この記事は、あとがきの続編です。
アラゴン王位の獲得は余計だったという話でしたね?
ええ。すでにブルグンド王位を得ていましたから。
どういうことでしょう?
ふたつの王位を獲得したことによって、領国が分裂してしまう恐れが生じたのです。
なるほど。でも、継承法を分割相続以外に揃えておけば、問題はないのでは?
当時は選挙王制でしたから。両方の相続権を持つ人物が選ばれれば良いのですが、そうでない場合は分裂することもあり得たのです。
何か対策はあるのですか?
そうですね。アラゴンの王位を破壊することはできます(苦笑)。
それじゃあ、意味ないですね(笑)。
まぁ、結局、皇帝になってしまったので、無用の心配に終わるのですけどね。
そう。Adalbertは神聖ローマ皇帝に昇り詰めたんでしたね。
あれは突然でした。
突然、ですか?選挙の候補は逐一確認できますよね。
皇帝候補に推されていることは知っていたのですが、Adalbertはもう70歳近い老人でしたし、対して皇帝はまだ30代でしたから。
世代が巻き戻されてますね(笑)
戴冠したときにはもう死期が迫ってました。
この後は、神聖ローマ帝国の帝位は死守していますね。
はい。でも実は、Heinrichを後継者に指名する前は、帝位は他家に行きそうな情勢だったんですよ。
やはり、せっかく手に入れた帝位は手放したくなかった?
いえ。最初はどっちでも良いと思ってたんです。またブルグンド王国でプレイしようというつもりでしたから。
でも、そうはしなかった。
ええ。やってみたら、王国外の領地が相続できず、帝位に就く前と比べて随分、勢力が縮小してしまったんです。
そうなりがちですよね。
それで、色々試行錯誤してみたのですが、Heinrichを推すと帝位が残るようだったので、こういう方針にしました。
いずれにせよ、帝位獲得で一気に巨大勢力となった訳ですね。
そう思ったのですが、実はこの時点ではファーティマ朝と黄金のオルドは神聖ローマ帝国を超える勢力を誇っていました。
彼らも肥大化していましたからね。
それで、対抗してできるだけ拡張して見ようと思ったのですが、拡張のテクニックも知らなかったので、勉強しながらという感じでしたね。
そうですか。しかし、決戦は思ったよりも早く訪れたのではないですか?
ええ。教皇が黄金のオルドに対する十字軍を発動したんです。
神聖ローマ皇帝としては出陣はマストでしょうか。
放置したものかとも思ったのですが、そうすると破門されるだろうなぁ、と思っていました。
確かに、そうでしょうね。戦術についても少し教えてください。
まずは正面突破を試みたのです。これは難しかったですね。
難しかったというのはどういうことですか?
敵軍はだいたい6万くらいなんで、傭兵を集めれば数では勝てるかなと思ったんです。
でも、そうはいかなかった?
はい。ハンガリーのインフラでは動員限界が夏でもせいぜい3万程度なんですよ。冬季はさらにがくんと減ります。
でも条件は対等なのでしょう?
違うんです。モンゴル軍は消耗しないんですね。これが一番厄介なところでした。
それでどう対抗したのですか?
何度もリロードして、包囲したらどうかとか、試したのですが、結局は諦めました。
諦めたんですか?
ええ。正面突破は諦めたんです。代わりに採用したのが海上輸送作戦です。
海上輸送ですか?
このゲーム、船の上では消耗が無いうえに、攻撃を受けないので格好の隠れ家になるんですね。
何だか、ずるいですね。
冬は黒海とバルト海に船を並べた船に待機させ、夏になったら周辺の防備の薄い領地を強襲して占領した訳です。
プレイヤーチート感丸出しです。
まぁ、そうです。でも、大規模な戦争では野戦を頑張るより、占領重視の方が戦果は挙がると思いますよ。
そうなんですか?
実は、この事自体は、十字軍の直前のアンダルシアへのジハードでの防衛戦で気がついたことだったりします。
いろいろ、つながってくるんですね。
黄金のオルドを攻略したとなったら、向かうところ敵なしですね。
それがそうでもないんです。先ほどのトリックは十字軍だったから使えたんですが一転して防衛戦となると苦しくなります。
どうしてですか?
敵軍は侵攻も速いですし、領地を占領するスピードも我々を上回ってます。
では、どうして十字軍では勝てたのですか?!
十字軍は教皇と黄金のオルドの戦争への援助です。だから、我々の領土は占領されてもポイントにならないんですよ。
何だか、ずるいですね。
いいんですけど、その言葉、ついさっき聞いた気がしますよ(笑)。
これが大体1350年くらいでしたっけ?
ええ。あと残されたところ100年で、何ができるかと思ったんですが、あんまり目標もなかったので拡張を続けることにしました。
そうだったんですか。
この頃、ちょうどファーティマ朝も黄金のオルドも瓦解して分裂してしまったので、敵がいなかったんですよ。
なるほど。
きっとAARとしては少々緊張感が抜けて詰まらなくなってしまったと思いますが、「拡張方法の見本市」だと思って頂けたらと思います。
特にビザンティン帝国やピサ、リトアニアあたりのくだりはかなり無理矢理やってますよね。
ええ。1452年という時間制限があったので、必要以上に無理をしてます。実際、何度かリロードもしていますしね。
最後にひとことお願いできますか?
「初心者のためのブルグンド王国」と銘打ったものの、前半はブルグンド王国を獲得できず、後半はすぐに皇帝になってしまいました。
ブルグンド王を名乗ったのは実際のところ、AmaneusとAdalbertの二人だけ*1でした。
本当に表題と内容がズレてしまってすみません。「初心者による初心者のための」という所を強調して読んで貰えればと思います。
本日は長い間ありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございました。