先代イェルサレム王の庶子であったMartheは 王の生前より傑物として知られていて、王の死後すぐに諸侯の前でこう説いた。 ”無能なものに、異教徒の脅威ににさらされているこの国を収めることはできません。 私は男ではありませんが、無能でもありません。 諸侯よ、私はここで、この国の王位を請求します。無能な男を選ぶか、私を選ぶか。二つに一つです。” 多くの諸侯はこれに納得しMartheを支持、彼女の兄で王位継承者であったJeanに反旗を翻した。 戦力的に劣勢であったJeanは、Martheに決闘を申し込むもやぶれ、 彼女の手によって命を絶たれた。しかし、彼女の顔にはJeanによって一生言えない傷跡が残された。