神聖ローマ皇帝Dietmar II世
ハンガリー王子Werner。皇帝の従兄弟。
Ermengau de Comminges。天才と謳われた元帥。
カリフ。ファーティマ朝の主。
カリフの第3夫人Zara
冷酷帝と呼ばれた神聖ローマ皇帝Gerlachは、ハンガリーの獲得、叛乱の鎮圧など確かな足跡を残す一方、僅か5年の治世でこの世を去ってしまった。
冷酷帝Gerlachが41歳で薨去すると、その後を受け、長男のDietmarがDietmar II世として戴冠した。 当時、Dietmarは13歳と未成年であったため、Ermaugau de Comminges元帥が摂政を務めた。 1361年に成人したDietmar II世はノルウェーの王女と結婚した。しかし1362年、ついに恐れていた事態が発生する。
陛下。ある情報によると、ファティーマ朝の軍勢がギリシアを攻撃しているようです。
ギリシア……。確かあそこは、イングランド領だったはずだが……。
ええ。侵略を企図しているに違いありません。
――ダマスカス王宮。
Zara、知っているか?
何ですか、カリフ?
コンスタンティノポリスを。
いいえ。それは何ですの?
世界で最も繁栄した都さ。
一度は行ってみたいものですわ。
いいや。一度ならず、何度でも行けるだろう。
本当に?
そうだとも。あの地はまもなく我が手に入るのだから。
Tajaddinは歴代のカリフの中でも武勇に優れた人物であった。
イングランド軍の抗戦に遭い、5年もの歳月を要したとはいえ、ギリシアは陥落。
ギリシアにおけるイングランドの支配は約80年で幕を下ろしたのだった。
イングランド王Eadgar IV世は東地中海の領地を喪いながらもギリシア王を名乗り続けたが、
30歳の若さで病気を拗らせて死去してしまう。その跡を継いだのはまだ幼い長子、Markだった。
陛下、うれしいことですね。
何のことだ、一体?
イングランドのことですよ。
あぁ。そうか、そうか。そうだな。新王Markは私の従兄弟だからね。
心配なのは彼の年齢です。
確か、まだ1歳になったばかりの赤ちゃんじゃないか。
そうです。
私も若くして即位したが、その比ではないな。
前途は多難でしょうね。
何か、支援をすることはできないものだろうか?
そうですね。……縁組、などはいかがでしょう?
1歳児と、か?
もちろん、婚約、という形ですよ。
うーむ。しかし、私の子供は男ばかりの三人兄弟……。
陛下、いらっしゃるじゃないですか。妹さんが。
妹!?
そうです。
Fredericaは18歳だぞ。
でも未婚なんでしょう?歳の差なんてこの際、問題じゃありません。
そういうものか?
ええ。
17歳差の従姉弟婚の婚約が取り決められた。
&ref(): File not found: "ermengau3.jpg" at page "AAR/初心者による初心者のためのブルグンド王国/悪魔の化身"; 実際に婚儀が行われる頃にはFredericaは33歳です。
&ref(): File not found: "dietmar2.jpg" at page "AAR/初心者による初心者のためのブルグンド王国/悪魔の化身"; ある意味、可哀想なことだな。
&ref(): File not found: "ermengau3.jpg" at page "AAR/初心者による初心者のためのブルグンド王国/悪魔の化身"; もし、二人に世子ができなければ、王位は妹のBeatriceに移ります。
&ref(): File not found: "dietmar2.jpg" at page "AAR/初心者による初心者のためのブルグンド王国/悪魔の化身"; ああ。
&ref(): File not found: "ermengau3.jpg" at page "AAR/初心者による初心者のためのブルグンド王国/悪魔の化身"; ですから、Beatriceは皇帝の息子に嫁ぐことにしましょう。
&ref(): File not found: "dietmar2.jpg" at page "AAR/初心者による初心者のためのブルグンド王国/悪魔の化身"; イングランドの乗っ取りを図るのだな。
&ref(): File not found: "ermengau3.jpg" at page "AAR/初心者による初心者のためのブルグンド王国/悪魔の化身"; 平たく言えば、そういうことです。
&ref(): File not found: "dietmar2.jpg" at page "AAR/初心者による初心者のためのブルグンド王国/悪魔の化身"; お主も、悪知恵が働くものよ。
この計画は順調に進んでいるように思われた。1383年、ある男がシュトゥットガルトに乗り込んで来るまでは。
――1383年、シュトゥットガルト。
来たぞ、来たぞ…………!俺様だ!
誰だ、君は!
おいおい。従兄弟の顔も忘れたのか?呆れた王様だ。
皇帝に向かって、失礼だぞ!
良い。こいつは確かにWerner、私の従兄弟だ。
Werner様?!
そう。父はハンガリー王Bosonvald、母はイングランド王女Joanさ。
くっ……、何が言いたい?
これは不公平だと思わないか?俺だって王に就くべき血筋じゃないか。
時期を待てばハンガリー王になる日がくるだろう。
そういう話じゃないんだなぁ。王様。
何が目的だ!
聞けば、Frederica叔母さん、イングランドの王様と婚約してるそうじゃないか。
そうだ。
可哀想だよね。28歳になってまだ独身だそうじゃないか。
貴様!
皇帝は、従兄弟としてイングランド王のMarkを護るそうだね。
もちろんだ。当然のことだろう!
くっはっはっは。当然、ときたか。いい事を教えてやろう。
何だ?
俺だってイングランド王の孫なのさ。
だからどうした!?
従兄弟なのはMarkも俺も同じだろう?それにあれは女系だが、こっちは直系だ。
ああ。
公平に見ろよ。俺とあいつ、君にとってどっちが大切なのだい?
Wernerは野心家だった。そればかりか、悪魔が憑いているというのがもっぱらの噂で、ハンガリーでも奇行が絶えなかったという。
このシュトゥットガルトへの訪問も、一種の「奇行」であったというのが、正しいのかもしれない。
しかし、現実はそれでは済まなかった。Wernerの言葉は概ね真実を捉えていた。
まだ10歳の幼王Markを廃し、Wernerを王位に据えれば、神聖ローマ帝国はその版図にブリテン島を加えることができるのだった。
MarkとFredericaの、そしてGerlach皇子とBeatriceの婚約は相次いで破棄された*1。
そして、神聖ローマ帝国はイングランドに対して宣戦を布告したのだった。
イングランド王Markは味方であったはずの従兄弟からの突然の攻撃に狼狽したと伝えられる。
ところが、先に攻撃を仕掛けたのは怒りに燃えるイングランド軍の方であった。
1万を超えるイングランド軍がドーバー海峡を渡り、フランドルに上陸した。
それでも、イングランドの善戦はここまでであった。優に3万を超える軍勢がヨークの北海沿岸に上陸した。
そして、1384年11月、イングランドは降伏した。
Wernerは新たにイングランド王として戴冠し、Markはギリシア王としてロンドンなど幾つかの直轄領の領有のみを許されたのだった。
ロンドンなど直轄地であった一部の領地はMarkの領地として残され、「ギリシア王国領」とされた。
悪魔憑き(possessed)traitは、何らかの精神疾患を表現しているものと思われます。暴力性や攻撃性を持ち、しばしばトランス状態を経験するような人物と説明されています。「悪魔憑き」の最大の効果は、悪魔の声(voice of satan)あるいはキリストの声(voice of Jesus)が聞こえるようになるイベントが発生することです。イベントは連鎖を形成し、キリストの声は、美徳系などのtraitがついていき、悪魔の声は罪業系のtraitがつきます。また、ステータスに大きなブーストがかかるなどの場合もあるようで、様々なイベントが惹起されるようになっているようです。精神疾患系のtraitは他に狂気(Lunatic)がありますが、こちらは今プレイでは登場しませんでした。
Wernerは悪魔の声を聞いていたようだ。
Dietmar II, Emperor of Holy Roman Empire(Skilled Tactician) 外交6 戦術13 管財3 謀略12 学問2 Diligent Shy Deceitful Charitable Cynical
皇帝Dietmar II世。あまり特徴のないステータス。
Werner, King of England(Scholarly Theologian) 外交12 戦術6 管財8 謀略5 学問14 Gregarious Brave Kind Ambitious Gluttonous Possessed
Wernar王は野心的な王だったが、かなり有用な人材だった。(Gregarious、Brave、Kindで配下opinionに+25) ところが、Possessedのtraitが彼の運命を左右するのだった。
Caliph Tajaddin 'the Blessed'(tough soldier) 外交11 戦術17 管財8 謀略6 学問6 Diligent Arbitary Charitable Humble Wroth Brave
ファーティマ朝のカリフTajaddinはJihadに参加し、戦術スキルは19に達していた。