神聖ローマ皇帝Dietmar
元帥Ermengau de Comminges。若き天才。
時はDietmar紳士帝の治世。帝国は変容し、帝位は世襲によって受け継がれるようになった。神聖ローマ帝国は益々その勢いを増していた。
皇帝、ただいま戻りました。
ご苦労だったな、元帥。
ありがとうございます。
突然、ファーティマ朝がジハードを仕掛けてきたのだったがよくぞ撃退してくれた。
どうせ兵を挙げるのだったら、こちらも聖戦を仕掛けるというのは皇帝の指示でしたね。
ただの防戦では大した戦果が期待できないからね。
リスボンを獲得したのは十分な戦果といえましょう。そういえば……。
なんだ?
実はちょうど、カスティーリャの女王もスルタンに聖戦を仕掛けていたところだったみたいです。
ふたつの聖戦を受けては奴等もひとたまりもなかっただろう。
ええ。慌ててアフリカに逃げ込んで行きましたよ。
いずれにせよ、これで100年を超える我が国の望みが達成されたのだ。
13世紀の間は神聖ローマ帝国によるアラゴン王国の獲得がメインで西方ではイスラム教側がやや優勢だった。 レオン、ガリシア、ナバーラなどの国家は抗争を繰り広げ、カステーリャとポルトガルの2王国に収束した。 14世紀に入ると、神聖ローマ帝国が海岸線沿いに勢力の拡大を続けるとともに内陸部はカスティーリャ王国が獲得した。
イベリア半島をキリスト教徒の手に取り戻したということだ。
我々もイベリア半島の過半を支配下に収めました。
ああ。そうだ。
ですが、我々の持つ王冠はアラゴンのひとつのみです。
なんだ?不服そうだな。
ええ。
カスティーリャ女王はレオン、ガリシアの王位も兼ねているんです。
不公平だというのか?
もちろんですよ。我々の方が大きな領域を保持しているのですから。
だが、残す王冠はあとひとつ。
ええ。今こそアンダルシア王を名乗りましょうよ!
え?できない?
異教徒から王位を剥ぎ取るためには、スルタンを完全にアンダルシアから追い出す必要があるのだ。
で、でも、確かにイベリア半島からはイスラム教徒を完全に締め出したはずですが……。
長年の統治によってサハラ以南の一部がアンダルシア王国のde jureと見做されるようになっている。
なんなら、遠征してきましょうか?
やめておけ、やめておけ*1。第一あんなところまで攻め込んでいく理由はない。
結局、神聖ローマ帝国がアンダルシア王位を獲得するのは30年の歳月を経てからであった。
CK2では宣戦布告を行う際に「既に軍隊を編成していてはいけない」という制約があります。したがって、戦力に大きな差がある場合は複数の国に対して同時に宣戦布告を行い、その後に徴兵を行うという方法が有効です。これと同様に、今回のように、ジハードの対象となるなどして防衛戦争を余儀なくされた場合にも、徴兵に先んじて隣国へ宣戦布告をするというテクニックがあります。
防衛戦争は信仰値や威信値は獲得できるものの、領土的なメリットは存在せず、効率の悪い戦争になりがちですが、近隣国への侵攻と抱き合わせることでこの点をカバーできます。また、今回の場合、ジハードの裏で聖戦を仕掛けることで、聖戦に多くのイスラム国家が参戦してくる事態を防ぐ効果も期待できます。
Ermengau de Comminges(Brilliant Strategist) 外交13 戦術26 管財17 謀略18 学問10 Genius Ambitious Zealous Just Deceitful Diligent Kind Paranoid
1350年当時21歳の若き天才Ermengauです。虚言癖と妄想癖のある親切で勤勉な野心家という現実に存在したらかなり厄介なキャラクターですが、その能力はずば抜けています。トゥールーズから婿入り婚を利用して引き抜いたこともあり、オック語文化の人物です。