初心者による初心者のためのブルグンド王国

まとめ

今プレイ後の総評を、独断と偏見で行っていきます。

初期配置について

プロヴァンスのボソン家は極めて有利な条件にあります。神聖ローマ帝国の旗に守られ、外国からの攻撃を受けづらい立場でありながら、帝国領の端に位置するため、帝国内部の抗争でも挟撃を受ける可能性がありません。初期状態で5つのプロビンスを領有しており、帝国内でも10位前後の規模があります。   更に、重要な点として、地域の発展性が挙がります。プロヴァンスは帝国領内では屈指のポテンシャルを持ったプロビンスですが、隣にある(更に発展している)ジェノヴァも獲得しやすい位置にあり、強力な拠点を確保することができます。また、海に面しているため、海軍の派遣も容易ですし、国力が順調に伸びれば、独自にアラゴン方面の聖戦を遂行していくこともできました。

また、ボソン家は初期状態で360の威信ポイントを保持しており、これは帝国諸侯ではボヘミア、オーストリアに次ぎ、皇帝を要するザーリアー家(400)とも遜色ありません。これも、婚姻の締結のしやすさに影響している可能性があります。

初期能力について

対照的に初期当主の能力にはあまり恵まれませんでした。初期能力値は完全にランダムのようですが、配下のOpinionに大きなペナルティが入るようでは酷い当主と言わざるをえません。結局は、彼の能力が遺伝していくということはなかったのですが、おそらく、最初の当主の能力というのはさほど影響を与える要素でもないのだと思います。

内政について

今プレイの内政は、都市の強化と新規建設による収入源の確保を第一目標としました。傭兵はコストは高いですが、(実質的に)上限なく召集できる軍隊となるため、長期に渡り非常に有用でした。また、プロヴァンスはブルグンド王位の創設と喪失により、ジェノヴァはイタリア王位の創設と喪失によりそれぞれ直轄領ではなくなってしまいましたが、この両プロビンスから得た収入はもちろん、相続することができたので、後々の戦争などで非常に役に立っています。   城郭系施設に特化して、直轄軍を強化する選択肢もあるのですが、これだと、その土地を喪失した場合のダメージが大きい気がします。直轄地に教会がなく(あるいは少なく)、司教の叙任権を握っている場合だけは教会を建設する意義があるでしょう(教会の数だけ実質的に自分の息子を廃嫡できるからです)。

婚姻について

今プレイでは、継承権の相続を最優先とした婚姻政策を採りました。このため、非常に高い能力を持った当主は生まれづらかった気がします。特に、婚姻乗っ取りを画策して女性領主と結婚させたケースもいくらかありましたが、この場合、生まれてくる子供(二代先の後継者)は女性領主の宮廷に生まれ育つので、AI操作下に結婚してしまうことが多く、適切な結婚相手が選ばれないことに繋がるので、注意が必要です。   婚姻による他家の乗っ取りに関しては、「女性相続人の子供との女系結婚」が最も簡便な手段で、このケースではAIは簡単に女系結婚を承諾してきます。

戦争について

CK2の「野戦」は徹底的に避けようと思えば避けられるので、野戦による勝利ポイントを奪われない戦術として有効です。具体的には下記のような方法ですが、プレイヤーチートと目されても致し方が無いと思います。  

これら以外にも、(敗北してもポイントにならないような)ごく小さい部隊を別働隊として派遣して敵軍の位置情報などを偵察するという「技術」もあります。

拡張について

今プレイでは様々な方法を使って拡張を進めています。カトリックの諸侯が通常使える手法は教皇へRequest InvasionをしてCBを得る方法や、fabricateではなくplotを通してclaimを得る方法を除いてほとんど網羅できていると思いますし、逆に同じ方法を繰り返して拡張していくことはできるだけ避けています。詳細は本編を見てください。   特に最終版では、「strong claimで一旦戦争を仕掛けて女性当主を即位させ、weak claimで攻めなおす」「暗殺を使って自分の妻を即位させて、継承で乗っ取る」「civil warで当主に祭り上げられそうなキャラクターを宮廷に呼び寄せて封土を与えてcivil warに介入する」といったかなり無理矢理な拡張法を取り上げています。

教育について

今プレイではさほど気にしていませんでしたが、跡継ぎの教育に関して最強なのは結局、当主自らが教育係となることです。重要なのはKind、Brave、Diligent、Gregarious、Justの各traitで、逆にSlothful、Arbitary、Cravenは避けるべきです。当主にとって封臣のOpinionほど大切なものはありません。成長時のイベントでこれらの獲得を自ら操作できるというのは、大きな利点です。なお、上記以外にも臣下のopinionに影響する項目もありますが、教育で簡単に取得で切るものではありません。   殆どのケースで最も重要なステータスは外交値です。教育系traitは16歳になった瞬間の教育係が持つ教育系traitが大きな影響力を持つので、16歳の誕生日が近づいたら、 Grey Eminenceを持つ人物に教育係を変更するのが良いでしょう。   本プレイではKindやBraveなどを持つ人物を優先的に当主候補の教育係に据えていたため、歴代当主はこれらのtraitsを比較的良く確保しています。

最後に

これら総てを使って最大限の努力をすると、ゲームの難易度はかなり低下してしまうと思います。これを防ぐには、開始位置をより難しくする、目標を高くする、一部のコマンドを制限する、のうちどれか、あるいはそのうちの複数を行うことができます。

と…いう訳でいろいろなAARを見ると、臣下のclaimを使うことを禁止していたり、やたら小さな伯爵スタートにしていたり、全プロビンスの統一を目標にしていたり、継承法の変更を制限していたり、などなど様々な趣向が凝らされているみたいですね。

こういうことができるようになったら、初心者を脱出したと言って良いんでしょうね。 以上、「初心者による初心者のためのブルグンド王国」でした。


  初心者による初心者のためのブルグンド王国





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