AAR/1066年のヴァイキング

1106年 闘病の中

王が片目を(以下略)された後遺症に苦しんでいる間も、スウェーデン王国の戦争は続いている。 06年春、十字軍は、西方皇帝レヴァントで戦死という大事件が起こった末、イスラム諸侯に破砕されたと発表された。 そして、帝位を継いだ若き英主、ハインリヒ5世は、十字軍で受けた痛手を癒やすや否や、 北の異教徒、スウェーデンに対し、ポメラニアを請求しての聖戦を宣言した。

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いやごめんなさいそれは無理です許してください。 王国総動員にヨムスヴァイキングを入れてもようよう1万2・3千というところ、傭兵込みで軽く30000を出せる帝国と戦って勝てるわけないです。

だからヴォルガストなんて取るからこうなるんだ! 愚弟め! もっとも、その愚弟はこの頃、疱瘡から肺病を併発し、33歳の若さで世を去っているが・・・

ともかく、無駄な損害を出す前に即座に降伏。ヴォルガストは無血で帝国に引き渡された。

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帝国に負けない程度の戦力を整えるには、北欧を統一した上で、内政をある程度進めなければならない。頑張ろう。

1109年 カトリックを削れ

1109年、前話から続けていた、デンマークへのスコーネ請求コンクエストを終了。 城2・教会1・都市2と、非常に豊かなスコーネを直轄領とした。

デンマークを叩いたのだから次は当然ノルウェーだ。 この頃ノルウェーは、ゲルマン信仰の同胞であるコラ大族長に対し聖戦を宣言しており、 また、フランス・帝国・イングランド・スコットランドと、近隣のカトリック国家は軒並み別口の戦争を行っている。 いやあタイミングの良いことだ。

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というわけで、ノルウェーで最も豊かな領地、オストランドを求めて聖戦布告。周辺のカトリック国は忙しいので参戦はして来ないはず。 が、万が一良いところで乱入されてもこまるので、ヨムスバイキング6300も雇って速攻、かつ周辺国への圧力とする。 ノルウェー軍は総動員して3000そこら、まあ負ける戦ではな・・・

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緒戦で王を捕縛して終わった。

いや、まあ、楽に勝てるのは良いんだけど、あっけなさすぎる。 あっけなさすぎるので、ヨムスを雇ったついでに、コラ大族長に対して聖戦への参戦を提案。 ノルウェーを立て続けに殴り飛ばしてその軍隊を消滅に追いやり、コラ大族長を勝利に導く。 さらにそのままノルウェー国土各地を略奪、城と街と教会を炎上させて回る。 たのしいなあ。

征服したオストランドには5人いる息子たちを封じ、長男エリックをオストランド公として後継者に指定した。

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「勤勉」かつ「社交的」とまず良し。おおよそ父親に類似した、バランスの取れたステータスの持ち主に育った。王として過不足は無い。 なお、妻にはロムヴァ教徒の「天才」娘を選んである。何とか「天才」男子が産まれてくれればいいのだが。

1114年 新たな首都へ

燃やして奪って焼いて殺して火付けて潰して灰にして死なせているとあっという間に14年。 略奪祭りに一段落を付けて、停戦の切れたデンマークに対し、次はユトランドを目指しコンクエスト宣戦を行った。

国王直轄軍にヨムスヴァイキングを付けて合計10000の兵を確保。 デンマーク王もまた、この頃活動を開始したカトリック宗教騎士団(の、どれか)を召喚して抵抗するが、

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デンマーク国軍と騎士団をうまいこと各個撃破に成功、後はそのまま流れで勝ち切る。 この時期になると、ちょっとしたことでも騎士団が湧いてくるから怖い。狙いの敵国+5・6000は出てくる前提でやらないとひどい目にあう。

戦勝したら、ヨムスヴァイキングは維持費が高いので解散させ、次は封臣軍を動員、デンマーク領全域で再び火祭りを行う。 平時に、封臣から徴集した軍勢に略奪をさせている分には、封臣の不満が溜まらないというのは、ズルい以外の言葉が無い。

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その一方で、首都をユトランドに変更。 ユトランドにある州都及び男爵領2つ、合計、城3つを直轄下とし、空きスロットにもう一つ城を建設、病院も造り始めた。

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首都をユトランドとしたのは、男爵領の多さによる。 同じスロット数を持つウプランド・シェラン・スコーネは、初期状態で街が2つ3つ建っているが、 ユトランドは教会1・街1以外は全て城で固められており、ここだけで直轄領の城を合計4つ持つことができる。

首都は通常、最も技術レベルが高くなり、技術による様々な補正を最も受けやすい。 また、一つの州に直轄領を重ねて持つことで、元帥の徴兵・家令の徴税の効果を直轄領全てに与えることができる。 首都には徴兵数に補正があり、これが首都の直轄領全てにかかる。首都から大量の軍隊を出せるので、戦時の戦力集中も容易になる。

これに加えて、Reaper's Dueにおける病院の値段の高さも重要だ。 複数の州にハイレベルな病院を作るのは金銭的に難しい。「繁栄」という新要素の絡みもあることだし、 直轄する州の数を減らしてまとめ、そこの病院に集中投資して「繁栄」をブーストする方が効率的ではないかと考えた。

という理解の元で、ユトランドを新たな首都とした。以降、どこかに奪われでもしない限り遷都はしない。*1

ユトランドの空きスロットに城が建った後の直轄領は、 ユトランドに4、ウプランド、シェラン、スコーネとなる。ユトランド以外の領地のスロットは、可能な限り街で固めて税収を上げている。

なお、これまで持っていた直轄領のうち、ゴトランド州については、

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ゴトランド市長を新たに商業共和国の長に任じる形で処理した。我が国初の共和国となる。

1114年 二つのMOD

ついでにここで、二つのMODの紹介もしておきたい。 一つ目は、「Destroy and Convert Settlement」MODだ。 これは読んで字のごとく、州都の建物を別の種類に建て替えることができるようになるMODだ。 費用は一律750G、州都のみ建て替えることができる。建て替えた場合、中の施設は初期状態、空っぽの状態に戻る。 まあ、あまり使いどころのある機能ではないが、AIから奪った、全く施設が出来ていない男爵領を街や教会に作り替えたい、という場合に使うこともあるだろうか。

もう一つは、「Your Personal Castle」MODだ。 このMODは、公爵以上の首都州にのみ、独自の施設を建てることができるようになるというものだ。

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新規建造物の種類は10種以上。アップグレードする必要があるものも少しだけある。 「訓練場」「庭園」「王宮図書館」「ワインセラー」などそれっぽいものが揃っており、建造物を建てることで、主の威信や信仰値にボーナスを与えたり、 主のステータスにボーナスを与える、あるいはステータス成長イベントや封臣との関係改善イベントなど、豊富なイベントもまた追加される。

なかなか凝っている良MODだが、唯一、Reaper's Dueで導入された病院関連の施設と若干被ってしまっていることだけが難点だろうか・・・ まあ、Reaper's Dueより先に作られているので仕方ないのだが。

特に「Personal Study」は建築費がやたら安い割に非常に強力なイベントが揃っている。

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例えば上は経済について学び、少しの研究点と一時的な管理値増加を受けるものだ。

またこれは、一生に一度しか実行できないが、自身の一族の歴史について記すことで、 威信に資金、さらに封臣全員から5年間の関係改善ボーナスを受けるというものだ。

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このほかにも多様なイベントが揃っており、かつゲームの根幹部分に影響を与えるMODでは無いため、 個人的にはMODを初めて導入するという人にお勧めしたい。

1118年 燃やせ燃やせ何もかも

18年、デンマークで奪えるものが無くなったため、次はポメラニアを燃やしにかかる。

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全土に同時に部隊を乗せることで、ポメラニア王軍の動員を完全シャットアウト。 後はじっくり燃やしていくだけという気楽なお仕事だ。 全軍を6分割しているので、どうしても包囲に必要な兵力が足りない場合があるのが難点だろうか。

一方、「繁栄」絡みの新規イベントがまた発生している。

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家令曰く「道を作ればウプランドがもっと繁栄しますぞ」とのことだ。 というか建造費用マイナス15%ってトンデモない効果だな・・・たった2年間だけど。

1118年 発疹チフス大流行

ポメラニアを順調に凌辱しているちょうどそのころ、北海沿岸全域を、発疹チフスの大流行が襲っている。

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新機能の疫病地図で見ると、広がりが分かりやすくて良い。複数の疫病が同時発生していたりすると見るだけで悪夢のようになるが。

そして、ココで一度新機能である、「門を閉める」ディシジョンを実行してみる。 これを行うことで、城内を外部と隔離し、病気の要人への感染を防止する・・・というもののようだ。

するとしばらく経って、こんなイベントが起きた。

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家臣の1人が体調を崩し、伝染病に感染した疑いをかけられたそうだ。 上の選択肢を選ぶと城から追い出され(countからいなくなるわけではない)オピニオンマイナス50。 中の選択肢を選ぶと、彼を牢獄に閉じ込める。「暴君」補正によるオピニオンマイナス10が多くの封臣にかかり、彼が牢獄入りする。 下の選択肢を選ぶと当面は何も起こらない。

この頃には首都ユトランドからチフスの嵐は過ぎ去っていたこともあり、下の選択肢を選んだが、その後特に派生イベントは起こらなかった。 幸運だったためか、何なのかは分からない。

なお、ゲートを閉めている間は外交値が大きくマイナスされ、ゲートを再び開けた後も、しばらくの間外交値のマイナス補正は継続する。 また、「城内で食料不足」イベントからの「城内の大勢の健康値が下がる」イベントに派生するなど、デメリットもかなり多い。

感染しても致死率が高くない疫病の場合は、敢えて実行するまでもないか、という感想を得た。ペストが来たら考えよう。

1119年 WHY!?

なお同時期、オストランド公領では、次期国王である長男と、これと致命的に仲が悪い次男との間で内戦が勃発していた。 まあ評議会の権限下げろってくらいなら別にいいけど戦死はするなよ、と思いつつ、他の一門の様子を眺めていったところ、目を剥いた。

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王の弟、ビョルノルフの娘であり、父・兄が相次いで死去した後にスモランド公爵を継いだ我が姪が、 何故かカトリックに染まっていた。

なんでや。

ついでに、下の妹二人も絶賛カトリック教育中。ふざけんなってマジふざけんなって。 即座にお家取り潰し、したかったが、これに反発したゲルマン家臣が反乱を起こしていて称号剥奪ができない。 反乱が終わったら即座に取り潰そう。全く・・・教育担当者はちゃんと選べよ愚弟。

1119年 来るべきもの

問題を抱えた一門の多さに頭を抱えつつ迎えた19年。 ポメラニアで軽く800Gほど稼ぎ上げていると、デンマーク王が代替わりし若干15歳の王が即位したのを確認。 信仰値が二ケタ前半と、宗教騎士団が出てくる心配はない。停戦も無効化され即座にコンクエスト・ハッランド。 デンマーク軍を軽くヒネって各地を占領・・・していると、

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大西洋の向こうの強大な皇帝のウワサが聞こえてきた。

早くないスか?

確かに出現時期ランダムにはしたけど、こんなに早く出てくるとは。本来は13世紀に入ってからと聞いていたが。

実のところ、現状ではこうして地道にデンマークやノルウェーを削っていっているが、 取り得た戦略はもう一つ別のものもあった。 それは、群雄割拠というレベルにも達しない、弱小一領伯乱立中のアイルランド・ウェールズを襲って勢力拡大、というものだ。 アイルランドとウェールズを統一するのははっきり言って容易だし、東欧の蛮族地域や貧乏なノルウェー北部を奪うより実入りも大きい。 イングランドもこの時期なら動員力は20000に届かない程度なので、攻め込まれてもまだ何とかなる。

それを行わなかったのは、サンセットインベイジョンがいつごろ起こり、どの程度の数が出てくるのか全く分からなかったためだ。 最悪、アイルランドを統一したは良いもののその後アステカが直撃して脳死、という展開もあり得るかもしれない、と考え、取りやめたのだ。 この判断が吉と出るか凶と出るか・・・アステカの今後の動きがどうなるか、楽しみでもあり怖くもある。

1123年 仮面王の最期

デンマーク戦を終え、再び各地の略奪に励んでいた23年。

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50歳になった直後にinfirmとなっていたケティルムンド聖王の容体は、この年の2月、52歳にしてincapableへと悪化。

そのまま回復することなく、23年5月、その生涯を宗教改革と病魔との戦いに捧げた聖王はベッドの上で逝った。

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2度の大手術を乗り越え、大勢の子を残した偉大な王も、寿命には敵わなかった。 後継者は長男である、祖父の名を継いだエリック。この名を持つMunso家のスウェーデン王は3人目となる。

聖王没直後の北欧・東欧世界は下の通り。

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スウェーデン王領が着実に広がっている。一方、東欧ではロムヴァ教徒のクロニア公国が、リトアニア王国にグレードアップ。 スオメヌスコのエストニアもかなりの勢力になっている。 ポーランドは継承と戦争によって帝国に少しずつ削られつつ。また、正教徒のクマン公国がカトリック諸侯の間で成長しつつある。

なお、同時期の東方遊牧民の最大勢力、チュメンの族長は、何がどうしたかユダヤ教に改宗。 勢力圏内で他教徒による同時多発反乱が起こり、無茶苦茶なことになっている。


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*1 筆者の認識に間違いがあるようなら、コメント欄で指摘いただければ幸いです。

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