(自分で自分に帝をつけて名乗るとは…)AAR相談役のManushihrです。よろしくお願いします。
Manushihrよ。早速だが俺は皇帝だ。俺のやりたい政治をやらせてもらうぞ!
ちょっとお待ちください!!そのことに関しては先帝よりの遺言がございます。
先帝は陛下に、独断で事を決めずに必ず重臣たちに諮問するように言い残されました。
だからなんですか!国は陛下だけのものではありません!!諸侯のものでもあるんです!きちんと話し合って決めてこそ諸侯も納得し、国の調和は保たれていくんです!!
それでは時間がかかりすぎる!そんなことでは罠にかかった大魚も逃してしまうぞ!
別に良いではありませんか。大魚を狙うよりも、時間をかけてコツコツと確実に小物をとっていく方が国のためにはベストなのです。
そもそも、陛下はどうしてそんなに独断で事を決めたがるのですか?
あれが欲しい、あれを食べたい、あそこを攻めたい、あいつから領地を没収したい。そういった欲や本能からくる衝動に俺は身を任せるのが好きだ。
衝動に突き動かされるからこそさっさと事を起こしたくなるのさ。それが独断だとか専横だとか言うやつもいるが、勝手に言わせておけばいい。
俺は人間としての本能に忠実な、最も人間らしい皇帝でありたいと思う!
…………(何言ってんだこいつ)陛下のお考えはよくわかりました。ですが、先帝のご遺言には従っていただきますよ!
…(とんでもない奴が皇帝になってしまった。早くなんとかしないとまずい気がする)。
かくして、自分の本能と欲に忠実な、史上最も「人間らしい皇帝」Hazaraspは即位したのであった。
Trait的には性格は悪くはなさそうなのだが…。
な、何だよ!まさか恋愛までいちいちお前らに図らないといけないっていうのかよ!?
いえ、違います。私が言いたいのは、陛下には婚約者がいるのになに別な女と懇ろになってんだよ!ということです。
それをこの方の前でも言えるのですかな?どうぞ、お入りください。
そのまさかよ。私は陛下の婚約者Jamilehよ。先帝の娘で、陛下とは叔母と甥の関係にもあたるわ。
いや、ご挨拶にと思って。でも、私はお邪魔のようだったみたいだわね。
自分の本能に従ったからこそ、君というものがありながら別な女と関係も持った。
だがな、その俺の本能が告げているんだ。俺の嫁は君だけだとな。
私も常々思っていたの。私たちはBavandidの一族よ。アラビア帝室よ。権力を有する階層の者たちよ。何をしても許される選ばれた人間なのよ。
ああそうだね!自分の本能を尊重していこう!!諸侯なんて糞くらえだ!!!
かくして、アラビア帝国史上最強の悪皇后が誕生したのであった。
悪皇后Jamileh。天才なんだけどね…。
本話が始まってからずっと、グダグダで全く面白くない寸劇しかやってないような気がするのですが…。
まあ、今までの流れで俺がどんな人物かということがよくわかっただろう?
ならば俺の独断での戦も、こいつなら仕方ないか、とあきらめてくれるよな?
俺はSaffarid家にとどめをさすための戦を発令した。すでに我が兵は敵領に進軍しつつある。
な、何勝手なことやってるんですか!?先帝の遺言はいかがされた!?
ペルシア攻略はBavandid家にとって最も優先されなければならない大切なものである。それは祖父の遺言をもはるかに超越するものである。
お前が口うるさく喚こうが、俺はBavandid家当主としての義務を実行したにすぎないのだよ(ニヤリ)。
陛下のおっしゃられる通り、ペルシア獲得は歴代Bavandid家当主の悲願ですし、何より「ペルシア征服帝」と呼ばれた先帝の遺志でもありますしね。
それに、現在の国力的に見ても、もうSaffarid家に敗れることなど絶対にありえないでしょうし。
1283年2月。アラビア帝国はSaffarid朝に対し、インドとの境の要衝Baluchistan地域の割譲を求めて宣戦布告した。
もうSaffarid家もお終いだよ。
ペルシア皇帝を名乗ってはいるものの、Saffarid朝は現在ではペルシアの1地域を支配するのみの弱小勢力にまで転落していた。 Bavandid家にとってはかつては主君であり、独立した後は何度も刃を交えた好敵手であったSaffarid家。 そんな彼らに対しても、Hazaraspは一切の情けをかけることはなかった。
たかが1公爵領程度の動員力しかない今のSaffarid家に対し、容赦することなくアラビア全軍を動員。
圧倒的な兵力でSaffarid領を包囲するアラビア軍。
もうアラビア帝国の勝利は確実である。HazaraspはBavandid家の悲願を達成するのは自らであると確信し、満足感に浸っていた。 しかし、そんなHazaraspに釘を刺すかのような一大事件が起きる。
スンニ派による巻き返し。
大変です!ウマイヤ家のカリフによるジハードが成功し、エルサレムは彼らの手に渡りました!
スンニ派だと…!?先々代や先代の時に相当追いつめられたはずだが…。
大変です!ジハードの成功に後押しされたのか、領内にてスンニ派信徒の反乱が起きました!
そんなこといちいち報告しなくて良い。さっさと兵を送って鎮圧しろ。
それが…今回の反乱で中心になって蜂起したのは、Tabaristanの住民だったみたいで…。
Tabaristan…!?我がBavandid家の本貫の地ではないか!?
Tabaristan地域の住民が中心となって蜂起したスンニ派反乱軍。その数は1万を超えた。
Saffarid家による統治の頃を慕っていた者たちによる反乱のようでして…。
理由はどうでもいい!Bavandid家の故郷で反乱が起きるとか、我々の威信に傷がつくぞ!至急鎮圧するのだ!!
(あと、反乱の理由の1つに、現皇帝が嫌いというものもあったがそれは報告しない方がいいな)
Bavandid家本貫の地でのスンニ派による大規模な反乱の発生により、アラビア軍はSaffarid戦との2方面戦を余儀なくされた。 しかし、大帝国化しつつあるアラビア帝国にとっては同時に2つの敵を相手取ることなど、最早造作もないことであった。
スンニ派反乱軍との戦がSaffarid戦に影響を与えることはなかった。
もうSaffarid朝は我々には勝てない。
戦の開始からたったの1年弱でSaffarid朝は敗北を認め、講和となった。 これにより、Saffarid朝はペルシアにおけるその領土を全て喪失し、わずかに残されたインドにある伯領へと落ち延びていった。 そして、この戦がSaffarid家との数百年にも及ぶ因縁の終焉となったのである。 この戦からしばらくして、Saffarid家はインド諸侯に攻められ、その波乱に満ちた家の歴史に終止符を打つことになる。
Saffarid朝を倒したことだし、現在の地図を見てみようか。
こんなにペルシアを勢力下に置いているのに、まだSaffarid家からペルシア皇帝位を簒奪できないか
ペルシア帝国のde jureの8割を未だに支配できてはいませんからね。
というわけでShayan朝に宣戦布告。
1286年
ペルシア攻略とは全然関係ないが、ハンガリーに対する十字軍が発令されたようだ。
赤枠が新たな獲得地域。
配下諸侯によるShayan朝への独自聖戦が成功し、赤枠の地域を新たに獲得しました!
なお、その直後にShayan朝はSyr Daryaという遊牧民の勢力に攻められ、滅びました。
というわけで、遊牧民勢力に宣戦布告。
我々は勝利し、遊牧民どもよりペルシア帝国の領域地域を割譲させました。
ペルシア皇帝を名乗ることが…。
西暦1306年6月。HazaraspはSaffarid家に代わり、自らがペルシア皇帝に新たに即位したことを宣言した。
遂にこの時が来た…。Saffarid家は1伯爵からやり直せ。
ゾロアスター教によるペルシア帝国の再興に、ペルシア中がお祭り騒ぎとなった。 ペルシア帝国が再興されたのなら、ゾロアスター教も組織としての体系を取り戻さねばなるまい。 Hazaraspは全ゾロアスター信徒を統括する宗教指導者として、新たに大神官を設けた。
正直、皇帝が宗教指導者を兼任できた方がいい気がする…。
また、皇帝直属の騎士団が新たに組織された。 この騎士団は、皇帝の命に従い、ゾロアスターの信仰に服さない異教徒を討伐することを目的としてつくられた。
ゾロアスター教にも 宗教騎士団がついに来た!
人々は伝承されてきた古き良きペルシアの復活に歓喜した。 このままこのゾロアスターの大帝国は、世界を征服してしまうのではないか。このような妄想に心躍らされた。 しかし、しょせんそれは幻にしか過ぎなかったのであった。
シリア王か…。そう呼ばれるのもこれで最後なんだろうな(ニヤニヤ)
うむ。実は彼から素晴らしい提案をもらったのだ。俺はそれを実行しようと思う。
俺はシリア王のこのような提案に賛同し、彼を新たにアラビア大総督(皇帝)に任命した。
以後Bavandid帝国は、俺(ペルシア皇帝)とアラビア大総督による「連邦」制となる。
安心しろ。アラビア大総督はあくまでも俺の部下としての立場にある。「連邦」制は素晴らしい。これでどんどん勢力拡大しても完璧な統治が行えるな!
かくしてゾロアスターペルシア帝国再興という偉大なる出来事が起きると同時に、「最も偉大な悪行」も行われたのであった。 事実上2つに分裂したBavandid帝国は果たして、今後どうなっていくのだろうか
・ペルシア帝国を再興したなら、ペルシア皇帝1本でやっていきたい ・元々、アラビア帝国は一時的にスンニ派に改宗するというプレイヤーチートを行わなければ手には入らなかったことを気にしていた ・なので、ゾロアスターの信仰を守るという目標を達成できなかったことへのペナルティ ・正直、大勢力になってどこからも攻められなくなったので飽きてきた
以上より、アラビア帝国を一時的に手放すことにしました。 この後、再びアラビア帝国を吸収するかは、ゲームの展開に任せます(もう完走していますが、ネタバレになるのでどうしたかは言えません)。 新生Bavandid帝国の今後にご期待(?)ください。