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フォティオス帝はさらに領土を拡大します。
1009年、300年以上に及んだブルガリア王国との戦いをついに終わらせ、 ヒスパニアにおけるヴァイキングとの直接対決を制し、 フランク帝国から地中海を奪い、 東フランク王国と戦いノリクム・ラエティア属州を取り戻しドナウ防衛線を完全復旧。
ほか、ブルガリアとの戦いや黒海の内海化によって領土が大きくドナウ北岸に広がったことから ダキア属州の再復計画を立ち上げます。 途中、ダキア平原まで進出してきたセルジューク朝とも戦いになりますが
これも退け、ダキアの大部分を復旧しました。
フォティオス帝を後継したトライアヌス2世帝は既に49歳であったため 11年の短い治世となりましたが、 その期間忠実に先代の事業を継承し、 ダキア全域を獲得、フランク帝国から大西洋を奪い、 ガリエヌス帝が放棄して以来700年以上手放していたリメス・ゲルマニクスの再領土化に着手、
かつ1043年、ホノリウス帝の放棄より630年間蛮族のほしいままになっていたブリタニア島に 橋頭堡を築き上げることに成功しました。
地中海においてはタンジール地方の獲得により「ヘラクレスの二本の柱」を復旧、
地中海の制海権のほぼ全てを取り戻すことに成功。交通が以前より大きく安定し、 商業が大きく活性化していきます。
次のイシドロス帝がまず着手したのはモーリタニア遠征です。 後ウマイヤ朝は既にサハラ以南への遠征を完了しており、
これを放置していれば 遥か南の諸民族までイスラムに改宗し、既にイスラムに対して手にした圧倒的優位が いつ覆されるとも限らなかったからです。 さらにイスラムへの圧迫を強めるために遂に彼らの聖地バグダッド攻略に着手、これを得ることとなりました。 さらにこのバグダッド遠征の最中、シリアの住民が皇帝を大いに歓待。 シリアは最早疑いなく帝国に戻ってきたのです。
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