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論行の過程を飛ばして結論を得たい場合、スクロールして本文の下まで飛ばしてくれたまえ。そうでないなら、読んでくれ。 CKIIでは、伯領の首都および、あなたの直属の封臣の所領に建物を建てることができる。建築は長期的な見通しを必要とする。というのも、殆どの建物はそれをペイするまでに非常に長い時間がかかるからである。そういった長期的なタイムスケールを働かせるに際しては、いつ、どこに、何を建てるかについて、それなりの考えを巡らせる必要がある。
いつ建物を建てるにせよ、最優先すべきはあなたの首都である。理由は2つからなる。 第一に、たとえあなたが均等相続制(Gavelkind)を採用していても、首都はほとんど常にあなたの後継者に継承される。一つのキャラクターの治世下では、普通、建物への投資は回収できないので、これは重要である。 第二に、あなたの首都は普通、所領のなかで最も高い技術レベルを持ち、それによって、建物の産出力が強化される。したがって、首都の建物はあなたの投資を迅速に回収するであろう。 加えて、あなたは封臣の司教領や都市ではなく、自分の所領に集中するべきである。封臣が数割のインカムしか提供しないのに対し、あなた自身の所領にではすべての収入が上納される。加えて、封臣からの収入はそのオピニオンにしたがって、長期的には変化を被ってしまう。これに対し、あなた自身の所領はこの影響を受けない。
経済的状況を改良するものに集中するべきである。インカムが増えれば、建物の建築やアップグレードが素早く出来るようになる。したがって、当初は軍事的な面で遅れをとるかもしれないが、ひとたび経済的な建物がそのコストを回収したならば、あなたはすぐに追いつくことが出来る。 Small Castle Villagesをすべての所領に建設し、最低限の経済的基盤に至ったならば、あなたは軍事力の増大に移行するべきである。この時点で、あなたはいくらかの高収入を得ていることだろう。したがって、これは比較的素早く行うことができよう。上述のごとく、首都の所領に集中し、然る後に他の所領にうつるのである。 それぞれの軍事施設を建てることによって、あなたの軍事力は増大する。この能力は危機の時代においても用いられるであろうが、常に基幹的な軍事力をあなたに供するものである。したがって、内戦時のあなたの能力を飛躍的に向上させ、同時に攻防両戦争においてあなたの助けとなるであろう。
基本的に、あなたは可及的速やかに所領をアップグレードしたいと思う。あなたが建てるのが早ければ、投資は速やかに回収され、また、将来より多くの建物を建てることが出来る。 けれども、あなたは常に予備金を残しておくべきである。予備金がいくらであるべきかはあなたの領土の大きさによる。基本的に、あなたは領土において起こりうる最悪の経済シナリオを想定し、常に多くの資金かそれ以上のものを残しておくべきである。スコットランドのような小さな国ならば、常に50 goldも残しておけば十分だろうが、これでは突然傭兵を雇う必要が生じた場合に十分とはいえない。そういう訳で、どのような国にあっても最低限100gを貯めておくことを強く推奨する。というのは、あなたはこれで傭兵の1部隊を雇い、貯金が尽きるまでおよそ4ヶ月にわたってそれを維持することができるためである。
経済的建物については、その投資に対するリターンは簡単に計算出来る。Castle town buildingについて、以下の数字を挙げておく。
見ての通り、レベル2はレベル1よりも早くペイできるが、レベル3以上はもっと遅くなる。そういう訳で、あなたの当初の目標はそれ以上進む前に、すべての所領をレベル2に到達させることである。Castle Wall Buildingについては、以下の数字を参照されたい
経済的な面について言えば、最初の2つのレベルのみがシングルプレイの期間中にペイ出来る。それ以上のレベルについては、経済的な観点からだけでは価値を見出すことができないが、他のメリットがあるため、もちろん無用ということにはならない。 また、考慮しなくてはならないこととして、レベル1以上のtownを建てるためには、特定のレベルのwallが必要であるということがある。これは、以下の数字を見ればよい。
最後の2つのレベルのtownはそれ以上のwallのアップグレードを必要としないことを覚えておこう。wallのアップグレードを考慮すると、投資を回収するのにかかる期間がより長くなるという結論を得る。したがって、まず最初にすべての所領にレベル1(のtown)を建設し、然る後に次のレベルに移行するなどすることが、もっとも有意義であるということがわかる。
あなたは封臣からは数割のインカムと徴集兵しか得ることができないため、基本的には自身の所領が最優先されるべきである。城塞(castle)に関して言えば、それが期待される最大限の利益を常に供するため、自身の所領が常に最優先される。 都市は城塞以上のtownあたりの歳入をもたらすが、その収入の数割しか得ることがないため、優先順位は低くなる。 しかし、教会と都市にはそれぞれ1つずつ、便利に用いることができる建物が存在する。monastic schoolとuniversityである。monastic schoolはプロヴィンスにおける技術進歩をレベル1で10%、レベル2で20%、トータルで30%増加させる。一方universityはレベル1で20%、レベル2で30%であるが、レベルにはゲームの終盤にならないと利用できない。これは長期的に見ると大きな差を生じさせる。したがって、あなたがゲームでテックに基づいた戦略を好むのであれば、これらの建物へ投資することは良い考えであるといえる。
管理能力が高い場合、建物の採算点はかなり早まる。政権の管理が5ポイント以上の場合、1点の管理ポイントにつき2%の歳入増が得られる。したがって、政権の管理が30ポイントあれば、50%の収入増がえられ、採算点への到達期間は1/3になる。 もしあなたの相続法が均等相続制であれば、首都以外の公爵領はあなたの後継者以外の誰かに継承されてしまうため、建築は首都に集中するべきである。あるプロヴィンスに建てた建物が20年後に失われてしまうというのであれば、均等相続制はあまりいい方策ではない。 あなたはそのプロヴィンスに空きの所領建設スロット(free holdings slot)があれば、新しい所領を建設することも出来る。これには、400goldに加え、既にそのプロヴィンスに建設されている所領あたり100gがかかる。したがって、あり得る最低コストは500gである。都市のもたらす歳入の基本レートは12g/yであり、それなりの財貨をもたらす。とはいえ、重税を課した場合でも投資自体の回収には75年を要し、金銭収入それだけのためにする意味があるとは言い難い。だが、都市や教会を建設することは、技術開発についてのスロットからの追加利益をもたらし、技術の進捗を幾分早めることが出来る。 城塞はそれ自体の投資を回収するまでに166年かかり、金銭収入の面では価値を見出すことができない。新しい城塞を建設するのは、他の所領が一杯になってしまった場合に限るべきである。