ジェノヴァ公Amaneus
長男・プロヴァンス公Ruprecht
ジェノヴァ港にて
お父さん!
ああ、Ruprechtか!ずいぶんと大きくなって。
……って。この間会ったばかりじゃない。
まぁ、そうだったな。
お父さんは、少しふけましたよ(笑)
奥さんは元気にしてるのか?
えぇ。お蔭様で。長男も生まれたんですよ!
おぉ!そいつはめでたい。早く会いたいものだね。
最初の出産だったから、少しばかり心配だったけど。
そうか。父さんも最初の妻は産褥熱で死んだから……。
思い出させてすみません。
いや、良いんだ。
ところで、こんなところで会うのも奇遇ですね。
ああ、そうだな。だが、息子の顔を見たら長旅の疲れも忘れたよ。
長旅…というと、父さんも参加ですね!十字軍に。
あぁ。
十字軍への参加は積年の望みだったからね。
十字軍って、今回が初めてじゃないんですか?
今回で4回目だよ。陛下が言っていなかったか?
いや、帝国として参加するのは初めてだということでした。
そういえばそうだったな。まぁ、それだからこそ連戦連敗だったのだろうが……。
まぁ、いずれにしても、先祖代々の夢が叶う以上の喜びはありませんね。
そうだな。
そういえば、父さんももらいました?この紋章。
もちろんだよ。十字軍参加の記念に支給されたものだろう?
そうです。これを見ると、パレスチナの光景を思い出すようです。
そうだな。
でも、大変だったんじゃないです?父さんは昔から戦場が嫌いだったから。
ははは。実際に戦ったのは部下たちだけだったから、心配いらないよ。
でも、それは僕もあんまり変わらないかも。
今までは戦争は苦手だったが、今後は十字軍戦士の名に恥じぬようにせねばな。この紋章を持っただけで力がついた気がするよ。
父さん、無理は禁物ですよ。苦手なものは苦手なままなんですからね。
はははは。それもそうだ。
それはそうと、エルサレムの防衛はどうするんでしょうかね?僕たちは引き揚げてきちゃったし。
ん?まぁ、皇帝が何とかしてくれることだろう。エルサレム国王にも戴冠したことだしな。
我々の兵力じゃあどうしようもないですものね(汗
そうだ。我々の出る幕じゃあない。
終戦から10年も経たないAmaneusは1221年に46歳で病に伏せ、その短い生涯に幕を閉じた。 その遺領は、ともにパレスチナで戦った長男Ruprechtが継承し、ジェノヴァとプロヴァンスは再び一人の当主の下に支配されることとなった。
おそらくランダムのタイミングで教皇が十字軍の編成を呼びかける場合があります。十字軍の目標地には優先順位があり優先度が高い目標地点のうち異教徒に支配されている地域が選ばれます。十字軍への参加にはいくつかのメリットがありますが「参加することによる効果」と「貢献することによる効果」に大きく分けられます。
十字軍に参加するだけで、教皇のopinionが+25上昇します。また、指揮官として従軍したすべての将官にCrusader(十字軍戦士)のtraitがつきます。Crusaderは、軍事能力にボーナスが得られるほか、すべての司教のopinionに+25のボーナスが得られます。さらに重要なことは、Crusader同士は「戦友」であり、互いに+30のopinion上昇効果があるのです。このtraitは、野戦をしなくても現地で敵プロヴィンスを包囲しているだけで得られます。
Crusaderは相互のopinion補正を持ったtraitで、しかも狙って取得できるため、有効に使うと非常に効果的です。配下に潜在的な政敵が存在する場合、その配下だけを残して他の配下を次々と十字軍に送り込みます。選挙制で後継者に指名したい人物もCrusaderであれば、票が集まりやすくなることが期待できます。もちろん、軍事能力のボーナスもおいしいです。これらの効果は戦争に敗れた場合でも得られるので、勝てそうに無い場合でも参加することに意味があります。軍事ボーナス+2はおいしいのですが、Amaneusの軍事能力はBaseが1で他のtraitで-4の補正があるので、Crusaderを獲っても0のままでした。
AmaneusとRuprechtの親子も十字軍に参加することでわだかまりが取れたようです。Amaneusは暗殺されることも心配していた息子の成長を大いに喜んでいることでしょう。
それにしてもこの2人、よく似ています。
戦争に勝利すると、現地の王国領全体にキリスト教王国が成立します。新王国は王国のde jure全体の支配権を得ますが、王国領が複数の勢力に支配されている場合は、十字軍の対象となった国の領内にある部分だけが新たな王国の領土となります。通常の聖戦では公国単位でしか攻略できないため、王国全体を一括して獲得できるところが十字軍の利点となります。
王位は十字軍への貢献度によって争われますが、仕様はやや複雑です。キリスト教徒の王位請求者が存在する場合は、そのうちの誰かが王位につきます。十字軍にもっとも貢献した勢力の関係者(同王朝、臣下など)がいれば、その人物が国王に就きます。キリスト教徒の王位請求者が居ない場合は貢献度の最も高かった勢力の領主が戴冠します。
最大の貢献をした神聖ローマ帝国がエルサレム王国を獲得した。 王国領はde jure全体に跨るが、セルジューク朝領の1プロヴィンスは保持されたままとなっている。
本プレイではセルジューク朝の私生児であったカイコバードが帝国の支配を確立して成立したカイコバード朝が勢力の拡大を続け、ファーティマ朝の中東への支配は徐々に失われており、パレスチナは角のように突き出した帝国の末端領域となっていました。第4回十字軍では、ファーティマ朝に味方する勢力が現れず、キリスト教側は神聖ローマ帝国を中心に主要諸侯が参加したため、キリスト教側の完勝に終わり、神聖ローマ皇帝Leopoldがエルサレム王として戴冠しました。
ファーティマ朝は単独での戦争を強いられた
パレスチナ情勢。カイコバード朝はセルジューク朝の後継王朝で、ビザンティン帝国を攻撃しアナトリアに進出している。