イェルサレム王Filibert
Filibertの双子の弟Kaspar
アキテーヌ王Gilbert II世
神聖ローマ帝国はDietmar大帝、Erich懺悔帝、Amadeus帝の治世を経てその勢力の拡大を続けていた。
神聖ローマ皇帝Amadeusは、1444年、58歳で自然死を遂げた。
歴代のボソン家の当主で50代で寿命を迎えた人物は存在せず*1、彼の死は些か突然すぎる印象を与えた。
とはいえ、帝国全体としては、皇帝の死を悼むよりも、新帝の即位を祝賀する雰囲気が強かったようだ。
吃音症の老君Amadeusと比べて、長男のErichは、公正で勇敢なおかつ親切な振る舞いを知られ、将来の名君と謳われてきたからだった。
それゆえ、諸侯たちの多くはErich II世の即位を願ってやまなかったらしい。
ところが、この空気に従わない人物が、ごく少数いた。
そのひとりが、あの十字軍の結果、イェルサレム王となったFilibertであった。
Filibertは、皇帝Amadeusの支配は遠くイェルサレムにまでは及んでいなかったと主張した。
確かに、それはその通りだったのである。イェルサレムは、シュトゥットガルトからはあまりに遠く離れていた。
それゆえ、皇帝の命令書なるものはごく僅かであり、イェルサレム王国はほとんど自律して運営されていた。
これを理由として、Filibertは代替わりに合わせ、王国の正式な独立を宣言したのだった。
封臣上限を上回る封臣が存在すると、一定の確率で最も首都から遠い封臣から順に諸侯が独立する。 これにはopinionや血縁関係はまったく無関係である。 なお、ダミエッタ(ナイル川河口付近)は1430年ごろ、聖戦により獲得している。
しかし、FilibertはErichの軍略を見くびっていたといわれても仕方がないだろう。
Erich II世はすぐさま宣戦を布告し、クレタ島に47000もの大軍を召集した。
そして、アキテーヌ王Gilbert II世とともにFilibertの双子の弟、KasparをFilibertの討伐に送ったのだった。
Gilbert閣下。
なんだい?
こうしてクレタ島に来るのは20年ぶりです。
思い出しているのい?Filibertのことを。
ええ。どうしても思い出してしまいます。あの頃、僕たちは若かった。
十字軍か。私も参加していたよ。確かに、懐かしくもある。
まさか、Filibertの討伐のために再びこの場所にやってくるとは思いもしませんでした。
そうだろうね。
そんな言い方も無いでしょう。彼と戦場で相見えることが、僕に本当にできるでしょうか。
何を言うのだ。Filibertを守ることができるのは、君だけなんだ。
ひどい!これから彼を討ちにいくという時なんですよ!
だからこそ言っているんだよ。
だからこそ?
君は、Filibertに代わってイェルサレムの王となるだろう。
そうなのですか?
確かに陛下はそう仰っていたからね。
でも……。
王として、Filibertを守ってやれ。君にしかそれはできないはずだ。
なるほど、確かに……。ありがとうございます。
君は幸せ者だ。
え?
私も双子だったが、弟は3年前に死んでね。
そうなのですか?
私は王となったが、彼には何も報いることができなかった。
端緒が開かれると、戦争はわずか数ヶ月のうちに決着の日を迎えた。
ともに十字軍の英雄である双子の兄弟による決戦。 上陸直後のKaspar軍は士気こそ低いが数で圧倒し、勝利を収めた。
Filibert、探したよ。
Kasparか。私の命運も尽きたようだ。地下牢に放り込むなり処刑するなり、好きにしてくれ。
嫌だな。そんなつもりは無いんだ。Filibert。
だが、私は裏切り者だ。陛下が許してくれまい。
確かに、Filibertは帝国を裏切ったかも知れない。
そうだ。どんな処罰でも潔く受けようではないか。
だから、イェルサレムの王位は召し上げ、私が代わって王座に着く。これが、陛下からの命令だ。
ああ。
だが、陛下からの命令はそれだけだ。イェルサレムとアスカロンの公位は取り上げず、安堵する。
!!
王国のために、これからも尽力してくれ。
Kaspar、ありがとう……。本当に。ありがとう。
最大の封臣であるイングランドは、ハンガリー、ギリシアの王位を兼ね、単独で非常に大きな動員を誇っています。イングランド領は帝国各地に分散して存在することもあり、即席で大軍を呼び出せるすぐに使えるイングランド軍は汎用性が高く、ゲーム終盤の戦争はほとんどがイングランド軍を主力として遂行されています。
Gilbert II, King of Aquitaine(Brilliant Strategist) 外交8 戦術23 管財8 謀略12 学問5 Twin Crusader Scarred Hunter Greedy Brave Diligent Paranoid Deceitful
アキテーヌ王Gilbert II世は大叛乱の主力のひとりをなしたGilbert I世の長男です。 まったくの無能(外4戦4管3謀6学5)が31歳の若さで蜂起軍鎮圧の戦陣に散ると、僅か10歳で王位を継いだ。 成人後は有能な軍略家として帝国軍を率いた。