スウェーデン王ケティルムンドは、24歳と若くして即位した。
即位してから2年間で、父王の代から続いていた略奪行によって武力プラス2、更に特性「ヴァイキング」を得た。 ルーンストーンの建立に加え、大犠牲祭を挙行したおかげで、信仰値500を溜める野望を完遂でき、「聖王」の称号を得た後のステータスが、上のSSのものだ。
飛びぬけたものは無いがバランスの取れた能力値であり、特に悪い特性も無い、とまあまあ合格点の君主と言える。 略奪祭りのおかげで資金も莫大に溜まっている。この資金は、ウプランド・シェランへの都市建設や城塞設備の改善にちょっとずつ使っている。 保有している直轄領はウプランドと、予定通り王の即位後すぐに継承できたシェラン、あと一カ所はどこだか忘れた。
また、ペチェネグ人の母の血が強く出た、4歳半年下のビョルノルフという弟がいる。 ビョルノルフのステータスは、ケティルムンド王即位時のものなので、左のものと時期が違うのに留意して頂きたい。 父から受け継いだ1公号3伯領を持ち、回復すれば動員兵力は2000に迫る、国内最大の貴族である。
彼の存在は、王位にとって正直脅威ではあるが、何せ一族の数が少ない現状、ヘタに暗殺して家系断絶の引き金を引いてしまうのも困る。 幸い管理15と有能なので、即、家令に任じた。上手く機嫌を取りつつ、次の世代で手持ちの伯領が分割相続されてくれることを願うばかりだ。
また、この2人の下には未成年の妹2人がいる。が、
96年、下の妹は8歳にして、健康値マイナス7というとてつもない病気「Rabies―狂犬病」に罹患。 医師の治療も効果を見せず、あっという間に病死した。 健康値マイナス7とかそりゃ、「強健」持ちの成年男子でもあっさり死ぬだろうよ・・・こわい。
96年。一通り、独立させたカトリック領主の教会を焼き終えたので、コンクエストCBを用いての再征服を開始する。
全員1領ずつしか持っていない上、国内を焼き払われて間が無いため抵抗力はほぼゼロ。負ける道理が無い。 このとき、ヨムスヴァイキングを雇いっぱなしにして略奪隊とし、スオメヌスコ・ロムヴァの教会を狙って遠征させている。 カトリック伯征服は直轄軍の動員→勝利→解散を繰り返して行い、教会略奪と征服を同時並行で行っている。 可能な限り急いで宗教改革に持ち込むのだ!
が・・・軍が精力的に活動を続けている中、ウプランドの王宮では王が病魔の嵐に晒されていた。 96年8月、まず下痢の症状が。次いで9月に腹痛、10月に頭痛が発生。(合計健康値マイナス2.5)
ここでディシジョン「病気の治療法を探す」が実行可能になっていることに気づき、実効。 教育値25を誇る名医によって、食事の改善が行われ、若干症状が緩和された。(累計健康値マイナス2.25)
しかし新年迫る12月2日、王の病状は悪性腫瘍によるものであることが判明。 3つの前駆症状が消え、「Cancer―ガン」に一括された。(累計健康値マイナス2.75)
若干26歳、まだ前途洋々たるはずの王が、わずか1歳の嫡男を残して病死とかあらゆる意味でシャレにならない。 せめて、せめてあと少し、宗教改革が行えるまで生きて貰えれば・・・
と、ここで先の名医から「いくつもの異なったタイプの治療法を試し、病気の治療を試みる」との提案が為された。
健康値マイナス3ときては、死は時間の問題だ。 真ん中の選択肢が穏健そうに見えるが、一番上の選択肢の説明文に、 「実験的な治療法を試みる」「極端な結果が出る」「この治療法のリスクは彼の才能に大きく依存する」 とある。ここは、この医師の学習値25に賭けると決め、一番上を選択。
「Godi Folke医師はあなたに、病気の根本にあたる汚染された組織を見つけたと知らせた。そしてそれを取り除けば治療できると。 あなたは大いに喜び、手術に同意した。しかし、後知恵ではあるが、その『組織』が顔であるとFolkeが伝えていれば・・・」
イベント文の訳はこんな感じだろうか。
ともかく、治療は成功した。その代わり王は大きな代償を支払うことになった。 Cancerが消えた代わり、「重大な負傷」(健康値マイナス2)を得、そして――
翌97年4月、手術の影響による「重大な負傷」が消滅。王は健康を取り戻した。 しかし、若き聖王は、顔の一部に重大な損傷を負い、それを隠す仮面を付けねばならなくなっていた。
こうして王は仮面の男となった。
ハンセン病では無いがこれはあれか。「キングダム・オブ・ヘブン」のボードワン4世リスペクトか何かか。 にしても、この時代の医療技術で腫瘍をどうにかしてしまうとは・・・こわい。
外交値マイナス4されるのは痛いが、若き王の寿命が繋がったのはそれ以上に大きい。 外交値を上げる野望をいずれセットし、補っていこう。
王の健康が取り戻された今、宗教改革まで一気に突っ走るのみだ。 スウェーデンのキリスト教徒が次々と血祭りに上げられる中、この戦勝と王の快癒を祝うかのように、ウプランドでは、繁栄レベルが2になっている。
建築費用が安くなり、税収が2割増で兵士の回復速度が4割増・・・すっげえ。 これに家令や元帥の税収・兵力ブーストも乗るわけだから・・・うーん美味しい。
97年5月時点のスウェーデンはこのようになっている。
ウプランドの南にあるコラ領は、北のゲルマン信仰の部族であるコラ大族長が、海越えコンクエストを決めてくれた成果だ。 まあ、コンクエストで征服してくれたということは、宗教権威が増えたということ。ひとまず良いとする。 いずれdejureCBで奪い取ってやればいい。
また98年末には、信仰権威稼ぎのため、北のスオメヌスコ、サーミ族長にコンクエストを仕掛けている・・・が、
2000名のイベントスポーン×3、合計6000というとんでもない数の部族兵が湧いて出てきて目を剥いた。 なんだこれ。1.61で部族兵招集ディシジョンに何か変更があったのか? それとも何か、MODの中にある知らない効果が発動したのだろうか。
まあ、所詮相手はAI。 6000総出でこちらの領土を占領に出張ってきたところを、横からがら空きのサーミ本拠に侵入→強襲→戦勝点100で勝利はできたが。 まだまだ原因不明な挙動がポツポツ見られる。こわい。
そして1100年6月。各地のコンクエスト、教会略奪に加え、ダメ押しとばかりに、略奪で貯めた金を投じて3ヶ所に建設していた教会が完成。
上のSSの権威49点のところに、教会3つが建って52点。 9ヶ所へのコンクエスト、8つの教会炎上、キリスト教徒の反乱鎮圧1回、更に信仰値500の野望達成。 これに、3つの聖地の一括支配をもって、ケティルムンド聖王はゲルマン信仰の改革を行った。 世紀末、欧州の新たな時代を告げる宣言であった。
1101年正月。欧州情勢はこのようになっている。まずは北欧から。
スウェーデンはdejure域のほぼすべてを回復。一部にゲルマンの大部族、コラ大族長の領土があるのみだ。 この頃バルト沿岸地域では、OSOTRITIA公国がポメラニア公国を征服。これによって、ポメラニア王を名乗っている、 が、ポメラニア公の領域はポーランド王の聖戦によって奪われ、さらにHRE皇帝の親征を受けて、カトリックへの改宗を余儀なくされている。 これでスラブ教を信ずる勢力は掃滅されたことになる。
東欧では、ロムヴァのクロニア公国、スオメヌスコのエストニア・リヴォニア・ボジャミア公国がそれなりの勢力に成長している。 また、東方正教のリューリク家がロシア王国の建国に成功。周辺部族と渡り合いながら勢力扶植に勤めている。 もっとも、さらに東の巨大な遊牧民勢力、チュメン人とブルガール人が恒常的に略奪行を仕掛けており、この地域に安定の文字はほぼ存在していない。
一方、地中海を中心としてみると、世界はこうなっている。
HREはド安定の超大国。フランスのアキテーヌ公領が継承で帝国領になっている。 ハンガリー・ポーランドも東欧で安定した体制を築いており、東方へジワジワと侵食している。 ビザンツ帝国は流石の千年帝国である。東でセルジュークと戦う一方、西ではクロアチアを着々と消滅に追いやりつつある。 イベリア半島はグッチャグチャ。レオン・ガリシア・カスティーリャ・ナヴァラ・アラゴンと、カトリックの諸王国・公国が居並び、 一方タイファ諸国も中小勢力が乱立と、半島全域が混沌に包まれている。 モーリタニアをほぼ統一した大国・ムラービト朝がこの地域のカギを握っているだろう。
アフリカではトリポリタニア・チュニジアを、ハッマード朝を破砕した商業都市国家ピサがほぼ制圧。地中海の巨大勢力と化している。 これに、エジプトのファティーマ朝が対抗する形。また、ノルマン人のシチリア王国が建国されている。
なお、ブリテン島及びアイルランドは、初期からほとんど目立った変化が無いため省略する。 イングランド王はハロルド王の子孫がそのまま安定して継承している。