ブルグンド王Adalbert
愛人Isentrude
異母弟=ムルシア公Lothar
神聖ローマ帝国からの使者
ブルグンド王Adalbertはイベリア半島のムスリムから領土を奪う一方、アキテーヌにも領地を獲得し、その勢力を大きく拡大していったのだった。
ねぇ、お殿さま。独立派に入ったっていうのはほんとなんですか?
ああ。だが、どうして突然そんなことを聞くんだ?
不穏な動きを見せると……
ついにその日が来たのですね!私、うれしいです。
待て、待て!これはブラフだよ。
ブラフ?
実際に独立するつもりじゃあないのさ。
えぇ?そうなんですか?我々は十分力をつけたと思いますが。
それでもまだ帝国の方が強いさ。それに……。
それに?
私ももう66歳になる。それにこのところ身体がだるくてな。
高齢者にはちょっとした病気も命取りだ。
まあ。
独立直後に当主が死んでごたごたするのもまずかろう。
そんなこと言わないで下さいよ!
人間は誰だって死ぬのだ。
そうですね。
だから、独立は次の世代の課題に取っておこうと思うのさ。
わかりました。でも、だったら、独立派に与してどんな意味があるんですか?
皇帝は我々を恐れているからさ。
分かんないですぅ。
我々を引き止めるために色々と手を打ってくるのさ。
どんなことですか?
そうだなぁ。例えば、有事の際の摂政候補に指名してきた。
すごいですね!
まぁ、でも皇帝はまだ37歳と若いからな。これは飾りのようなものだよ。
そんなものですか?
もっと重要なのはこれだ。
ドーフィネ公、上ブルグンド公、それにサヴォイア公が皇帝の直臣から私の麾下に移されたのだ。
ふーん。
感動が薄いなぁ。ドーフィネ公にサヴォイア公といったら、何世代も前からの我々の仇敵だというのに。
私、知らないわ。
これだから近頃の若いもんは……。
あら、18歳で悪かったわね。
いやいや、そういう意味で言ったのでは……
兄さん!
Lotharか!どうしたんだ急に出てきて!
なになに?騒がしいわね。
えっと……この方は、一体……?
…………。
まぁ、良い。気にせずに続けてくれ。
帝国から急使です。
ドイツから?また誰か新たに臣下を私の配下につけてでもくれるのかな?
いや、あの慌て方を見ると、どうやら違うようですよ。
良い、良い。通せ。
はい。
お知らせします。Poppo II世陛下は肺炎に倒れ、4月5日、崩御なされました。
なんだって!
何かの間違いではないのか?彼は私よりもまだ若かったはずだ。
間違いのない情報です。これをご覧下さい。
まぁ、そんなこともあるのね。
ふふ……くっくっくっくっ…………
どうされました?突然。
不思議なめぐり合わせもあるものよ。
え?
皇帝には3人の息子がいたからな。いずれは彼らが立派に成人して帝国を継ぐものとばかり考えていた。
違うんですか?
今、選挙を行えば、私は負けぬだろう。7歳の子供にはね。
!!と、いうことは……。
そうだ。これで私が皇帝だ。
すごーい!私も嬉しいわ!
ついに神聖ローマ皇帝に!
神聖ローマ帝国の継承法は歴史的にも選挙制であり、CK2的にも選挙制がデフォルトになっています。皇帝に息子がいる場合、比較的高確率で息子に票が集まる傾向がありますが、治世が短い場合や、皇帝の息子が未成年の場合などはその限りではありません。戦争や病気によって皇帝が若くして死亡するケースも時には存在しますから、神聖ローマ帝国の「王朝」というのはそれほど長く続くものでもないのが普通です。そして、特に当主の外交値が高い場合などは、今回のように突然、皇帝位が降ってくることもあるのです。まったく予想もしていなかったので、とてもびっくりしましたが。
病気にかかるのはもっとも頻発するイベントのひとつで、Illは非常に一般的なバッドステータスです。通常は比較的速やかに回復しますが、高齢になるとこれが元で死亡することも多いです。軽視しがちではありますが、実際のところ、死亡要因のかなりの割合を占めるように思います。肺炎(pneumonia)は出産後の女性を除けばそれほど頻度の高いバッドステータスではありませんが、健康値のペナルティが4と大きく、健康な若者であってもかなりの高確率で死亡してしまいます。
illとpneumonicでは文字通り、雲泥の違いである。