こんにちは。本日、担当をさせて頂きます。よろしくお願いします。
中の人役のズークです。よろしくお願いします。
ズークさんは今回、CK2を初めてプレイされたということですが。
そうですね。正確に言えば、チュートリアルはやりました。レオン王アルフォンソになって兄弟を暗殺するやつです(笑)
チュートリアルの続きはプレイしたのですか?
いいえ。イスラム相手に戦争するのでなくて、もっとガチな中世がやりたかったので、やってません。
それで最初に選んだのがプロヴァンス公ということですか。ここを選んだのは歴史のある名家だからでしょうか?
たまたまですね。現代の国家とは違う枠組みの「王国」を建国するストーリーをやってみたかったんです。
それ以外に理由はありますか?
東の方はモンゴルと激突しますからね。最初のプレイでそれは避けたかったというのもあります。
そうは言いながら、いきなり当主が戦死しましたね。
正確には戦争で捕虜に取られたうえでの獄死です。後継者が女の子しかいなかったのでかなり困りました。
身代金を払えば解放できたのではないですか?
たぶんそうだと思うのですが、そのコマンドを把握していなかったのです。
リロードは考えなかった?
男の子が欲しいなあ、投獄されたままだと子作りもできないなあ、奥さん歳取っちゃうなあ、と思ってるうちに死んでました(笑)
それで幼君が継承して摂政政治になったのでしたね。
はい。結婚の斡旋をしようにも摂政が全部首を横に振るので困りました。でも、たまたま摂政と遊んでいるうちに殺すことができて(笑)
遊びで人を殺しちゃうなんて、よくよく考えてみるとすごい女の子ですよね。
そうですね(笑)。でも、摂政が死んでやっと自由になると思ったら、新しい摂政がついたので「やっぱりこうなるのね」と思いました。
苦難の連続でしたね。
まぁ、新しい摂政とは関係が良かったからか、それなりにこちらの言い分を通してくれたのでいくらかはやりやすくなりました。
まずは蓄財に励んだということですけど、何か理由でもあるのですか?
基本ですからね。でも、もう少し早く戦争に乗り出していた方が結果的にはよかったかなと思います。
それはどうしてでしょう?
初期設定では帝国の王権は低いのですが、皇帝は引き上げようとするんです。「中」以上になってしまうと、封臣同士の私闘が禁止されてしまいますから。
その前に地盤を固めた方が良かったということですね?
はい。最初はびっくりしました。請求権の捏造ができたから意気揚々と行使しようとしたら、宣戦布告ができないんですもの。
その後はジェノヴァに手を出しています。
もともとブルグンド王位を取得したらイタリア方面に進出したいと思っていたのですよ。
でも、それが引き金になって内戦の渦に巻き込まれていくことになってますね。
よくよく見返してみると、公位の請求権が捏造されていたみたいなんです。
それは珍しいですね。
普通はこれはラッキーなのですが、税収が目当てだったので何が何だかさっぱりわからない、って感じでした*1。
「同僚の公爵を弱体化する」Plotが連発したのはその頃でしたね。
公位を同時にふたつ名乗ったのがいけなかったみたいです。
史実でも、ロタール3世の子のハインリヒ10世はバイエルンとザクセンの公位の兼任が認められずに追放されてますからね。
でも、彼の息子のハインリヒ獅子公は問題なくバイエルン公とザクセン公を兼ねてますよね(笑)
なかなかゲームを作るのも、バランスが難しいみたいですね。
あまりにも一方的に殴られるので、戦後に部隊を解散しないとか、優勢度が100%を超えても和平をしないとか、姑息な手も使いましたね。
そうですか。でも、このPlotは最新ヴァージョンでは削除されているみたいですね。
そうみたいです。同じような経験で困ったひとが苦情を言ったんだと思います。たぶん。
それでプロヴァンス公位を手放したのですね。
ネタが判っていれば、ジェノヴァ伯位を剥奪した上でジェノヴァ公位を破壊すれば良かったんでしょうけどね。
新しいプロヴァンス女公と自分の後継者を結婚させていたのだから、実質的には保持したままだったのではないですか?
そうなんですが、いろいろとリスクはあるんです。第三者に奪われるとか、女公が子供を産まないで死んでしまうとか。
実際に長男を出産した直後に彼女は死んでしまいましたね。
ええ。長男が無事に成長してくれるものかと考えると本当に冷や冷やものでした。
結局はシュヴァーベン女公との婚姻を通じてさらに2プロビンスを獲得して晴れてブルグンド王を名乗ることになります。
そうですね。ここの流れは本当に運が向いていたんだと思います。
と、いいますと?
シュヴァーベン女公の長男が年長者相続でプロヴァンスを継承して両国が合同したのですが、プロヴァンス公の長男と1歳差だったんですよ。
普通、そんな相続はあり得ないでしょうね。
たぶん暴動が起こりますね。なにか、見えない力が働いたんでしょう(笑)
シュヴァーベン女公は初産で死んだプロヴァンス女公の後妻だったんですよね。
そうなんです。実はプロヴァンス女公が死んだ時点では、夫は版図外にいたので(結婚を)操作できなかったんですよ*2。
でも5年後には再婚をしている。まさか、AIが自動で選んだ訳じゃないですよね。
違います。当時、プレーヤーキャラだったジェノヴァ公Guilhemがあっさりと戦死したんです。
わかりました。ズークさんが戦死狙いで戦場に送り出したんですね。
確かに彼*3は破門されてましたから、死んでくれるのは好都合でした。選択肢としては戦死狙いの突撃もアリだったと思いますよ。
違うんですか?
彼は皇帝軍に従軍中に死去してますから、私が操作したのではありません。
戦死したジェノヴァ公の後継者となったことで戻ってきた息子を晴れてシュヴァーベン女公と結婚させたのですね。
そうです。戻ってきて操作可能になる前に自動で結婚していないでくれてよかったです。
改めて聞いてみると確かにこの流れを再現しろと言われても難しいでしょうね。
ええ。まさしくそう思います。
ブルグンド王を名乗ると同時にスペインへどんどん侵攻しています。
実は侵攻自体はブルグンド王を名乗る前にRuprechtの代から始めているんです。
そうでしたか?
ブルグンド王位が獲得できなかった場合のプランBとしてアラゴン王位を狙っていたのです。
戦争はなかなか歯ごたえがあった?
いいえ。そうでもなかったですね。
でも、カトリック勢がなかなか攻めきれないのだから、アッバード朝は強大だったんではないですか?
内乱につけこんだり、他の勢力に敗北して疲れたところを狙ったりしてましたからね。
ずるいですね。
最初は正面からぶつかったら全然歯が立ちませんでしたから。
そういうものですか。
でもだんだんとこちらも力をつけて、ブルグンド王を名乗る頃には逆転していたんじゃないかと思いますよ。
もう完全にレコンキスタの主力になってましたよね。
はい。でも、今から思えば失策もありました。
失策、ですか?
アラゴン王位は余計だったかなと。詳しくは後半で話せるかと思います。
後半に続く