiousを持っていることが気になります。
なお、Amadeusは後に神聖ローマ帝位を継ぎますが、Amaneus帝(在位1329-30)とは別人なので注意して下さい。 紛らわしい。