Crusader Kings II: The Republicが公開、我々の独占インタビューを読もう

Crusader Kings IIへの最新の拡張は中世の商業共和国の艦隊に着手しようとしており、我々がこれまでのところ生き抜いてきた封建領主のゲームプレイ・スタイルとはきわめて異なったものを提示している。交易、富、そして政治的機転を使い、きみは自らの貴族家系(Patrician family)をヴェネチア、ジェノヴァ、ピサ、ハンザ同盟、またはゴトランドの顔役(greatness)へと導いていかなければならないだろう。我々はプロジェクト・リーダーのHenrik Fåhraeusから「詳細をほじくり出す」ために密偵長を送った。以下が情報である。

PC Gamer:封建領主のかわりに貴族階級(patrician)でプレイすることで気付くことになる、大きな違いはなんだろう?

Henrik Fåhraeus、プロジェクト・リーダー:最初に、おそらくグラフィックやインターフェイスの違いに気付くことになるだろうね;つまり新たなGUIのスキン、きみのキャラクターの洋服、そしてトップ・バーの新しい「共和国(Republic)」ボタンとかだね。それから、インターフェイスの変化を探っていくと、きみは自らの「家族の宮殿(Family Palace)」を見つけるだろう。これは城や都市とまさに同じように、きみが建物のアップグレードをすることの出来る、特別なHoldingなんだ。あとは、マップ上のあらゆる沿岸Provinceに交易所(trade post)を建てることも出来るよ。これはまたべつの新しいHoldingのタイプで、きみとそのProvinceの持ち主により多くの収入をもたらしてくれて、もしアップグレードされたら、ほかの特典もついて来る。共和国人でのゲームは、玉座と王朝間同盟のゲームではなく、交易と金のゲームなんだ。強力な商業共和国たちがヨーロッパの海岸を交易所と都市で支配する道を探しているんだ。

共和国は地図上で自己防衛する国として存在し、実在の国家のように領土を占領するのかな?

HF:そうだね。実際、プレイヤーも気付いていると思うけど、共和国はすでに存在しているしね。たとえば、ヴェニス、ジェノバ、そしてピサは現在のところ共和国だけど、プレイ不可能だ。パッチ1.09では、彼らに特別なメカニズムがより具体化されるよ。交易所、貴族階級家系(Patrician families)、新たな開戦理由、などなど。この新たな拡張――"Crusader Kings II: The Republic"――は彼らをプレイ可能にするんだ(そして固有の洋服などのように、いくつかの新たなグラフィックも追加するよ)。

宗教と開戦理由は共和国にたいしてどのように機能するのかな?

HF:共和国にかんする宗教のメカニズムに変化はないよ。でも貴族階級たちはいくつかの追加の開戦理由を使用することが出来る:彼らは競争相手から交易所を奪うことが出来るし、彼らはいかなる者からも、交易所を支援するという名目で沿岸の都市を奪うことが出来るし、彼らがすでにそこに都市を持っていれば、その沿岸Province全体を得ることが出来る。共和国はまた新たな、禁輸措置(Embargo)開戦理由を被ることもあるよ。これは外部の勢力によって、彼らの交易所をほんのわずかな金と引き換えに破壊するよう、彼らに対して使用されるもので、財産没収を表しているんだ。

既存のゲームにおける選挙制の継承法のように、あなたの王朝が権力から「落選する」可能性はある?それを防ぐにはどうすればいいのかな?

HF:実際にそういうことは起こり得るね。ただほど高いものはないってね。総督たち(Doges)は終身支配をするかもしれない。でも彼らが死んだら選挙があって、次の総督は五つの大きな貴族階級家系から選ばれるんだ;ルッケーゼ家、ボナンノ家、ガンビーノ家…いや、待て待て…つまり、意味は分かるだろ。新たな総督は普通、最年長で、もっとも威信のある家系の長がなる。でもプレイヤーたちは彼らの「選挙活動基金」に資金を投入することでそのチャンスを増大させることが出来る(賄賂とかそんな感じだ)。とはいえ、選挙に負けてもゲーム・オーバーではない;きみは普通にプレイを続けて、いかにして共和国の支配を奪還するかを計画するんだ。実際、数多くの何期にもわたって総督の地位を支配し続けるのはきわめて難しいことだと思うよ。

封建の分野には不可能で、共和国に特有なことってのはあるのかな?彼らが出来ないことは?

HF:むしろかなり大きな違いがあるよ。共和国人のゲーム・プレイは城や領土拡張よりも、都市や金の蓄積に中心を置いているしね。共和国は沿岸Provinceに交易所を建てることが出来て、これは彼らのために相当の収入を生み出してくれるだろう(またその土地の伯爵にも幾ばくかの促進を与えてくれる)。 共和国は、もちろん、通常の征服を通じて拡張することも出来るし、婚姻を通じて封建領主たちとの同盟を得ることも出来るよ。でも二つのタイプの領域を継承することはブロックされているんだ。たとえば、もしきみが女伯爵と結婚したら、きみの長男はきみのあとを継いで貴族階級(Patrician)になるだろう。でもきみの次男はきみの妻からの伯爵領を継承することが出来る、といった具合さ。

共和国はその家臣たちとどう付き合っていくのかな?共和国が封建領土を征服したらどうなるのかな?

HF:実質的な違いはないよ。共和国が封建領主の家臣になることが出来るのと同じように、彼らも共和国人の封臣になり得るんだ。とはいえ、五大貴族階級家系は共和国内部できわめて特別な役割をはたしており、交易でしのぎを削り、総督に選挙されようと画策しているんだ。

新たな交易のメカニズムは共和国に特有のものなのか、もしくは誰でもそれを利用することが出来るのかな?

HF:この新たな交易のメカニズムはかなり共和国に特有のものだね。共和国のみが交易所を所有したり建てたり出来るんだ。とはいえ、封建領主もそれらの存在から利益を得ることも出来るんだよ。だってそれらは同一のProvinceにあるあらゆる都市の富を増大させるんだからね。封建領主(と、もちろんライバルの共和国)は、共和国に対して禁輸措置を取ることが出来る。目先の金銭的利益のために(もしそれが異教徒の共和国であれば、Pietyも)、その交易所を破壊してね。

たとえば、ハンザ同盟のように、デンマーク王国と並行的に存在しているようなものについてはどうしているのかな?彼らは家臣と見なされているの?彼らは重複する領土の封建領主とはどう付き合っているのかな?

HF:ハンザ同盟は神聖ローマ帝国の家臣の共和国として設計されているよ。それは数多くの都市で出来ており、そのうちのいくつかは通常の封建的伯爵領内部に存在しているけれど、少なくともそのうちのひとつは伯爵領の首都だよ(通常それはLübeckになる)。こうやって共和国は広まっていく傾向にあるんだ;彼らは小さな都市を取っていき、交易所を建て、彼らが伯爵領全体を征服しようと頭を悩ませるのは、新たな交易所の建設費を下げるためにそうするのが適しているか必要とされるときのみなんだ。ちなみに、ハンザ同盟は1066年には存在していないけど、特別なイベントを通じて登場することになるだろうね。

交易を支配することによって得る利益はなんだろうか、そしていかにして交易路を守ればいいだろうか?最終的に海戦を見ることは出来るの?

HF:交易所は通常のHolding(都市、城、そして寺院)とだいたい同じだよ。でもそれはきみ自身のじゃなくても、いかなる沿岸Provinceにも建てることが出来る(でもきみの領域から離れるほど費用は高くなるけどね)。ひとつのProvinceごとにひとつの交易所のみ存在が可能だよ。交易圏(連結された交易所と支配下にある海域のエリア)が大きくなるほど、多くの金を産出する。だからきみは交易所の連結を維持しようとしたいだろうし、海域周辺の大部分の港に交易所を持ちたいだろう。もし誰かがきみの交易所を奪うか破壊するかしようとするなら、彼らは普通きみにたいする戦争にまず勝利しなければならない――でも同じ共和国内部の貴族階級たちはお互いの交易所を奪うための陰謀を企てることも出来るよ。きみは自分の交易所をさまざまな建造物でアップグレードすることが出来る(これもほかのHoldingと同じだね)。たとえば、ある建造物はきみの私兵団(Retinue)の最大数を増大させたりする。海戦は含まれていないんだ;我々は現時点でも、それはCrusader Kings IIにちょっと相応しくないのではないかと感じているんだ。

新たな共和国を開始するためのメカニズムは存在するのかな?共和国は「De Jure」のHoldingとかそういったものを持てるのかな?

HF:封建領主たちが共和国人スタイルのゲーム・プレイに変更することは出来ない。でも彼らは家臣の市長に沿岸のProvinceの伯爵領か公爵領を与えることによって、正当な家臣の商業共和国を作ることが出来るよ。共和国もほかのみんなと同じように「De Jure」のヒエラルキーを持っている。これを使えば、彼らも古き良き手段によって拡張することが出来るのさ…

総督になることで得られる利点は何かな?それはきみにほかの貴族階級の家系以上の権力を与えてくれるのかな?

HF:総督であるということは莫大な利点だよ。なぜならきみは共和国内の、徴兵や税といった、あらゆる財産にかんする支配権を得るのだからね。もちろん、トップ・レベルの外交政策について命令することも出来るようになるよ…

この拡張はCrusader Kings IIの残りの空白部分のひとつ――世紀の偉大なる商業共和国――を埋めるものになる。きみはいまや最も高貴なるヴェネチア共和国(Most Serene Republic of Venice)を、もしくはほかのプレイ可能な共和国のひとつ(でもなんでそんなことをするの?こんなにも栄光ある名前があるのに?最モ高貴ナルモノヨ強大ナレ!(Forza la Serenissima!))を列強へと押し上げることが出来る。共和国の改良は我々プレイヤーによってもっともリクエストされた要素のひとつであり、きわめて自然な進化である。たとえきみがこのDLCを買わなくても、きみはコンピューターに支配された、改善された共和国と、彼らの交易帝国と付き合うことは可能だろう。そしてぼくたちがこんなにも良いヤツなので、無料パッチ(1.09)はほかの大量のすばらしい要素を含むことだろう(そのうちのいくつかはすでにみんなが実際に頼んでいるものだろう)。

以上の情報、HenrikとParadoxクルーに感謝する。The Republicは2013年の第一四半期にリリース予定。追加情報のため、Crusader Kings II公式サイトに眼を注いでおくように。


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