神聖ローマ皇帝Dietmar II世
Ermengau de Comminges元帥
宰相Wolfgang von Kerpen
神聖ローマ皇帝Dietmar II世は、父方の従兄弟Wernerの請求権を主張して母方の従兄弟であったイングランド王Markを攻撃し、イングランドを版図に収めることに成功した。
イングランドでの戦争、ご苦労だった。
いえ。
これでブリテン島も我々の支配下に入ったわけだな。
それが、そうとも言えないのです。
どういうことだ?
ブリテン島といっても、ひとつの島ではないのですよ。
アイルランドにあイングランド領、スコットランド領も存在するが諸侯が乱立している。 ウェールズにはブルトン人の影響があり、シェトランド島はノルウェーの支配下にある。
宰相のWolfgangです。ブリタニアは北海に浮かぶ島ですが、大きくはブリテン島とアイルランド島のふたつからなります。
ああ。それは知っている。
ブリテン島は南部の大部分はイングランド領ですが、北部のスコットランドにはその支配は及んでいません。
それに加え、西部の一部にはブルターニュが勢力を伸ばしています。
そして、イングランド王位は我が帝国下に入った訳だ……その過程には納得はいっていないけれどね。
しかし、元イングランド王のMarkは依然独立し、ギリシア王を名乗ってロンドンなどを支配しています。
それだけではありませんよ。アイルランドにはイングランド、スコットランドの双方が手を伸ばしています。
そのようだな。
ですが、アイルランドには独立諸侯も数多いでんです。そこがブリテン島との違いですね。
そういえば、弟のSieghardはダブリン女伯を嫁に取っていたな。
はい。
どうだろう。帝国への臣従を要請して見ることはできないだろうか?
かしこまりました。使節を送ってみましょう。
ダブリン伯Aineは帝国からの使節を丁重にもてなしたが、帝国への臣従要請には首を縦には振らなかったという。
ダブリン女伯からの返事はあったか?
はい。ですが、交渉は不調に終わったようです。
どういうことだ。
確かに戦争じゃ帝国には勝てません。でも、異文化の皇帝には臣従できないとのことです。
理由はそれだけではあるまい。
法的にアイルランドを支配する根拠を見せてくれということだそうです……。
うーむ。なかなかうまくいかないものだね。
宜しいでしょうか?――ひとつ提案があるのですが……。
なんだ?言ってみろ。
私の遠縁の親戚にFilomenaという女性がいました。
ほう。
彼女はアラゴン王でありデンマーク王であったHesso様の妻でした。
……つまり、帝国内の人物だということだな。
そうです。Filomenaの母はスコットランド女王でしたから、スコットランドの王位継承権を持っていました。
彼女の請求権を主張してスコットランドを手に入れるというのだね?
いいえ。彼女は死んでいますから。40年も前に。
そうか、それは残念だ。
継承権は末娘のOsterhildが受け継いでいます。
なるほど。だが。スコットランドを先に攻撃する理由は何だ?戦争をするなら小国から攻めた方が楽なのでは?
Osterhildは70歳に近い年齢ですからね。彼女が亡くなる前に事は成さねばなりません。
それに、イングランドとスコットランドを統一すればブリタニアでの我々の権威は大きく上昇するでしょう。
そうだな。
1393年、神聖ローマ帝国はスコットランド領内に侵入した。
イングランドとスコットランドの王位を統一した皇帝Dietmar II世はこれを期に「ブリタニア皇帝」を名乗るようになった。
これが転機となり、アイルランドの独立諸侯は次々と神聖ローマ帝国への臣従を表明していった。
CK2にはヒスパニア、ブリタニア、神聖ローマ帝国などいくつもの「帝国号」が準備されています。帝国号を創設するためには王国号と同様、de jureとなっているプロビンスの実効支配を進める必要があります。最大の違いは領域の広さと、51%以上のプロビンス数を確保すればすむ王号とは異なり、帝国号の創設には80%以上のプロビンスを支配する必要があり、難易度は高くなっています。
81%の支配を達成しギリギリでブリタニア帝国号を創設できた。
独立諸侯には臣従を要請することができます。臣従要請ができるのは、伯や公など王以下の階級の諸侯であり、かつ自らよりも階級が低い必要があります。また、戦争を遂行中の諸侯に臣従要請をすることはできません。臣従要請が受け入れられるためには自身が強大な力を持っていてかつ関係が良好であることが重要ですが、「文化」や「宗教」が同じで、本拠地からの距離が近く、対象が自身の保有している称号のde jureとされる領域内の諸侯であることも有利に働きます。実際的には、これらの条件がすべて揃ってようやく臣従要請が通る程度のバランスだと思います。
なお、皇帝位を保有していても、王位保有者に対する臣従要請は成立しません。