初心者による初心者のためのブルグンド王国

本章の登場人物

dietmar3.jpg 神聖ローマ皇帝Dietmar II世 ermengau5.jpg Ermengau de Comminges元帥 werner2.jpg イングランド王Werner。悪魔憑きと言われる。 godfrey.jpg イングランド元帥Godfrey。 geoffrey.jpg コーンウォール公Geoffrey

これまでのあらすじ

神聖ローマ皇帝Dietmar II世はブリテン島に進出し、イングランド王に従兄弟であるハンガリー王Bosonvaldの息子Wernerを据え、スコットランド、アイルランドをも獲得した。

魔王の末路 (1394年)

――1386年、シュトゥットガルト

dietmar3.jpg 元帥。ローマから十字軍への参戦要請が届いているのだが……。 ermengau5.jpg まったく、しつこいですね。 dietmar3.jpg 不忠だとかぬかして破門にしたばっかりのくせにね*1ermengau5.jpg それでもお迷いなのですか? dietmar3.jpg ああ。我々はカトリック諸侯の盟主だからね。 ermengau5.jpg 左様ですか。では出征をなさるのですね。 dietmar3.jpg だが……十字軍の遠征先を考えるとだな。 ermengau5.jpg ギリシア……でしたね。 dietmar3.jpg あの地はファーティマ朝に支配されている。我が帝国を凌ぐ大帝国だ。 ermengau5.jpg 確かに、大国ですね。 dietmar3.jpg 何か、ひっかかるところがあるのか? ermengau5.jpg そうですね。仮に遠征をしたとしましょう。 dietmar3.jpg ああ。 ermengau5.jpg 最も注意しないといけないのは背中を刺されることです。 dietmar3.jpg そうだったな。   golden.jpg   ermengau5.jpg 我が国とファーティマ朝に肩を並べる存在である黄金のオルドは内乱に揺れ、それどころではありません。 dietmar3.jpg なるほどな。だが、ファーティマ朝自身が強力なのではないか?我々に勝ち目はあるのだろうか? ermengau5.jpg 心配は要らないでしょう。Tajaddin聖帝はすでに亡くなっています。 dietmar3.jpg 確かに、彼は敵ながら名将といえる器の男だった……。 ermengau5.jpg 跡を継いだHammudは気まぐれで臆病な性格で人心が離れていると聞きます。 dietmar3.jpg それを聞いて安心したな。 ermengau5.jpg 早速、出陣の準備をしましょう。 dietmar3.jpg だが、それと同時にやる気も失ったよ。フランスと教皇庁だけでも勝つだろう。 ermengau5.jpg それはそうですが……、教皇庁と関係を修復するには良い機会かと。 dietmar3.jpg まぁ、最低限の協力はすることにするよ。

Dietmar II世は2万の軍勢をギリシアへ送り込んだ。 これは国の規模からいえば、形ばかりの出兵だったが、Ermengau de Commingesの予想通り、 ファーティマ朝の抵抗は弱く、フランス軍などの活躍でギリシアはキリスト教徒の手に戻ることとなった。   1391年、ロンドンの王宮でギリシア王を名乗っていたMark of Godwinは晴れてコンスタンティノープルに入城したのだった。  


  しかし、話はそれだけでは済まない。この男が関わっていたからだ。

――遡ること3年、1388年。

werner2.jpg ふぁはははは。予が誰だか、わかるかな? godfrey.jpg イングランド王、Werner様でございましょう! werner2.jpg それだけではないわ! godfrey.jpg 申し訳ございません。イングランド、そしてハンガリーの王、Werner殿下。   イングランド王となったWernerは1391年2月に父Bosonvaldが斃れると、 ハンガリー王を兼ねるようになり2国の玉座に座るようになっていた。   werner2.jpg ふたつの椅子に座るのは、実に心地の良いものよ。 godfrey.jpg そうでしょう、そうでしょう。私も、心から嬉しいことです。 werner2.jpg だが、これだけでは足りぬな。 godfrey.jpg はて、それはどういうことでしょう。 werner2.jpg ギリシアへの十字軍が編成され、皇帝も派兵しているそうじゃないか。 godfrey.jpg その通りです。殿下。 werner2.jpg 予はコンスタンティノープルを治める星の下に生まれたのだ。 godfrey.jpg もちろんです。 werner2.jpg ああ。聞こえる。天からの囁きが。ああ。我が頭上に光が見える。

Wernerはロンドンに軍隊を突入させ、ギリシア王Markを攻撃した。 1391年にMarkがコンスタンティノープルに入城した頃には既にWernerの側が勝勢となっていた。

――1394年、Wernerはギリシア王国の継承を宣言した。 これにより、ギリシアは神聖ローマ帝国の版図に加えられた。 イングランドはイングランド=ハンガリー=ギリシアの3王国を押さえ、帝国内最大の派閥となった。  


  werner2.jpg ふぁはははは。 geoffrey.jpg これは、これは。Werner様。 werner2.jpg コーンウォール公。ご苦労だな。 geoffrey.jpg いいえ。 werner2.jpg ところで、どうだ? geoffrey.jpg 何でしょう。 werner2.jpg 君は3つの公位を兼ねている。これは、権力の独占にあたる。 geoffrey.jpg !! werner2.jpg 思うのだ。平和のためには均衡が大切であると。 geoffrey.jpg しかし、殿下!殿下こそ3つもの王位を兼ね……! werner2.jpg 予に従わぬのか。 geoffrey.jpg ええ。……次は戦場で見えることとなるでしょう。

イングランド王Werner II世は欲望に駆られ、大勢力の領袖となったことから慢心していた。 国内の均衡を求めコーンウォール公と対立していったが、コーンウォール公は東アングリアやレスターを治める大諸侯だ。   corawall.jpg

コーンウォール公はイングランドでは王を凌ぐほどの権勢を誇っていた。

  「神の声」が聞こえたと主張して異端であるカタル派を信仰し、しばしば忘我状態に陥っては、 自らの欲望を隠そうともしない同性愛者のWernerには、もはや何ら人望も残されていなかった。   ――1407年、コーンウォール公Geoffrey II世が中心となってWernerの廃位が決定された。 Wernerは最後まで抵抗を試みたと伝えられるが、結局はイングランドを追われてしまう。 バルト海沿岸のチュートン騎士団領に逃げ延びたWernerはその地で余生を送ることとなったのだった。   Wernerの跡は、長男のBosonvaldが一括して相続し、イングランドはなお帝国内最大の派閥でありつづける。

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悪魔憑きのWerner。サタンの声を聴き、悪魔の声を話したという。外交スキルに-20のペナルティがあるほか、
「7つの大罪」のうちの6つに加え、さらに同性愛のtraitまで獲得している。

悪魔憑きについて(続)

Wernerは悪魔憑きでなおかつ野心的(ambitious)でした。野心的な当主は好戦的でAIは領土を拡大する戦争を仕掛けやすいです。さらに、悪魔憑き(possessed)のAIは、向こう見ずな傾向があり、勝ち目の無い戦争などもふっかけることがあります。「悪魔の声を聴く」連続イベントが起こると、このように次々に「罪業系」のtraitがつくこともあり、臣下のopinionの低下に繋がることがあります。

名前の継承について

手入力した子女の名前は、“Bosonvald”のようにその子孫に受けつがれることがあります。


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*1 Dietmar II世は成人直後に破門されている。シニカルな性格が災いしたとも伝えられる。

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