時は867年、ノルウェーの地に一人の男がいた Ostlandet大族長 Haraldrである
聡明にして勇敢、忍耐強く野心的な男であった
彼は北欧神話の神、フレイを始祖に持つYngling家の長としてOstlandetを統治していた
ある夜、彼は夢を見る Yngling家の始祖、フレイが彼に啓示を与える 翌朝、彼は家中の者に宣言した
Yngling家の覇業の始まりであった
この時期のスカンジナヴィア半島は各地を部族の長がそれぞれ治めていた
Haraldはまずノルウェー統一を目指す
統一への障害になりそうな勢力はSjelland大族長 Sigurdr'Snake-in-the-eye'のみであり、他は領地一つの弱小部族である
伝説的ヴァイキングRagnarr Lodbrokの息子であるSigurdrと戦うには時期尚早であると判断し、他部族の平定を当面の目標と定めた
まずは領地を接するHajaldalを狙うこととした
征服王になると宣言したその日のうちに、Hajaldal族長Olafrに宣戦を布告する
「
Hajaldal族長Olafrに申し渡す
ノルドはより強きノルドに服するが定めである
神を始祖に持つ
こうして戦争が開始されたが、Haraldrの動員兵力は3000に対し、Hajaldal族長Olafrは500に満たない 戦いは一方的に展開され、5月にはHajaldalの割譲を認めさせた この後、Haraldrは次々と周辺部族に宣戦、併合を進めていったのである 以下に箇条書きで戦歴及び出来事を記する
・868年 Heidmark族長Dagへ宣戦、これを併合
・870年 長男Halfdan誕生
・872年 Hordaland族長、Jamtaland族長へ同時宣戦 同年中にJamtaland族長を下す
・873年 前年より続いていた戦争終結、Hordaland族長を下す
・874年 略奪活動に勤しむ
そして875年の事である
ノルウェーの過半を手中に収めたHaraldrはノルウェー王への即位を宣言した
さて、ここで視点をブリテン島に向けてみたい この時代、ブリテン島はヴァイキングたちの脅威にさらされていた 英雄の息子たち、IvalとHalfdanに攻撃・占領されていたのである
Ival'Bornless'とHalfdan'Whiteshrit'の征服が成功した図 特にWhiteshritの活躍が目覚ましい
視点をスカンジナヴィア半島に戻す 周辺部族にもRagnarrの息子がおり、その勢力はHaraldrにとって無視できないものであった しかしSigurdr'Snake-in-the-eye'は既に没しており、長子のKnudが跡を継いでいた
ノルウェーのDa jureに領域を持つ彼らはいずれ戦わねばならない相手である
王になるまでの間に英雄の息子が死に、動員兵力も弱体化している今、Haraldrが宣戦しない理由は無かった
しかしさりとて英雄の孫で大族長である
彼の側には多くの族長が付き、戦いは苛烈なものであったが…
ついに勝利、Pelamarkを割譲せしめることに成功したのである
ノルウェー王の勝利、それはノルド世界に動揺を走らせた 伝説的ヴァイキング、Ragnarrの血族が敗れたのである 誰もが新たな時代の到来を予感していた
この先HaraldrはノルウェーDa jure回復を目指し行動する その戦歴を以下に記する
・880年 Rygjafylki族長へ宣戦、翌年勝利
・883年 Sjelland大族長へ宣戦、翌年勝利
・889年 Lappland族長へ宣戦、同年勝利
そして889年である
ノルウェー王Haraldr 死す
40才とまだまだ若く、突然の死に王国は悲しみにつつまれた*1
事故死とされているがその死には不審な点も多く、暗殺を疑われている
王位は息子のHalfdanが継ぐこととなる