プロヴァンス公Bertrand II世
女使用人Bertha
おはようございます。公爵殿下♪
おはよう。でも、何なんだい?その言い方は。
うーん。何なんでしょ?
ん~。まずはそうだね。その「公爵」ってのが気に入らないな。
えぇ~!!そこですか?Bertrand様は「立派に」Duke of Provenceなんですから!自信をお持ちくださいな。お顔は少々貧相ですけど^^;;
顔の事はともかく、Bertha君。我がBoson家はかつて西フランク王ラウールを輩出した名門中の名門なのだ。
「公爵」などと言われたら、失った栄光の悔しさを思い出してしまうわ。
まーた、昔話ですか。
西フランク王に就いたのはカロリング家、ロベール家、そして我がボソン家の3家のみなのだよ。
ろべーる……。ロバと関係があるんですか?
今で言うカペー家のことだよ。そう、あのフランス王家だ。我がボソン家も王となる資格があると言えるだろうな。
そうですかね?私にはカロリング家のように露と消えていく運命しか見えませんが。
なんと無礼なことを。
まあまあ。そう怒らないで下さいませ。まずはこれをご覧下さいな。
ボソン家の家系図です。現在存命中の人物は6名います。
殿のほかには姉上、妹君がお二方、それに亡くなったいとこの娘さん、と……。
……。見事に女ばかりだね。
実はゲーム開始直後にForcalquier伯だったいとこ君が病死しまして……跡を継いだのが彼の姪にあたる幼女です。
なんと!早々にか!
ええ。そういうゲームですから。
これは早急に世継ぎを儲けねばならぬな!なんだ?まずは結婚か?
いえいえ。殿はすでに結婚されてますよ。
!!
それに、かわいい女のお子さんまでいらっしゃいます。
……そうか!男であれば言うことはなかったが……、それに、女系でも相続はできるんだろう?
ええ。ですが、彼女はどういうわけか嫡外子のようで。。。
何だと!それはどういうことだ?
私に聞かれても知りませんよ。
ボソン家はカロリング朝の王家のもとでプロヴァンス地方の行政官などとなって実力を蓄えた一族で、カロリング家との婚姻を通して権威を増し、西フランク王ラウールやフランクローマ皇帝及びイタリア王ルイ3世などを輩出しました。
ところが、ボソン家はフランク王国内の権力を巡る泥沼のような争いのなかに埋没し、歴史の表舞台からは退場します。そして、在地の貴族として残った系統がプロヴァンス伯家だったといわれます。(領地の大きさからゲーム内ではプロヴァンス公位が上位となっていますが、実際にはプロヴァンス伯が実権を握り、こう呼称されるのが普通です。)プロヴァンス伯家として記録された最初の人物はボソ2世ですが、この人物の出自は謎とされており、ボソン家出身でイタリア王となったウーゴの弟に当たるトスカーナ辺境伯ボソ1世と同一人物であるという説があり、CK2の系図ではこの説が採用されているようです。
いずれにしても、1066年にはボソン家の命運は風前の灯火でした。プロヴァンス伯領はボソ2世の死後、ルボー2世とギヨーム1世の兄弟が分割しないまま2人で相続したのでしたが、ルボー2世とギヨーム1世のそれぞれの系統の子孫にそのまま相続されていき、さらに「兄弟の間で領地の分割を経ずに共同伯として統治する」ことが横行したこともあって、権力が非常に分散した状況となっていったようです。結局は、プロヴァンスの領有権は女系結婚を通して11世紀後半から12世紀前半にかけて周辺の有力諸侯であったトゥールーズ伯家とバルセロナ伯家に相続されていくことになります。
首都プロビンスにある都市マルセイユを改良し、税収の強化に努めています。ゲーム開始時ですでに結婚していることは(特に両親の不明な在地貴族の娘と結婚しているため)比較的大きな不利ですが、割り切って長男の誕生を待ちます。
長期的には、南仏と北イタリアに跨る王国を築くことを目標としていますが、展開次第で方針は変わるかとおもいます。
Bertrand II, duke of Provence (dutiful cleric) 外交9 戦術8 財務0 謀略7 学術8 Slothfull Cruel Gluttonous Charitable
特徴のない能力値で財務0が収入的に痛く、Slothfull、Cruelで何もしないでも陪臣のオピニオンが-20というヘボ君主です。さらに言えばGluttonousで魅力も-15されているので女性からも悪評ばかりが立つようです。こんな君主にボソン家の将来が託されていることを考えると頭が痛くなりますが、評議会に外交17の外交官と諜報18の密偵長が並んでいるのが少しだけ心強かったりします。
嫡外子はゲーム中では、愛人との間に正式な結婚を経ないでできた子供などで登場します。ところが、このBertrand II世の娘は妻Mathildeとの間の娘となっています。これにどういう意味があるのかは不明ですが、歴史上この娘は成人するものの領国を相続せず、変わりに末妹が相続していることを表すため、このように扱われていることと思われます。
嫡外子を正式な家系に加えるためにはIntrigueタブからDecisionsの一番下にあるコマンドでLegitimize(正当化)することができるようですが、プレイ当時にはその方法を知らなかったことも手伝って、ここでは非嫡出のままプレイしています。