プッリャ公ロジャー5世: 父が亡くなり、プッリャ・カラブリア公爵領は兄弟で分割されてしまった。 私が保有するのはプッリャ、レッジョの2プロビ。
ロ: 私は、いまだサラディンの牢獄の中。 代替わりで十字軍から脱退したことになったけど、摂政が代行しているせいか再び参加することもできない。 出征前に妻が娘を妊娠してくれてたから跡継ぎはとりあえず心配ないけど。
ロ: あー、なんだかヤル気なくなっちゃうなー。(Slothful) 母シビッラ: この、ぐうたら息子!!
ロ: ひっ、母上!? Skype越しに怒鳴らないでくださいよ。 母: 一度捕まったくらい、なんですか! ご先祖様の一人、アンティオキア公ボエモン1世だって捕虜になっても敗戦を重ねても、めげずに再起を図りましたよ。 オートヴィル家の男子たる者、一度の失敗で落ち込むんじゃありません。 ロ: …お言葉、胸に染みました。 それで、外の世界は今、どうなってるんです? 母: エルサレムへの十字軍は継続中のようね。アッバース朝によるビザンツへのジハードも。
母: 神聖ローマ皇帝フリードリヒ1世「赤髭王」は死去。 史実では皇帝ハインリヒ6世として私たちを苦しめた皇子ハインリヒは、イタリア半島の付け根にあるパヴィーアの大市長に収まってるわ。 ロ: え!?
母: 帝位は彼の弟が継いでフリードリヒ2世と名乗っているわ。 史実のフリードリヒ2世はハインリヒ6世の息子だから、それとは別人ね。 ロ: 何があった、ホーエンシュタウフェン家…。
母: 史実ではあなたの父タンクレードよりも早く亡くなったシチリア王ウィリアム(グリエルモ)2世はご存命。 嫡男アルマン王子も誕生して、後継者に据えられたわ。
ロ: おお、これならシチリア王国は安泰ですね。 母: そんなわけだから、くじけずに耐えるのですよ。 ロ: 母上… (つД`)
3月、十字軍を宣言したウルバヌス3世が死去。 アッバース朝によるビザンツ帝国へのジハードは失敗した。
8月、エルサレム十字軍は失敗した。
ロ: サラディンさんからお手紙ついた。
『145Gで解放してやろう』
ロ: 捕縛直後は45Gだったのに…。100G上乗せされちゃった…。
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釈☆放
ロ: ただいまー! 長女ヴァルドラーデ: パパ、お帰りなさい! ロ: 会いたかったぞ、我が娘よ! 妻・ナバラ王女ブランカ: あなた、お帰りなさいませ。 ロ: おお、愛する人よ。長い間家を空けて、申し訳ありませんでした。 妻: いいえ。十字軍戦士の妻として、覚悟はしておりましたわ。 ロ: …いやあ、それにしても、お互いに他人行儀な言葉づかいはやめにしませんか。 妻: だって、結婚して6年とはいえ、そのうち5年は離ればなれだったのですもの。 ロ: そうでしたね。い、いや、そうだったな。 では、これからあらためて…。 妻: ええ…。 ヴ: ?? (ふたりとも黙っちゃって、どうしたんだろ?)
――時は流れて――
3月、シチリア王ウィリアム2世が46歳で死去。史実より10年以上も長生きであった。 嫡男のアルマン王子が相続したものの、しばらくは摂政が代行する。
ロ: おお?家令に任命されたぞ。私は管理6なのに…。 よっぽど人材がいないのか、それとも有力諸侯として恐れ、懐柔しようとしているのか。
ロ: そして、私に次女が生まれたぞ!シビルと名付けた。 妻: 申し訳ありません、あなた。また男子を産めずに…。 ロ: いや、むしろ好都合だ。 妻: どういうことですの? ロ: ふふふ、婚姻作戦だよ。
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ロ: 代替わり早々、アンコーナとの禁輸戦争が始まった。 1プロビ相手なら楽勝だと思ったが、敵はどうやら傭兵を招いたようだな。 それでも数ではシチリア軍が有利だが、我が方は分散している。 一応、援軍を出すとしよう。
ロ: アンコーナを包囲中、外から敵兵が近寄るたびに本隊は迎撃に向かったが、我らは包囲を続けた。 そのおかげで落城後の捕虜は我らが管理することになった。
ロ: 身代金で城下町を拡張できそうだ。 ノルマン人の末裔として、愉快愉快!(Gluttonous) 妻: 今度の戦争は早く終わりましたね。ちょうど1年間でしたわ。
ロ: よし、そろそろ、かねてよりの計画を実行に移そう。 妻: 婚姻作戦ですね。 ロ: うん。 先王のウィリアム2世は、アルマン陛下の他に男子をもうお一方もうけておられた。 我らの娘二人を、国王と王弟に嫁がせるのだ。 妻: まあ。
ロ: 同族結婚だが、又従兄弟以上に離れているから問題なかろう。 長女ヴァルドラーデはアルマン陛下に嫁ぎ、次女シビルは王弟のベネヴェント公ウィリアム殿下と女系結婚する。 シビルは女公として私の後を継ぎ、ベネヴェント公との間に生まれた子が、ゆくゆくはプッリャ・ベネヴェント公として領地を統合することになるのだ。 妻: なんだか、大それたことをしている気がしますわ。 ロ: シビルがベネヴェント公との男子を産んでくれれば、その子はオートヴィル家の男系嫡流となる。 別に、王位を狙ってはいない。 ただ、妾の子の家柄と言われたくないだけだ。 妻: 分かりましたわ。あなたがそこまでこだわる(Stubborn)のでしたら。 ロ: 以前から打診はしていたのだ。 国王が幼少で嗣子がなく、現在の後継者はベネヴェント公なので難しいかと思っていたが、なんとか承諾してもらえたぞ。 この1年でシビルに不利なトレイトがついていないことも確認できたので、正式に婚約だ!
ロ: ただ、アルマン陛下は今、陰謀に巻き込まれるのを避けて姿を隠しておられる。 だから長女の婚約はできないのが心残りだな。
ロ: モーリタニアのスルタンが、アラゴンへのジハードを宣言したぞ。 妻: シチリア王もすぐに参戦を表明して、援軍を招集しましたね。 ロ: 実は今、宰相に命じてアンコーナの要求権を捏造させてるから、余計な戦いはしたくない…。 しかし、我らはノルマン傭兵の家系。率先して戦いに赴くのが宿命だ。 プッリャ公としても援軍を出そう。
ロ: うーん、どうしてこう、カトリック側は統制が取れないんだ。 とはいえ、今回は数では勝っている。 いずれ優勢になるだろう。
ロ: あ、しまった。 統治から10年経ったのに、戦争中だから継承法を変更できない。 早く終わらせなきゃ…。 ま、私は今30歳だから焦ることはないけど。
ロ: アルマン陛下は、ようやく成人なされた。 しかし、まだ姿を隠したままなのか…。
ロ: ジハードは失敗し、カトリック側が防衛に成功した。 さっそく我が公爵領の継承法を選挙君主制に変更しよう。
ロ: おや、王が軍を招集したぞ。 妻: 姿を隠している割には戦争好きな王様ですこと。 ロ: …んん?
ロ: こ…、今度は防衛戦! ビザンツ帝国が、我が公爵領のレッチェを求めてきた! これはいかん!すぐに加勢だ!優秀な将軍も招聘しよう。
妻: あなた、大変です。 パヴィーアの大市長もシチリアに宣戦しましたわ! ロ: 史実では皇帝ハインリヒ6世としてシチリアを襲った、あの野郎か! 大叔母コンスタンスとの間に生まれた息子・ハインリヒ(架空の人物)が持つシチリア王の要求権を使ったのだな。 妻: ただし、パヴィーア単体としての戦争で、神聖ローマ帝国は無関係のようです。 ロ: ズコー なんだそりゃ。 ならばビザンツに専念していいな。
ロ: そのビザンツ軍も、レッチェを囲むのは5千あまり。 …直轄領の軍しか招集できなかったのか? これなら勝てそうだ。 シチリア本隊と一緒に攻め込むぞ!
ロ: ふう、難なく撃破。 …うわっ、新手が1万以上!?
ロ: ビザンツ側の領土に隠れていたのか。 くそ、宰相や密偵頭を偵察に出していれば…。油断した。 人間側の常套手段、おとり戦術をAIに使われるとは!
妻: 1月に、お義母さまが63歳で息を引き取られました。 ロ: ああ、母上…。ふがいない息子をお許し下さい。
ロ: 9月になってビザンツ帝国に降伏し、レッチェを失った。 あの時、偵察を出して、要所で傭兵を使っていれば…。 返す返すも口惜しい。
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妻: あなた、長女のヴァルドラーデが成人しましたよ。
ロ: …しまった、長女の方を後継者にするべきだったか。 (おお、立派な娘になったなあ。父は嬉しいぞ) 妻: あなた…。本音と建前が逆になっていますわ。 ヴ: 妹のシビルが聞いたら傷つくわよー。 ロ: う、いかんいかん。 ヴ: 私はアルマン陛下に嫁ぐように教育されてきたんだけど…、その陛下は今も姿を隠したままなのね。 ロ: そのことなんだが、計画を変えるぞ。 ヴ: え? ロ: ビザンツの、現在15歳の皇太子と婚約してもらう。 妻: ちょ、ちょっとあなた!? ロ: 今のシチリアの国力ではビザンツには勝てん。 お前には両国の友好の橋渡しとなってほしいのだ。 ヴ: でも…、私が嫁いでもシチリアとビザンツの不可侵協定は成立しないわよ? ロ: それでも、オピニオン改善に少しは寄与するはずだ。 それに、アルマン陛下の潜伏がいつまで続くのかも分からんしな。 ヴ: …分かりました。どの道、この家を離れる覚悟はしていたんだもの。
ロ: …娘にはああ言ったが…、この結婚の真意は他にある。 妻: どうなさるのです? ロ: 皇太子暗殺を計画する。 ヴァルドラーデが子を授かったら決行し、娘も孫もこちらが引き取る。 そして孫をビザンツ皇帝とし、我が家が乗っ取るのだ。 妻: そんな恐ろしい計画、どうやって思いついたのですか!? ロ: Wikiに書いてた。 ( 未成年略取 ) 妻: うまくいくとは思えません。あなたは策略0なんですから…。 ロ: そんなことは承知の上だ。しかし、やつらに一矢報いねば気がすまん。
ロ: 暗殺の共謀者が、酔った勢いで計画を漏らしおった…。 妻: ほら、ごらんなさい。 ロ: 皇太子のオピニオンは最低に落ち込んだが、離婚には至っていないようだな。 と、とりあえずこのまま計画を取り下げずにいようかな? 妻: 報復されても知りませんよ。
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ロ: 3年前からダラダラと続いていた、パヴィーア市長ハインリヒとの戦いもようやく終わった。 野戦でヤツの息子を捕らえたぞ!
ロ: 史実では、私の弟はシチリア王ウィリアム(グリエルモ)3世としてハインリヒ6世に降伏し、後に謀反のかどで失明・去勢させられたのだ。 妻: どうします、あなた。処す?処す? ロ: まあ、戦争を起こしたのはこいつの父親なんだし、そこまではしないよ。 ただ、一生牢獄に閉じ込めておくがな。
ロ: …と思っていたら、終戦とともに自動的に解放されてしまったぞ。 どうも、このあたりのゲームのルールがよく分からん…。
ロ: ビザンツ皇帝はまだくたばらんのか。 皇太子の暗殺が成功しなくても、ヤツが死んで内乱が起こればレッチェを奪還する機会も掴めるだろうに…。
ロ: お、アンコーナの要求権捏造に成功したぞ! 来年5月にシチリアとアンコーナとの休戦期間が終わる。 そうしたらすぐに攻め込もう。
ロ: よし、出陣だ!私も戦うぞ。 妻: アンコーナは1プロビ共和国ですが、資金が豊富なので侮れませんよ。 ロ: だが、こちらも金を貯めて、隣のベネヴェント公とも同盟を結んでいる。 さあ、傭兵を呼ぶぞ。 妻: こちらが数で上回ったと見るや、むこうも傭兵を雇いましたね。 ロ: 狙い通りだ。追加でもう1つ傭兵を呼ぶぞ。 …って、
▂▅▇█▓▒░('ω')░▒▓█▇▅▂うわあああああああああ
妻: ど、どうしたんです、あなた? ロ: 間違って、すでに呼んでいる傭兵をクリックして、解散させてしまった…。 妻: ええ!? 150Gがパァですか! ロ: だ、大丈夫だ。もう1回呼べる。 が、敵の数を上回るには300Gくらいの傭兵でなくては。 そうなると維持費が…。残金21Gか…。
ロ: 野戦には勝った。 早く!強攻で城を落とすんだ!
傭兵隊長: 賃金が支払われないので、帰ります。
ロ: あ、待って!戦勝点89なのに…。 妻: 傭兵が消えたとたん、城外にいたカタンツァーロ軍が戻ってきましたよ! ロ: くそお、これでは勝てるはずがない。
ロ: ぐぶっ…、指揮官のまま戦場に留まり続けたばかりに負傷してしまった。 何から何まで、私は迂闊な人間だな…。 妻: あなた!! …もうダメです。戦勝点がプラスのうちに白紙和平なさってください。 ロ: ああ、そうする…よ…。
――ロジャー5世は死の床にあった――
ロ: 私は…、戦には向いていなかったのだな。 3度も敗れ、領土を失い、陰謀も実らず…。 ヴァルドラーデ、真意を隠して敵地に送り込んだことを許してくれ。 愛する人・ブランカよ、シビルの教育を頼みます。 父上、母上…、今そちらに参ります…。
戦傷により、38歳で死去。 12歳の次女シビルが後を継いだ。