エジプトのピラミッドとスフィンクス
アビシニア王セメルは野心家だった。 彼は皇帝になるべくエジプト遠征を開始するが、 アッバース朝の反撃に遭い敗北する。 セメルの息子タヤは、父の遺志を継ぐことを決意する。
神)そういえばエジプトってどうなってたの?
天使)こんなかんじでした。
904年のエジプト情勢
神)ふむ。アッバース朝から離反した士族がおもに支配していたわけね。
天使)アッバース朝は九世紀に腐敗によって崩壊しますが、十世紀には復古していました。 彼らは離反した士族(Shams)と和解し、アビシニア王セメルの侵略には共同でこれを敗走させます。
神)和解したといっても同盟しているわけじゃあるまい。 宰相を派遣して通常のクレーム捏造で戦争すればアッバース朝が介入する余地はないな。
天使)そのとおりですね。
神)じゃあそうしたまえ。
タヤ王。成人する。
天使)タヤ王が成人しました。出陣します。
神)おけー。
天使)タヤ王は三度のエジプト遠征を繰り返し、土地の士族(Shams)を完全に滅亡させました。 しかし途中でアッバース朝が同じShams朝を攻撃して勢力を拡大したため、 エジプト王の奪取はなりませんでした。
タヤ王、955年のエジプト遠征。 Shams朝は崩壊寸前。アッバース朝が勢力を拡大し、西からもアフリカ王がアレクサンドリアを略奪する。
989年、タヤ王死後のエジプト。 アビシニア王、アッバース朝、アフリカ王ナスリッド朝の三竦み状態にある。
神)うまくアッバース朝と衝突しないように勢力を拡大したが、このへんが限界かな。
天使)これ以上の拡大は、アッバース朝と衝突せずにはできません。
続く