父の崩御に伴い即位したシャルル2世は、コンスタンティノープルの包囲を解かせ、より占領しやすい地域の侵攻へと切り替えた。
親切で公正な人柄であり、会う人が引き込まれる魅力を持っていたと伝えられている せむしtraitはおそらく史実
これに対しビザンツ帝国軍は、君主の継承でシチリア王国に動揺が走っているとの知らせを受け、野戦を挑むことに決定した。 だが、その情報はシチリア側が流した虚偽のものであり、軍の統制に乱れはほとんどなかった。
野戦に釣り出されたビザンツ帝国軍は、兵数の差により順当に敗れ、降伏に追い込まれた。
シャルル「皇帝がまた替わっているな。戦後に替わってくれれば休戦期間が短くなるものを」 密偵長「ならば、我々の力で替えてしまえばよろしいかと。成人した兄を差し置いて即位したことに不満がくすぶっています」 その言葉を聞いたシャルルは周囲を見回し、人がいないことを確認した後、口を開いた。 シャルル「分かった。そなたに任せよう」
国王という地位からこみ上げてくる野心にシャルルは恐怖した。
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ビザンツ幼帝は欄干から突き落とされ命を落としたが、下手人はすぐに捕獲されシャルル2世の名前を吐いた。 シャルル「私の支持がばれてしまったではないか」 密偵長「少なくとも皇帝のすげ替えは果たしましたが」 シャルル「……もうよい、下がれ」 密偵長へのお咎めはなく、すぐに宣戦布告をビザンツに叩きつけた。 この行いには誰もが恐れおののいたという。
前回の戦争から立ち直っていないビザンツに勝ち目はなく、シチリアはペロポネソス半島を掌握した。
家令に薦められ、マルコポーロの旅行記を読んだシャルルは、世界の広さに加え、強大な大元帝国に思いをはせることになった。 中国からさらなる軍が押し寄せてきたときに、王国が無事である保証はない。 そこに、Golden Hordeがキエフを陥落させたという知らせが届く。
可汗チョルマカーン 得手不得手がはっきりしている
これにより君臣共に危機感を持ち、王権を中程度まで強化する法が可決された。
シャルルは、臣下を集め、君主の下に結束して敵に当たることを再確認させた。 それでも、Golden Hordeの可汗はクリスチャンであり話が通じる相手だと、彼は考えていたようだ。
国内がまとまったこともあり、シャルルはさらなる外征に取り掛かった。 ビザンツからの圧迫により勢力を漸減しているルーム・セルジューク朝へと聖戦を宣言したのだ。
ルームにも幼君が立っており、国内が安定していないと見て取っていた。 婚姻同盟により、国力以上の兵を出せる状況にあるのも追い風となった。
しかし……
死神はシャルルの味方をしてはくれなかった。 戦況が優勢に傾くとにわかに発病し、しばらくの闘病の後崩御した。51歳であった。
父親の時と異なり、国王の死に領民は深く悲しんだと言われている。 王位は三男のフィリップが継いだ。