初心者による初心者のためのブルグンド王国

本章の登場人物

farhan.jpg カリフFarhan(エジプト領主) bekele.jpg 元帥・Bekele II世

leopold.jpg 神聖ローマ皇帝Leopold maurice.jpg テンプル騎士団長Maurice albano.jpg ホルピタル騎士団長Albano

エルサレム王国の攻防 (1226年)

farhan.jpg あれから10年もの歳月が流れたというのか。 bekele.jpg はい。時の流れははやいものです。 farhan.jpg だが、この怒り!屈辱!まったく色褪せぬわ。 bekele.jpg ええ。わたくしめも、忘れようはずがございません。 farhan.jpg カトリックの虫けらども。今に目にものを見せてくれよう。 bekele.jpg Farhan様、ついにその時が訪れたのですね! farhan.jpg そうだ。長きに渡る雌伏の時代も、もはや終焉を迎えるのだ。

   jihad.jpg     farhan.jpg ジハードの時だ。 bekele.jpg 分かりました。世界中のムスリムに参戦を要請いたします。 farhan.jpg Bekeleよ、苦労を掛けるな。 bekele.jpg 滅相もございません。私は今、歓喜に震えてございます。   1226年、カリフFarhanはエルサレム奪回を目指すべく、全面戦争の開戦を宣言、幾万もの軍勢を率いてシナイ半島を北上した。 この報せは時を隔てることなく、神聖ローマ帝国の宮廷にもたらされた。  


  maurice.jpg 皇帝陛下。我がテンプル騎士団からの情報によると、ファーティマ朝が兵を挙げたようでございます。 leopold.jpg そうか。いずれこの時が来るだろうとは覚悟していたが、思ったよりも早かったな。 maurice.jpg それで、我々はいかがいたしましょう。 leopold.jpg 現地の軍勢だけでは歯が立つまい。出陣の準備をせよ。予も戦場に向かう。 maurice.jpg おお!それは心強い。すばらしい決断でございます。 leopold.jpg 受けて立とうではないか。聖なる都を簡単に手放す訳にはいかぬ。     皇帝Leopoldは軍勢を率い、パレスチナに向かうガレー船に乗り込んだ。 ところが、現地に到着した皇帝を待ち構えていたのは、海岸線を覆いつくさんばかりに蠢くムスリムの大軍であった。   taigun.jpg     albano.jpg 陛下、申し訳ございません。我々ホスピタル騎士団の守備隊も奮闘したのですが、多勢に無勢。私も命からがら逃げ延びた体でして……。 leopold.jpg 大儀であった。あれだけの大軍を前に持ちこたえることなど、もともとできまい。 albano.jpg ありがたきお言葉でございます。 leopold.jpg だが、戦争はまだ始まったばかりである。予が到着したからには、これ以上の負けは許されぬぞ。 albano.jpg もちろんです。 maurice.jpg しかし、陛下。我が軍は守備隊の残党を併せても3万程度に過ぎません。 leopold.jpg 充分な軍勢ではないか。 maurice.jpg 敵軍はおよそ5万に上るのです。到底勝ち目はございますまい。 leopold.jpg 勝ち目だと?腑抜けたことを言いおる。全軍に突撃を命じよ。 maurice.jpg 皇帝!それは無謀です! leopold.jpg これが我らが持ちうるすべての軍勢。その総力を投じてなお勝てぬのであれば、我らに未来は無い。 albano.jpg そんな……。 leopold.jpg 今、決戦に打って出ずしていつ戦うというのだ? maurice.jpg それは……。 leopold.jpg 皆の者、ついて来るが良い!

神聖ローマ皇帝Leopoldは自ら先陣に立ち、ムスリムの軍勢への突撃を敢行した。 戦線は乱戦模様となり、敵となく、味方となく、怒号が飛び交った。 双方の流した鮮血が死海を赤く染めたと伝えられる激戦は、幾日にも渡って続けられた。 一時、戦線は膠着したものの、次第に数の利を得たムスリム側が優位に立った。 そして……1228年8月1日。     death.jpg     神聖ローマ皇帝Leopoldは戦場の華と散った。 皇帝には1歳となったばかりの長男Bernhardがあったが、彼の帝位継承は認められなかった。 ノイエンブルク朝はLeopoldの戦死を以って断絶し、帝位はロンバルディア公Lutbertに受け継がれた。

前帝の遺児Bernhardはエルサレム王位を受け継いだが、王国はまもなくパレスチナの支配を喪失した。 その後、Bernhardはフリースラントへ逃れ、亡命政権としてエルサレム王を名乗り続けることとなる。   frisia.jpg  

キャラのステータスなど

Leopold the Cruel, Emperor of Holy Roman Empire(Charismatic Negotiator)
外交17 戦術11 管財8 謀略13 学問9
Strong Crusader Patient Cruel Gregarious Deceitful Zealous Just Brave

皇帝Leopoldは名君といえる能力を備えていたが、結局は勇敢さが仇となる形で戦死してしまった。


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