イタリアよ、されば歓喜せよ、いまはサラセン人にすら憐まれるべきであるが、間もなくして地球を通じて羨まれるのを見るであろう。……そこでイタリアに住むものらよ、醒めて汝らの王のまえに起て――ダンテ『イタリアの王侯達と人民とに寄せる書』
アンブロジオ・ヴィスコンティ 2代目サルディーニャ王でありドメニコの孫にあたる 信仰と財産、あと童顔だけが取り柄のザ・凡人
なんかジュゼッペを思い出しますね……あとどうでもいいですけど↑の文書のダンテ、サラセン人のこと舐めすぎでしょ。
ちなみにアンブロジオの名前はミラノの守護聖人、聖アンブロジウスからとったんだ!縁起がいいだろ!
たぶん実際に政治を仕切ってるのは叔父のマッシミリアーノでしょうね。
枢機卿マッシミリアーノ・ヴィスコンティ 王国の宗務顧問でありアンブロジオの7歳年上の叔父にあたる すでに10年にわたって枢機卿を務めており十字軍への従軍経験もある
継承後に即起きた中部イタリア諸侯の反乱 臣下たちの節操が無さ過ぎる
ご報告します!スウェーデン王と戦っている王母のブランシェ女伯から援軍要請が来ています!
ブランシェ賢女伯 アンブロジオの母でありフランドルとプロヴァンスの女伯 野心家で知られる人物
なに?まぁ当然援軍を出す。いずれアンブロジオが継承する領土だしな。参戦、っと。
どうやら現教皇がスウェーデン王と親戚で同盟参戦していたのが原因らしい 母子共に破門コースへ
「好きにしてくれ」
もうマッシミリアーノを対立教皇に立ててローマ攻略行っていいかな?
家臣の忠誠値がスクショあげるのが憚られるくらいヒドイことになってるので無理です。
件の教皇ヨハネ・パウロ2世 枢機卿時代には十字軍で教皇軍を率いていた戦争屋 自分の体躯と軍事値を過信したか
いやいやさすがにまずいでしょ、ノルマン人ですら捕まえたレオ9世殺ってませんからね。
ヴィスコンティ家的には断絶フラグですよソレ。
スウェーデン王が内乱に追われていたこともあって対スウェーデン戦と内乱には勝利した
ヴィスコンティ家は現在ヴェネツィア・両シチリア王国・アラゴン王国・カスティーリャ王国と戦争状態にあります。
ハイエナども
まずはヴェネツィア・シチリア同盟に対処しよう。先の内乱で雇った傭兵がまだいるから敵が合流する前にたたく。
負けたり勝ったりしたがおおむね勝った(適当)
シチリア女王シビーユ・ダンジューが病死して同盟が切れたこともあって最早ヴェネツィアに戦う余力は残っていません。
いや違いますよ……ナチュラルに人のせいにするのやめてください。病死だそうです。
まぁなんにせよ、いかにヴェネツィアといえど所詮一都市だったな。
偉そうに言ってますけど一回敗走してますからね。追撃されてたら終わってましたよ。
1000G、つまりミラノの年収の2倍以上が手に入った
こうしてみると破門も悪くない商売だな。で、アラゴン・カスティーリャ同盟の方の戦況はどうだ?
実は戦争の当事者だったブランシェ賢女伯が病死したので、うやむやに終わりました。
偶然に助けられた一連の戦争後 ブランシェ賢女伯が死去しアンブロジオがプロヴァンスとフランドルを継承した
破門も解けて国内も落ち着いてきましたしクレームも捏造済みです。忠誠値はお察しですが、その分は傭兵軍でカバーしましょう。
ヴェネツィアとの戦争のくだりでシチリア王国も大したことないのもよくわかったからな。いけるはずだ。
神聖ローマ皇帝との同盟関係か……まずはこいつをどうにかしないとな。
フリードリヒ・フォン・ヴィッテルスバッハ 現皇帝の三男にしてシチリア王配という対ヴィスコンティ同盟の要石 デブ・残酷・怠惰・短気というどうしようもない人物
御覧のとおりフリードリヒの性格がアレなこともあって一瞬で100%超えましたね。
今度は病死ではない
フィレンツェ近郊での戦い
さて、これでロンバルディア王位創設の条件のうち3つが揃ったわけですね。
うむ。あとは教皇擁立だけだな。当然王叔父のマッシミリアーノになってもらう。
いまのところ教皇候補にもなっていますし、心を平穏にしてその時を待つだけですね。
マッシミリアーノは次期教皇に目されている 相変わらず甥叔父関係は悪い
気づいたんだけど教皇の方がマッシミリアーノより年下じゃねーか。
違いますよ。マッシミリアーノが先に死んだらおしまいなんですよ?
50代とはいえすでに老境に入っている
……よし分かった、プロットを立ててくれ。恐れ多くも神の代理人を殺るわけか。
あとは暗殺プロットとマッシミリアーノの寿命でレースと言うわけだ。
教皇様にはワインがお体へ合わなかったご様子 なお成功までには2年もの年月がかかった
アンブロジオの陰謀値の低さが不安でしたが何とかなりましたね。
さぁ新教皇の誕生に祝杯をあげようじゃないか……ビールでな!!
数回にわたって失敗したのでアンブロジオの評判はガタ落ちですが……。
まぁそれはいい。よくやってくれた。ともかくこれですべての条件がそろったわけだ。
新教皇インノケンティウス7世 ヴィスコンティ家が教皇を輩出したのは144年ぶり2回目 ドメニコの意思を継ぎ、文字どおりキングメイカーとなった (表示が3世になってるのはバグかなんか)
よし早速ロンバルディアの鉄王冠をつかって戴冠式といこう!もちろん新教皇の手でな。
ネポティズムもここに極まれりですね……史実にも自分の甥に王冠をかぶせた教皇はいませんよ。
まぁもう文句を言える奴もイタリア中のどこにもいまい。ともかくこれで目標達成だ!
1415年ロンバルディア王国(イタリア王国)の成立達成!
アンブロジオ1世 彼の治世は1417年に幕を閉じた ロンバルディア王位を手に入れてたった2年のことだった 彼に王冠を被せた叔父、インノケンティウス7世はそのさらに3年後に死んだ
こうしてアンブロジオの治世をもって北イタリアは統一を迎えました。
ヴィスコンティ家がこの先も栄華を誇るかどうかは分かりません。
しかし少なくとも、フランス人やスペイン人やドイツ人たちの手にイタリアの土地が渡ることはもう無いでしょう。
~おしまい~
まず更新を放置してご迷惑をおかけしました。8月の段階で書くモチベーションは失っていたんですが、コメント欄で更新を待ってくださっている人の存在を知って今回更新することにしました。とても励みになりました……。結果的にシャルルマーニュDLCで完全に陳腐化する前に発表できてよかったと思います。
AARを書くのはとても大変ですね。正直想像以上でした。もしまたやるとしたら(その可能性は低いと思いますが)、もう少し短い期間のプレイでやってみたいです。ともかくここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
1453年時点でのロンバルディア王国 王位獲得後も一応プレイしてました