~ とある山間のひなびた温泉街にて ~
「気持ちはわかるが昼間っから林檎酒ばっかり飲んでいないで働け!」
毎日毎日ガミガミガミガミ……。
全く肝っ玉の小さい男でありんす。
「おい、どこに行くんだ?」
煩いたわけがいないところへ旅に出るのじゃ。
わっちが帰ってくる頃にはもう少し大人物になっておれ。
こうして少女(?)は旅に出たのです
そうはいっても行き先がないのぅ…。
キリスト教徒が多い土地では悪魔憑き扱いされて面倒じゃ。
行くなら東のほうじゃな。
何やかんやで歩き続けて数日が経ち…。 喋る鼠にたっぷり林檎酒が飲める場所を聞き、その土地へ向かうことに決めました。 少女は旅の途中、どこか懐かしい臭いを感じて鼻をすんと鳴らします。'
ほう。このようなところでぬしに会うとは僥倖じゃ。
どっかくっちゃ寝出来るところを教えて欲しいでありんす。
(リープチープはどこか冒険に行ってしまったし丁度いいか)
あっちの城に私の知り合いがいるから、そこでこれを渡せばくっちゃ寝出来るぞ。
狼はホロという名の少女に肉球型の粘土板を渡しました
本当か!
これで干し肉生活からオサラバじゃ!
林檎酒に蜂蜜付けの桃……くふぅ、涎がでるのぅ。
賢狼ホロが辿りついた土地。
ドレゴヴィッチ一族が収めるリトアニア王国で新たな物語が幕を開こうとしている。
さあさあ読者諸君。
古き神々の終焉をとくとご覧あれ。
そんなわけで中世創作物界アイドル、賢狼ホロじゃ。
よろしく頼むぞ若き狼。
アッ、ハイ。
(こっちにタダ飯食らい回されても、うちそんなに裕福じゃないんすよ…)
じゃあ恒例の自己紹介から始めさせてもらうッス。
オレの名前はガンダルフ、18歳。
いちおうリトアニア王ッス。
自分はロシア系でスラヴ教信徒。嫁はノルド系ノルド教徒、弟はリトアニア系スラヴ教徒とてんでばらばら。
でもそんなところがリトアニアっぽくてイカスでしょ?
ちなみにこんな名前だけど魔術の心得はないっすよ。
<特徴> Honest(正直) / Envious(嫉妬) / Craven(臆病) / ambition(野心家) Midas Touched(経済の錬金術師)
黄金を生み出す手の持ち主かや。
初代が策謀、二代目が外交、三代目は政治とてんで得意分野がバラバラじゃのぅ。
外交系万能かと思いきやgavelkindだと土地持てないとキツいんすよ。
だからオレッチは叔父さん(前の話でお金持ってきてくれた三男ブディミルのこと)に教育を受けて見事、ミダス王ばりの錬金術を学んだッス。
907年 / 父ヤロスラフの後を追うように同じ年に母も病死。
母ちゃんも死んだか…。
でも親父が残した家訓を元にオレっちもガンバルっすよ!
Konugardr女王エリザベートを見つめるガンダルフ
それに第2次リトアニア危機の時に掠め取られたminskはドレゴヴィッチ家縁の土地。 そんじょそこらの土地とは思い入れが違うッス!
907年 / ハイエナ集団クロニアン族討伐。
さすがに王ともなればここらへんの小部族は余裕じゃのぅ。ひっく。
(林檎酒グビー)
心配するくらいなら酒を飲むのを忘れるくらい面白い展開にせんかい!
「借りを返そう」 / 第1次リトアニア危機の時に領土を奪ったリヴォニア族さん
前回はフィンランド同盟と一緒にうちを襲ってきたけれど今回は喧嘩始めたッス。
だから背後を取ってやったッス。
912年 / 順調に荒らしまわって勝利。
前話でも登場した師匠で叔父さんのブディミル。相変わらずの戦費調達マスターである。
実際国土が広がった割に地力がついてないのにハイエナ宣戦がぐっと減っておらんかや?
ポーランド国王と同盟の図。
妹がポーランド次期国王の王子に嫁いでくれたお陰で同盟成立。
(前話でヤロスラフが婚約させていた)
背後を心配する必要がなくなったッス。
女子は見知らぬ外国の土地に嫁がされるとは世知辛い世の中じゃのう。
その辺は気にしないで大丈夫ッス。
ドレゴヴィッチ家は親族間はおろか、兄弟間でも文化バラバラで異文化コミニケーションには慣れっこっすよ。
当主の管理能力&gavelkindの直轄地ボーナスで大分財政が安定。 傭兵雇いっぱなしでもなんとかなるようになった。
よーく情勢を観察するのじゃ。
それに昔はなかったけれど今は注目キャラに登録しておけばその国の情報がわかりやすくてよくなったのぅ。
Konugardr戦争中。
俺のターン!ドロー、Subjugationルティニア!
minskだけではなく、ルティニア全土を狙うとは男はほんにごうつくばりじゃ!
援軍オナシャス!
借りは必ず返してやるっすよ。
傭兵倍プッシュ、ポーランド援軍、クソビッチはクマン族との戦闘でボロボロ。
負けるわけないっス。
913年 / Konugardrの戦い。ポーランド&リトアニア同盟の友情パワー炸裂。勝利。
ブディミルさん52歳。 / 傭兵雇いすぎて金が飛んでいくだと?ならこの金を使いな。
叔父さんいつもすまないッス。
皆の支援のお陰で無事なんとかなりそうッス!
914年 / 戦争にも勝利。一気に領土を広げたリトアニア。EU4時代のリトアニアに近づいてきた。
一方ポーランドは真っ二つに割れていた。
今度はこっちを助けて!
奪ったばかりのルティニア領内の諸侯が叛意を抱いておるようじゃがどうするんじゃ?
うちの家訓は「借りは必ず返す」ッス。
さすがにこれは見捨てられないっすよ。
ほぅ、若造の割に殊勝な心がけじゃ。
ポーランド名物を楽しみにしておるぞ。
915年 / とりあえず反乱軍主力だけ退治して戦勝点を-60%から-5%まで押し戻す。後は放置。
こっちにもこっちの事情があるんすよ。
とりあえず反乱軍の戦力は潰したから後は時間の問題ッス。
ガンダルフの暗殺計画が発覚した元リトアニア大首長一味。 / 逮捕失敗で戦争突入。
一年後お縄。
ポーランド内乱も無事終了。
子供に分け与える為に領土をせっせと奪っていたんすけど、もう手ごろな異教の国がないんすよね。
妾もいないのに5人も子供がおるのかや。
しかも4人が男子とは励んだのう。
(褒めとらんわい)
しかしgavelkindで一族暗殺禁止となると相当領土を確保しないときつかろう。
わっちとしてはオススメしたくないが、キリストなる神を信奉すれば適当な大義名分を用意してくれるようじゃぞ。
自分も聞いたことがあるッス。
でもこの世界、宣教師が怠けていてポーランドもハンガリーも改宗してないッス。
キリスト教待ち以外で何かいいアイデアはないっすかね?
……そうじゃ!全然改宗に手をつけてないロムヴァ教になってみたらどうじゃ? リトアニア国内でしか信奉されてないから、これに改宗すれば周囲の異教国への大義名分に悩まずにすむじゃろう!
あ、そのアイデア頂きッス。
(ロムヴァ教よくわからないけどいいよね)
こうしてガンダルフはリトアニアの国教をロムヴァ教に定め、ついでにリトアニア文化に再び戻したのです
923年 / いつのまにかgreatになったガンダルフ(34)で統治15年目に突入。
奥さんの性格美人Gylaさんとは5人子供ができました。(現在懐妊中)
gylaには元気な子供を産んでくれた上に子供の教育もがんばってもらったッス。
お礼に奥さんの実家であるKven家一族に奪った領土の一部をあげたッス。
怠けとる宣教師が悪いのじゃ。
わっちはなんも悪くない。
それにこれを見よ。大義名分を得たおかげで拡張し放題じゃ。
925年 / 1プロビ系首長を食い荒らし膨張中。
ちなみにこのプレイでは未だに大義名分捏造を一度も使ってないでありんす。
その辺を気にしなくていいのが異教プレイの強みじゃな。
ふむ。
問題は拡張し続けるという行為に限度があるということだろうな。
gavelkindのままだと代の変わり目で直轄領土減るだろ。
直轄領減で弱体>膨張した結果強大化する反乱勢力(現状だと領土を分けてもらった弟達とルティニア方面諸侯)のコンボがいつかのしかかるぞ。
ま、まあなんとかなるじゃろ。
賢狼たるわっちがついておるからな!
<ロムヴァ教とは?>
「ロムヴァ」とは「寺院」や「聖域」あるいは「心の平安のありどころ」といった意味である
バルトの宗教には非常に多くの神々がいるが、主神は空の神ディエヴァスである。 雷神ペルクナスは、ゲルマンの神トールやスラブのペルーンに非常によく似ている。 その他の主要な神格としては、太陽と豊穣の女神サウレ、ダウガヴァ、メネスなどが挙げられる。
このゲームでの特徴: 近隣を略奪できる 技術レベルの低い非多神教徒は、多神教徒の土地では補給限界が非常に低くなる ''他のあらゆる多神教徒に対して征服戦争をしかけることができる。'' ''分割相続制に縛られる'' 聖戦を宣言することはできない 改宗しやすく、非多神教徒の宣教師に弱い バルトの多神教徒の土地では防御ボーナスを得られる 宗教改革を行える
(EU4wiki 各種データ宗教欄&wikipedia「リトアニアの宗教」より抜粋)
このAARで何度も危機を打ち破っていることからわかるように『ディフェンスに定評のあるロムヴァ』だな。
(前回まではスラヴ教だけれどボーナスは同じ)
自分の領土で信仰の敵と戦うときに得られる全ユニット+80%防御ボーナス。 (今思えば前話の第2次リトアニア危機発端となった敗戦は渡河ペナルティよりこっちが原因っぽい)
おぬし、この時点ではそんなボーナスに気付いてなかったじゃろ。
アイソーポス物語 第五話 「ヤギ飼いと野生のヤギ後編」につづく。