AAR/ラテン帝国を取り戻せ!

モーリタニア王セヴェリーノ2世の治世

1388年 セヴェリーノ2世23歳

アレラミチ家初の「天才」当主であるセヴェリーノ2世は、23歳で即位した。

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7人兄弟の3男に当たる彼だけが母親違いである。 長男はHREの上ブルグンド公、次男はモーリタニア王国のキレナイカ公をそれぞれ得ている。下の弟三人はまだ婚約相手を見つけていない。 モーリタニア・ギリシャ・エルサレムの三王冠を兼ね、妻にはビザンツ皇帝の姉を娶った。 「ホモ」かつ「貞淑」で多産度マイナス30%を喰らいながらも、既に娘が3人(後から生まれた方は双子)もおり、 また即位の4ヶ月後、待望の跡継ぎとなる長男ランドーネ*1が誕生している。「天才」は誰にも遺伝しなかったが・・・

なお、最大兵力は直轄領から12500、封臣から30000、常備軍8000の合計50000に届くまでになっている。 現在30000ソコソコしか動員できないのは、代替わりよる同盟離脱で終戦した、HREとのビザンツ破門戦争で消耗していたことによる。

そのビザンツの方はというと、

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ヴィットーレ帝がいつの間にか「大帝」の称号を帯びていた。イスラムの聖戦を立て続けに撃退したからであろうが、それ、ウチの援助のおかげだからな。 そして困ったことに、「ギリシャ王位を寄越せ」というオピニオンマイナス補正が二重にかかり、 Title Claimantも合わせて総合オピニオンはマイナス33。贈り物を送っても同盟を結び直せない。 聖戦仕掛けられる分には介入できるが、HREから仕掛けられている破門戦争にはもう手出しができない。

このまま放っておけば、遅かれ早かれ戦争に敗れてヴィットーレ帝は帝位から放逐されることになるが・・・

もう良い! 付き合ってられるか!

仮に退位となった場合、現状子無しのヴィットーレ帝の次に帝位が回ってくるのはモーリタニア王妃だ。そうなるなら、なるで構わない。 このままHREと殴り合う暇があるなら、もう一つの皇帝位を手に入れるのに動いた方がよほど有意義だ。 ちょうど、絶好のチャンスが目の前に転がっているのだし。

1388年 ラテン帝位を試行錯誤

この頃、異端に染まったラテン皇帝アルフォンソの代から約30年が経過。帝位は彼の孫にあたる、幼帝ペトロス2世のものになっている。

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相変わらずカタリ派を信奉しているラテン帝家。現在の皇帝には姉・弟・妹がそれぞれ1人ずつ、全員未婚の状態で宮廷にいる。 そこで、未婚約の我が弟の1人と、ラテン皇帝の姉、パルテナを通常婚約させ、弟の成人を1年ほど待って成婚、我が宮廷においで願う。

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やって来たところですぐさまsend giftした上で、異端を捨てて正道に戻っていただく。 パルテナ皇女は当然ラテン帝位に対する請求権を持っている。が、結婚に伴う不可侵条約があるためにこのままでは攻め込めない。 そこで、

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異端かつ幼帝と、これほど暗殺しやすい対象もそうは無いだろうというペトロス2世には、速やかにこの世からご退場頂き、不可侵条約を帳消しに。 ラテン帝位はペトロス2世の弟、シメオン1世(10歳)のものとなった。

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彼は幼君。弱い請求権の対象となる。我が弟と結婚している彼の姉が帝位につけば、二人の間に産まれる次の皇帝はアレラミチ家の一員となる。 ともかく帝位を一族のものにしてしまえば、次の世代での帝位獲得がやりやすくなるはずだ。喰らえclaim Latin Empire!

と、行きたかったのだが、何故かパルテナの持つ弱い請求権が打ち込めない。なんでやねん。と思って調べてみると。

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ラテン皇帝家の継承法は、男子限定・長子相続。女性の継承は認めていなかった。それでか・・・ で、ここで気付いたのだが、どういう系図を辿ってのものか、ラテン帝位の継承先がアレラミチの一族、宗家とは滅茶苦茶離れた伯家の当主になっている。 ならばこの10歳児が最後の男子のようだ。ならばこちらも暗殺してしまえば、うちの一族が皇帝になるんだから同じことか? あ、ダメだ。継承権1位の一門、伯領を2つも持っている。これがラテン皇帝に渡って国力回復されると、また何か余計なことに繋がるかもしれない。 うーん、何とか帝位を無位無官の一門に渡す方法はないものか・・・・・・?

と、外交コマンドやら継承先のチェックやら、色々眺めながら考えていると、ふとあるコマンドに気づいた。

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Swear Fealtyが可能・・・!?

相手は皇帝とは名ばかりの弱小家。これだけ規模に差がある中でも臣従できるとは、全く思ってもいなかった。 え、マジで臣従できるのこれ?

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できた。 ラテン帝国超復活。国土が一夜にして数十倍に。

となればすぐさま派閥形成。帝位要求は自分が請求権を持っておらず、選挙制でもないから不可能なので、 試しに、とOverthrow Ruler派閥を形成して即時要求。幼き皇帝はこれにNOと答え・・・

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1390年 ラテン皇帝 セヴェリーノ1世

こうして、ラテン皇帝セヴェリーノ1世が即位した。

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これだけ国力に差がある中でも条件満たせば臣従出来ちゃうんだなあ。 知っていたら、請求権持ちを連れてきてのどうの、なんて迂遠なことをせずとも、もう30年は早く、ルイージ大王の時代にラテン皇帝になれていただろうに。

あ、いやそうか、これなら同じことをビザンツに対しても出来たということか。今更だけれど。 ともかく、これで大目標の一つは達成した。残るはビザンツの帝位を得るだけだ。

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前皇帝シメオン1世は、帝位を失うもエーゲ諸島公として二伯領を持ち、オピニオンマイナス100で復讐に燃えている。 そういう公爵を生かしておく理由は無いため速やかにご退場願い、エーゲ諸島公には弟嫁のパルテナが就いた。 不穏要素は排除して、帝国の安泰を確保しなければね。

1390年 法制と派閥と新王家

皇帝号を手に入れ、意気揚々と、ヴェネチアに対してヘラス伯領へのdejure請求権でもって宣戦したところ、 不意に、大きめの派閥ができています警告が上から降ってきた。

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ラテン帝国を丸呑みしたことで、その法律もまとめて引き継いだことを受けて、評議会の権限上昇を求める派閥の規模が、約60%~80%あたりで上下していた。

モーリタニア王国時代は、アンコーナ公グリエルモ3世の時代に権限上昇を求める反乱が起きて以降、イタリアからアフリカに広がる領土で反乱鎮圧に走り回る面倒さに嫌気が指し、 Council AuthorityをLimitedにしておく以外の全ての分野で評議会の承諾を必要とする法制に転換していた。 おかげでルイージ大王の次代以降、評議会関係の派閥は出来たことがなく、派閥反乱の抑止に大きな意味を持っていたのだが・・・

個人的見解だが、Council powerをabolishに、引いてはAdominをImperialにするのを目指して、早いうちからCounsilの権限を小さくしていくか、 Council AuthorityをLimitedにしておく以外の全ての分野をCouncilにしておくか、の両極端な方針のどちらかに絞るべきで、 それ以外の中途半端な状態にとどめておくのは、無意味に派閥を作られ易くするだけだと思っている。 今のプレイでは、abolishを目指していったのを途中であきらめ方針転換した、という形だ。

Council AuthorityがFullだと、Strong vassalが評議会の役職を持っている場合解任できなくなるので困るが、 それ以外の分野は、必要なときにその都度council supportを求めていけば、よほどでない限り不都合はないはず。

しかるに、上のSSにあるラテン帝国の法制はどうにも中途半端に過ぎる。Council AuthorityがFullになってるのは目も当てられない。 これは適宜法改正を行っていくとして・・・もう一つ、独立派閥が何か40%近くまで来ているのも少し気になる。 参加者が誰か? を確認すると、どうやらアルジェからモーリタニアにかけての諸侯が主に参加しているようだった。 独立派閥の出来やすさは、首都からの距離にも影響されるらしい。首都をコンスタンチノープルにした分だけ、モーリタニアの諸侯が独立を求めやすくなったということだろうか。

派閥規模40%くらいなら問題は無いと言えば無いけれど・・・もし今後、ジハード真っ只中に帝国西部で独立求めて大反乱、とかなったら目も当てられないし・・・

と考え、モーリタニア王位は帝家から切り離すことにした。

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新たに王位を得たのは、モロッコの中枢を治めるマラケシュ公、アデルモ。 血統としては、「太っちょ」ボニファーチョ1世の5女に始まる系統と、モーリタニア王グリエルモ1世の次男に始まる系統が合流した先に当たる。 彼を新王に選んだ理由としては、 18歳と若く、既に跡継ぎがおり、王位を容易く簒奪されない程度で、かつ宗家に刃向うには力不足な程度の兵力(王領内に直轄2伯領)を備え、しかも適当に臣下から嫌われてくれそうな程度には無能、 という、絶妙としか言えないステータスがあったからだ。

チュニジアより西の帝国領全てをモーリタニア王の管轄下に置くことで、独立派閥をほぼ解消。 外交13を買ってモーリタニア王アデルモには帝国宰相の地位を与え、王位授与と合わせopinionは100を軽く越えた。 以降は、モーリタニア王の機嫌さえ保っておけば、帝国西部が宗家に牙を剥くことは無い。王の手持ち兵力もそこまで多くないし、まずこれで大丈夫だろう。

・・・と思っていたのだが、この新王アデルモ、只者では無かった。彼はその生涯をかけて、ある大事業を推進していく。

1392年 ギリシャ統一

ヴェネチア領ヘラス伯領を軽く奪い取り、次に狙うのは、アイユーブ朝エジプト王国改めアラビア王国領、ペロポネソス半島のアカイア公領だ。 これでギリシャ王のdejure圏は、ブルガリアが持っている1領を除いてほぼ回収できることになる。

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帝国総動員に加え、臣従したテンプル騎士団、ヒマしていたチュートン騎士団も雇って、60000に迫る兵をギリシャからレヴァントに展開。 反撃を許さず、1年少々の戦いであっさり勝利。アカイア公領の4州を獲得した。 これで脅威度が再び25%くらいにまで上昇、イスラム諸国が軒並み防衛協定を結び、また動きにくくなった。下がるまで数年は大人しくしていよう。

で、ここでビザンツ皇帝ヴィットーレが、破門戦争に負けて退位し、騎士団に身を寄せているのを確認。

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しかも、極めて、嘘くさいくらいに都合の良いことに、ヴィットーレ帝の跡は一人娘の幼女が継いでいた。

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久しぶりに生まれながらのギリシャ人皇帝、エウニケ帝2歳。 女帝であるから成人後も弱い請求権は行使可能だ。ラテン皇帝セヴェリーノ1世の長男は、母親が死ねば弱い請求権を受け継ぐことができる。

最初に、「1・王位以上の称号の、婚姻相続による乗っ取り自粛」と書いた以上、どうやって相続以外で帝位を奪ってやろうかと色々やってきたが、 こんなに都合の良い状況がやってきてくれるとは信じられない。 エウニケ帝には、頼むから夭折だけはしてくれるな、と願おう。

1394年 ビザンツを守れ

なおこのとき、エジプトによるアスカロン公領を狙った聖戦が展開されている。 参戦国は、エジプトにペルシア、アラビアと、ルームを除くイスラム主要国がそろい踏み。その合計兵力は60000に迫る。 これに対してビザンツ側にはリトアニア公・ブルガリア王・ヴェネチア総督が付いており、こちらも総兵力は40000を超えている。 規模としては並の聖戦を軽く凌駕する、ジハード級の大戦である。

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ペルシア人のイスラム国家、KHOURABADID朝。
モンゴルの侵攻を中央アジアで完全に食い止めた、アイユーブ衰退後のイスラム世界の雄である。

とはいえ兵力的には劣勢。このままではビザンツの敗戦は免れない。 ビザンツ併合の目算が付いた今、ビザンツ領が失われるのは損でしかない。ここで介入しない理由は何も無い。 ビザンツ宮廷に使者を送り、ラテン帝国の参戦を表明。再び帝国総動員をかけて、50000以上の兵をエジプトからエルサレム一帯に投下する。

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エジプトに占領されているアスカロン公領を奪還に向かうと共に、常備パイク兵団と宗教騎士団合わせて20000はイスラム野戦軍を追跡、 ベイルートにてビザンツ軍と合流し、7000人級の敵軍を連破、占領地解放を合わせて戦勝点を一気にプラスに持ち直させる。

がその直後、北から40000に迫るイスラム主力軍が転進してくるのを確認。これと決戦するのはさすがに躊躇われる。

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そこで海上輸送で速やかに転進、この聖戦を仕掛けている主役である、エジプト領内に大軍を送りこみ、 エジプト領を強襲強襲強襲で次々と陥落させ、戦勝点を稼ぎまくり、

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勝ち。 ただ、守備兵3000を超えている城を強襲したせいで、1ヵ所に大軍を集めたことによる損耗込で、トータルの損害は大変なことになった。 封臣軍は回復が早いからまだ良いとしても、パイクは高いし直轄軍は回復遅いし、強襲連打も考え物だ。

・・・と、これを書きながらハッと気づいた。 どうせこの頃は資金の投下先もそう多くなく、金が余ってるんだから、強襲用に大型の傭兵団いくつか雇って突撃させれば良かったんだな。 ヤレヤレ。

1401年 不名誉な称号

この後、ビザンツを狙うルーム傘下の伯・公による小規模な聖戦を2件ほど破砕。 防衛協定のために領土拡大には動けず、法改正と派閥の管理、新建物の建設と、地味な作業に努めていると、時代はついに15世紀に入った。

この頃、ラテン皇帝セヴェリーノ1世はある称号を得ている。すなわち、

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「the Unready」無思慮帝である。

・・・どうしてこうなった。確かにギャンブル好きだし、貞節消えて快楽主義者が付いたりしたけど・・・*2

この不名誉を祝うかのように、01年6月、スンニ派カリフがジハードforアフリカを宣言。 これに応えるように、翌7月、ローマ教皇がクルセイドforアナトリアを宣言。

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再び東地中海は汗と血にまみれることになる。


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*1 landoneってこの読み方で良いんでしょうか。
*2 というかホモの快楽主義者ってちと怖いんですが

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