AAR/ペルシア奮闘記

はじめに

Farzad.jpg 3代目当主のFarzadです

Rostamその2.jpg 長兄のRostamです

Naveed.jpg 次兄のNaveedです

Farzad.jpg 共に父や祖父の夢の実現のために頑張っていきましょう、兄さん

Rostamその2.jpg ……何で長男である俺を差し置いて一番下のお前が後を継ぐんだ

Farzad.jpg 継承法でそう決まってるのだから仕方ないでしょ

Rostamその2.jpg だいたい末子相続制ってなんだよ!こんなのおかしいだろ!ついこの前まで分割相続制だったじゃないか!

Farzad.jpg 領地の分裂を防ぐためには仕方のないことだったんです

Rostamその2.jpg だったら長子相続でいいじゃん…

Farzad.jpg 王権的に無理です

Rostamその2.jpg 何で長子よりも末子が全て相続する方がハードルが低いんだよ!弟に頭を下げて仕えなければならない兄の気持ちがお前にはわからないのか!?

Farzad.jpg わかりませんね。だって私に弟はいませんから。

Rostamその2.jpg くそっ!おい、Naveed、黙ってないでお前も何か恨み言の1つでも言ってやれよ!

Farzad.jpg Naveed兄さん、聞く耳を持ってはいけませんよ!

Naveed.jpg (長子相続と末子相続のどちらにしても次男の僕は後継げないから正直どうでもいい…)

遊牧民の脅威

Farzad.jpg 統治者というのはとても大変な仕事ですよ

揉め事仲裁.jpg

Farzad.jpg このような揉め事の仲裁を行わなければならない

揉め事解決.jpg

Farzad.jpg 誰も文句が言えな…納得する形で解決しなければならないのは本当に骨が折れますよ

Rostamその2.jpg 大変だぁあ!!

Farzad.jpg Rostam兄さんどうしたんですかそんなに慌てて

Rostamその2.jpg そ、それが…

Farzad.jpg 何なんですか早く言ってください。暇な兄さんとは違ってこっちは政務が山積みなんですから。

Rostamその2.jpg て、テングリ教が宗教改革を行った!

Farzad.jpg テングリ教というと主に草原の遊牧民が信仰している宗教ですよね。宗教改革とはどういうことですか?

Rostamその2.jpg 少しは驚けよ…。何でも宗教としての体系的な組織化が行われたらしい。これによって遊牧民どもが信仰の名のもとに団結して襲い掛かってくる危険性が出てきた!!

Farzad.jpg な、何ですって~!!!!

テングリ宗教改革.jpg
OGシナリオだとテングリが宗教改革する確率が高いような気がする

Farzad.jpg まあ驚いては見ましたけど我々の領地とテングリ勢力は直接接しているわけではないので現段階ではあまり脅威にはならないでしょう

Rostamその2.jpg だからといって警戒を怠ってはならないぞ

Farzad.jpg 本当におっしゃる通りです。なので兄さん、密偵として遊牧民の動向を探ってきてください。詳細な情報が手に入るまで帰ってこなくていいです。

Rostamその2.jpg えっ!?

為政者の手法

Farzad.jpg Naveed兄さん、聞いてください!

Naveed.jpg どうしたんだ、そんなに息巻いて

Farzad.jpg もう胸が痛くて。為政者というのがこんなにつらいものだとは思いませんでした

Naveed.jpg 何があったんだ?

Farzad.jpg 祭祀長のMehrabがいるでしょ?あいつが突然領内にいる異宗教の信者は火あぶりにしてしまえとか言い出したんですよ

Naveed.jpg ずいぶん過激な提案だな

Farzad.jpg でしょ?最初は一笑に付していたのですがその場にいた祭祀たちが全員奴の提案に賛同し出して提案を実行しなければならなくなってしまったんですよ

Naveed.jpg どうなったんだ?

Farzad.jpg 祭祀長の主導のもと異教徒の信者が連れ出され、その場で火刑に処せられました。その火刑に処せられた人物に問題があったんです。

Naveed.jpg ほう、何者なんだ?

Farzad.jpg 誰あろう祭祀長の妻ですよ!確かに彼女は仏教の信者で異教徒でしたよ。でもだからといって自分の嫁を殺めるなんて狂ってますよ。

Naveed.jpg お前は祭司たちの行動をなぜ止めなかった?

Farzad.jpg もちろん止めるように命令しました。ですが、いくら領主でも信仰に口を挟むことは許されないの一点張りで聞く耳を持たなかったのです

Naveed.jpg 成程なあ。難しい問題だな。だが今回の件でお前は彼らに侮られたかもしれないぞ

Farzad.jpg でしょうね、言いなりになってしまいましたし。何とかしますよ。

火あぶり.jpg
こんなイベントあったのか…。

Naveed.jpg そう言えば全く関係ない話だが、Rostam兄さんを最近見かけないな

Farzad.jpg あの人は敵情視察に行っております

 

それからしばらくして、ある奇妙な出来事が起きた。。 西暦926年11月22日、Tabristan地域を大きな地震が襲った。 しかしながらこの地域で地震はそれ程珍しいことではない。日頃から対策が行われていいたことにより被害も最小限に抑えらている。 問題は別にあった。

大地の裂け目.jpg

大地に大きな穴が開いたのだ。近隣の民はこれに恐怖したし、宗教関係者たちは「神がお怒りになられている」といたずらに人々の不安を掻き立てるような発言をした。 しかし、この騒ぎはすぐに収束へと向かうこととなる。

Farzadは自ら現地へと赴き、民衆を慰撫した。また、学者をこの地へと呼びよせ、大地の裂け目は自然現象であり、決して神の怒りなどではないということを示した。 領主自らが足を運び説明するとともに実際何も起きなかったこともあり、民は安心し、騒動は収まったのだ。 宗教関係者たちは反発したものの、Farzadの迅速で果断な決定と行動に何もすることはできなかった。

騒動解決.jpg

一連の騒ぎを鎮めたことによりFarzadの評価は飛躍的に上昇することとなる。 前回の件でFarzadのことを見くびっていた祭祀たちも、苦々しくはあれどもFarzadのことを認めざるにはを得なくなった。

 

Farzad.jpg 計画通りです

Naveed.jpg 何をしたんだ

Farzad.jpg 民を買収し、地震によって開いた穴を不吉なものだと喧伝させました

Naveed.jpg 騒ぎが大きくなり、祭司たちの注目が集まるようにしたのか…

Farzad.jpg おかげで面目丸つぶれの祭司どもは私に頭が上がらなくなりました

Naveed.jpg 狡猾だな

Farzad.jpg 褒め言葉として受け取っておきます

大きな失敗

Rostamその2.jpg ただいま

Naveed.jpg あ、Rostam兄さんおかえりなさい

Farzad.jpg ちっ、無事に帰ってきやがったか

Rostamその2.jpg 何か言ったか?

Farzad.jpg いえ何も

Naveed.jpg 兄さんは敵情視察に行ってたんですよね?

Rostamその2.jpg ああ、北方の遊牧民の動向を探ってた

Farzad.jpg 何か情報はつかんだのですか?

Rostamその2.jpg 彼らの信仰するテングリ教は1人の指導者を得た。指導者は信仰の名のもとにテングリ教を信ずる部族をまとめあげた。

Naveed.jpg 今までばらばらだった遊牧民が団結するのは脅威ですね

Rostamその2.jpg 今後も注視しなければなるまい。それよりもお前ら戦支度をしているがこれから何かあるのか?

Farzad.jpg これから上司・Tabristan公爵にある要求をつきつけます。確実に戦になるので準備をしているのです。

Rostamその2.jpg どんな要求だ?

Farzad.jpg Gurgan州の譲渡を要求します

Rostamその2.jpg ついにやるのか…!!

Farzad.jpg ええ。誇りを捨て早々に権力に取り入り、Tabristan公爵の地位を得た恥知らずの分家に鉄槌を下してやります

西暦928年5月。FarzadはGurgan州の正当な統治者はBavandid本家であると主張し、上司であるTabristan公爵Behard(初代当主Rostamの弟Sorkhabの孫)に宣戦布告をした。  

Gurgan州要求.jpg
Gurgan州戦.jpg

Behardと盟約を結ぶ諸侯が敵方として多く参戦し兵数で不利に陥るも、この時のために豊富に蓄えた資金を使い傭兵を雇用。ばらばらになって動く敵軍を各箇撃破することに成功した。

Gurgan州戦その2.jpg

後はGurgan州を占領し、戦勝点がたまるのを待つだけとなった。 しかし…

Farzad.jpg 白紙和平で講和しましょう

Rostamその2.jpg 何でだ、我々は勝っているのだぞ?

Farzad.jpg 資金が底を尽きました。それにより傭兵も解散してしまいました。

Rostamその2.jpg 国庫には1300ダカットもあったはずだがそれが全部無くなったというのか?

Farzad.jpg 傭兵の維持費を舐めていました。少数の敵軍を倒していくことよりもGurgan州の占領を優先して早く戦勝点を100にするべきでした

Rostamその2.jpg 1300ダカットもの金を失い、結局何も得ることができなかったというわけか

Farzad.jpg 無念です

白紙和平.jpg
無念…。

かくしてFarzadの起こしたGurgan州争奪戦は大失敗に終わった。 この戦でBavandid家の負った痛手は非常に大きく、しばらくの間雌伏を余儀なくされる。

大聖戦時代

西暦930年代は後に「大聖戦時代」と呼ばれることとなる、ある意味中世の転換点の1つとも呼べる時代であった。

大聖戦,信仰を同じくする者たちが指導者の号令のもと、協力して異教徒を討伐する戦。その口火を切ったのはキリスト教でもイスラム教でもなかった。

テングリ大聖戦.jpg

Farzad.jpg ついこの前テングリ教の起こした大聖戦なるものは成功したみたいですね

Rostamその2.jpg 俺の言った通り奴らは脅威となりつつあるな。少しは俺のことを見直したか?

Farzad.jpg ええ、やっぱり兄さんはすごい!なので兄さんはもう一度彼らの動向を探ってきてください!

Rostamその2.jpg もう勘弁してください…

これに対抗してなのかどうかは定かではないが、しばらくしてスンニ派カリフアッバース家はアナトリア半島に対するジハードを発令し、半島の大部分を掌中に収めることに成功している

アナトリアジハード.jpg

Rostamその2.jpg 何この大聖戦ラッシュ

Farzad.jpg ちなみにアッバース家によるアナトリア大聖戦にはSaffarid朝も参加しました。参加表明だけで実際に兵は送らなかったようですが。

Rostamその2.jpg 今のところ大聖戦を起こした側が勝つという法則が見事に出来上がってるな

教皇.jpg それは良いことを聞いた

Farzad.jpg あ!あなたはローマの教皇!!

教皇.jpg 乗らねばなるまい。このビッグウェーブに。

デデデン

十字軍.jpg
エルサレム十字軍.jpg

Farzad.jpgRostamその2.jpg !?

教皇.jpg 聖地は返してもらうぞ~!

 
エルサレム十字軍失敗.jpg

教皇.jpg 何でや~~~

Farzad.jpgRostamその2.jpg …………

今回のまとめ

Gurgan州争奪戦の失敗の後、Farzadには中々好機が訪れることはなかった。

Farzad.jpg Gurgan州戦から30年、結局私は何もすることができませんでした

Rostamその2.jpg まさに弱小伯爵の悲哀だな

Naveed.jpg でもこの30年で受けた痛手は完全に回復したよ

Farzad.jpg ええ、ですがせっかく30年もの時間がありながら何もできなかった、いや、何もさせてもらえなかったことは大きな心残りです

Rostamその2.jpg お前には優秀な後継者がいる。お前の仇は彼が返してくれるさ。

Naveed.jpg その後継者がこちらですな

伯爵Rostam.jpg

Rostamその2.jpg ……

Farzad.jpg ……

Rostamその2.jpg ちょっと指摘したいことがあるのだが…

Farzad.jpg Incapableになってることですか?画像は後年のものなので若干ネタバレになっちゃいますががそこはスルーしてくださいよ

Rostamその2.jpg そうじゃないだろ…。宗教が…

Farzad.jpg その話はまた次回ということで勘弁願えませんか

Rostamその2.jpg ……非常に不安だ

 

西暦958年11月の末。Farzadは多くのことに後悔しながらこの世を去った。享年65。  

交代その2.jpg

AAR/ペルシア奮闘記/第4話 Rostam に続く


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